沢田研二主演「土を喰らう十二ヵ月」がサン・セバスティアン国際映画祭「キュリナリー・シネマ部門」出品決定!予告編も解禁

映画
2022年09月08日
©2022『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会

沢田研二主演×松たか子共演の映画「土を喰らう十二ヵ月」(11月11日(金)公開)から、予告編が解禁された。

本作の原案は、1978年(昭和53年)に雑誌「ミセス」(文化出版局刊)で連載された水上勉の料理エッセー(後に書籍化)。女性編集者の勧めで、約一年間にわたり軽井沢の山荘にこもった水上。畑を作り、子供の頃に禅寺で身に付けた料理を作り、その様子を執筆するという生活を送っていた。そのエッセーの豊かな世界観から着想を得て、中江裕司監督が独自に物語を創作。日本の里山の美しい四季の移り変わりと、料理研究家・土井善晴が手掛ける料理の数々も描かれる。

解禁された予告編では、山荘にやってきた恋人・真知子(松たか子)に「寒かっただろ?」と優しい笑顔を向けるツトム(沢田研二)の姿が。「つち?土の香りなのね」と子芋の土の香りに気づく真知子など、要所要所のせりふで物語が動きだす。禅寺の和尚の教え、亡くなった妻の存在、「所詮人は、一人で生まれて、一人で死んでいく」というツトムの考え方など、本作の世界観が立ち上がっていく予告編に仕上がった。

何より目を引くのは、“畑と相談して”ツトムが作る普段の献立、真知子のために作る料理、通夜振る舞い。子芋の網焼き、炊き立てのみょうがご飯、わらびのおひたし、胡麻豆腐、ふろふき大根、若竹煮など、目に美しく食欲をそそる料理が続く。

©2022『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会

そして予告編にあわせて、通夜振る舞いの胡麻豆腐を作る割烹着姿のツトムと真知子を切り取った場面写真も公開された。

そんな本作は、9月16日(金)~24日(土)にスペインで開催されるサン・セバスティアン国際映画祭「キュリナリー・シネマ部門」への出品が決定。21日(水)のプレミア上映後には、作品をテーマにしたディナーが楽しめるのが特色の部門とあり、ヨーロッパの食の都で、本作で初となる映画の料理に挑んだ土井が手掛ける和食が世界デビューを飾る。ディナーの料理は、スペインのレストラングループ「NOMO」で活躍する茨城県出身の萩野谷尚之が担当する。

また、松屋銀座8Fイベントスクエアで開催される「銀座・手仕事直売所」(9月13日(火)~19日(月・祝))には、本作の世界観を楽しめるショップが開店。劇中で使われている器や関連本などを購入できるほか、「ツトムの台所」で撮影ができるSNSスポットも登場する。

映画「土を喰らう十二ヵ月」本予告

作品情報

映画「土を喰らう十二ヵ月」
11月11日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座他にて全国公開

出演:沢田研二、松たか子、西田尚美、尾美としのり、瀧川鯉八/檀ふみ、火野正平、奈良岡朋子

監督・脚本:中江裕司
原案:水上勉『土を喰う日々-わが精進十二ヵ月-』(新潮文庫刊)『土を喰ふ日々 わが精進十二ヶ月』(文化出版局刊)
料理:土井善晴
製作:『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会
制作プロダクション:オフィス・シロウズ
配給:日活

公式サイト:tsuchiwokurau12.jp

©2022『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会

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