『FFXIV』のファンフェスが東京ドームで開催!THE PRIMALSの魂の演奏に数万の光の戦士たちが歓声で応える

音楽
2024年01月17日
THE PRIMALS
THE PRIMALS

オンラインRPG『ファイナルファンタジーXIV』のファンフェス「FINAL FANTASY XIV FAN FESTIVAL 2024 in TOKYO」が、1月7日・8日に東京ドームで開催。2日間にわたり行われた本イベントでは、プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹が『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FFXIV』)の今後について発表したほか、開発チームによる裏話トーク、声優陣による生アフレコ、そして『FFXIV』を彩る楽曲を演奏するスペシャルライブなどが行われた。本稿ではDAY2の模様を、THE PRIMALSによるスペシャルライブを中心にお届けする。

スタッフ・声優陣が裏話を披露!

東京ドーム
東京ドーム

「FINAL FANTASY XIV FAN FESTIVAL 2024 in TOKYO」のDAY2は、吉田プロデューサーがゲストを招いてトークを繰り広げる「直樹の部屋」からスタートする。本コーナーにはお笑い芸人の野田クリスタル(マヂカルラブリー)、声優の潘めぐみ、株式会社KADOKAWA シニアアドバイザーの浜村弘一がゲスト出演。各ゲストと吉田プロデューサーが『FF』愛ほか、それぞれの仕事に関すること、さらには雑談も交えたトークを展開した。

続いて、光の戦士(『FFXIV』プレイヤーの愛称)が『FFXIV』の好きなキャラになりきったり、お気に入りの装備を披露したりするリアル&ゲームのファッションショー「ミラプリコレクション」を開催。本コーナーでは、お笑い芸人のゆいP(おかずクラブ)、スクウェア・エニックスのモルボル氏こと室内俊夫が司会を務めた。登場する光の戦士たちの衣装は、細部まで作りこまれているものばかり。配信で見ていた光の戦士からは衣装に加えて、それぞれのポージングも含めて「クオリティが高い!」という声が挙がっていた。

その後、『FFXIV』のキャラクターを演じる声優陣が生アフレコを披露したり、名シーンを振り返ったりするコーナーへ。本コーナーには中村悠一、茅野愛衣、KENN、立花慎之介、村川梨衣、伊瀬茉莉也、浜田賢二、市ノ瀬加那、内田雄馬、井上喜久子が出演。生アフレコでは配信で見ていた光の戦士から「鳥肌が立つ」「涙があふれてきた」といった感想のほか、兼役を演じ分けるプロの仕事を絶賛する声が多数寄せられる。

また、振り返りコーナーでは、貴重なアフレコ時の裏話を各登壇者が展開。さらには、主人公が中村に似ているという話題や、内田からプレイヤーキャラクターの呼吸音や戦う時のボイスを登壇者たちがやるのはどうかといった提案があるなど、終始盛り上がりっぱなしのコーナーとなった。

なお、ここまでのコーナーはYouTubeなどでアーカイブ配信されている。

THE PRIMALSと豪華ゲストがライブを熱く盛り上げる!

THE PRIMALS
THE PRIMALS

小休止のあと、会場に集まった光の戦士たちみんながエオルゼア体操で体をほぐす時間が設けられる。その後、開発チームの林洋介・コミュニティチームの望月一善が前説を行い、場の空気をあたためた後は、いよいよ「THE PRIMALS」(ザ・プライマルズ)によるスペシャルライブへ。

THE PRIMALSは、サウンドディレクターの祖堅正慶を中心に結成されたスペシャルバンド。メンバーは祖堅(ギター&ボーカル)ほか、マイケル・クリストファー・コージ・フォックス(ボーカル)、イワイエイキチ(ベース)、たちばなテツヤ(ドラム)、GUNN(ギター)の5人で、今年で結成10周年を迎えた。

前説の2人がステージから降壇すると、会場のライトが一斉に消える。同時に、光の戦士たちが持つペンライトにより、東京ドームが赤一色に。数万人による光の演出に導かれるように登場したメンバーたちが音出しを始めると、「もう、待ちきれない!」と言わんばかりに、光の戦士たちから歓声が上がり始める。

THE PRIMALS
THE PRIMALS

演奏前から熱気に包まれるなか、1曲目に彼らが演奏したのは、「ローカス 〜機工城アレキサンダー:起動編」だ。本曲は、THE PRIMALSのライブを締めくくるナンバーになることも多いため、開幕曲となったことに驚いた光の戦士もいたのではないだろうか。最初からクライマックスと言わんばかりのセットリストに、会場のボルテージが急上昇している空気を肌で感じた。

立て続けに「忘却の彼方 〜蛮神シヴァ討滅戦〜」を披露すると、会場は青一色に。THE PRIMALSの演奏に合わせて流れるゲーム映像に、当時の記憶が蘇った光の戦士たちもいたことだろう。映像を含めた演出に、改めて「ゲーム音楽」の持つ力や魅力を感じた。

2曲を演奏し終えた後のMCでは、祖堅が「ようこそTHE PRIMALSのステージへ!」と挨拶。続けて、「すげーところでライブやることになっちゃいましたけど(笑)」と言葉にし、「100人くらいの(規模)だったところから東京ドームへ。訳が分からない」と、冗談を交えながらここまでの活動を回顧する。光の戦士たちからは、その活動に対する敬意を表した拍手が送られた。

THE PRIMALS
THE PRIMALS

その後、先日リリースされた『Forge Ahead: FINAL FANTASY XIV ~ Arrangement Album ~』にも収録されている「Scream」と「White Stone Black」の2曲を披露。コージと祖堅のボーカルの調和は聞いていて心地よく、「バンド」としての意味や意義を感じられるパフォーマンスに胸が熱くなった。また曲と曲の合間に行われたバンド紹介では、GUNNによる恒例の「家」コール&レスポンスが行われる。こういったお茶目な一面もTHE PRIMALSの魅力と言えるだろう。

ヴァイオリンを演奏する伊藤友馬も加えて披露されたのは、「月満ちる夜 〜喜びの神域 エウプロシュネ〜」。リズミカルなストリングスとイントロ部分のボーカルが印象的で、聞いていると自然と体が動いてしまう。

Jason Charles Miller
Jason Charles Miller

MCを挟んだあとに演奏された「To the Edge」では、ゲストボーカルとして、Jason Charles Millerが参戦。小刻みに16ビートを刻むドラム、高音も心地よく聞こえるボーカルが耳に残る。歌唱後、Jasonが「竜騎士のみなさんどこにいますか?」「兄弟のみなさんです」と呼びかける一幕も。そして、「祖堅さん、こんなにも素晴らしい曲ありがとうございます」と感謝をこの場で述べた。立て続けにJasonをボーカルとして迎えた「Close in the Distance」では、心が浄化されるような透き通る歌声が会場の後ろまで響いていた。

ここで、もう1人のゲストボーカル・Amanda Achenにバトンタッチ。登場後「ここにいるみなさんキラキラしています」とメッセージを送るAmanda。また、「吟遊詩人のみなさんはどこにいますか?」とJasonに同じように呼びかけた。出演者たちもみんな光の戦士なのだ。そんなAmandaを迎えて披露したのは、「Flow Together」。『暁月のフィナーレ』EDで流れた本曲を聞くと、どこか切ない気持ちにもなる。こうやって、いろいろな感情が巡るのが音楽の素晴らしいところだと再認識できた。

Amanda AchenとTHE PRIMALS
Amanda AchenとTHE PRIMALS

続く「Endwalker – Footfalls」は、ゲストボーカルの2人、さらにはヴァイオリンの伊藤とTHE PRIMALSによるスペシャルバージョンで披露。祖堅が「二度と同じ演奏はできないだろう」と言葉にするほどの特別な演奏と共演に、光の戦士たちも聞き入っていた。

「えっ、こんなに盛り上がって、ここからのライブは大丈夫なのか?」と思っていた矢先、花道から現れたのは大物演歌歌手(吉田プロデューサー)。大物演歌歌手が登場した瞬間、大きな歓声とほどほどの笑い声が会場にこだました。披露した「天つ風 〜白虎征魂戦〜」では、バンドサウンドで奏でる和テイストの楽曲と歌声がベストマッチ。出オチではない、ライブとしてちゃんと成立するパフォーマンスで、会場を大いに盛り上げる。

THE PRIMALS
吉田直樹、トップ4ダンサーとTHE PRIMALS

さらに「ロングフォール 〜異界遺構 シルクス・ツイニング〜」では、トップ4ダンサー(スクウェア・エニックス社員)が登場し、キレのあるダンスで光の戦士たちを魅了。「ハイ! ハイ!」の歓声も一層大きくなり、会場全体で本曲を作り上げているようにも感じられた。なお、トップ4ダンサーはこの日のために、仕事が終わったあと、数時間にも及ぶ練習を1か月ほどしていたという。

駆け抜けてきたライブもラストスパート。「いけるか! いけるのか!?」とメンバーが煽ると、それに負けじと光の戦士たちも声援を返す。その様子をうれしそうに眺めるメンバーは、「此処に獅子あり 〜万魔殿パンデモニウム:辺獄編〜」を熱く奏でる。続く「メタル:ブルートジャスティスモード」では、祖堅がトランペットを吹く場面も。そのあまりのカッコよさに、会場は大いに沸いた。

THE PRIMALS
THE PRIMALS

その後、「ライズ 〜機工城アレキサンダー:天動編〜」、そしてラストナンバー「エスケープ 〜次元の狭間オメガ:アルファ編〜」と続ける。思いのたけを込めて熱く音楽を届けるTHE PRIMALS。最後はメンバーが一列に並び、すべての光の戦士たちに手を振りあいさつする。MCではしばしば「おじさんバンド」「もうおじさんだから」とメンバーは言葉にするが、ライブに登場した他の社員の方々含めて、こんなにカッコいいおじさんたちはなかなかいない。舞台上で躍動するメンバーの姿を見ていると、自然と「明日も頑張ろう」という活力が湧いてきた。

なお、本イベントでは、『FFIV』全世界累計登録アカウント数(※)が3,000万を突破したことを発表。さらに今後の展開として、新たなジョブ「ピクトマンサー」や新プレイヤー種族 「ロスガル族(女性)」の実装など、最新拡張パッケージ『黄金のレガシー』に関する情報も解禁された。

音楽面では、パッチ 6.1「新たなる冒険」からパッチ 6.5「光明の起点」までの楽曲を収録したBlu-ray Disc『GROWING LIGHT:FINAL FANTASY XIV Original Soundtrack』が2024年3月27日(水)にリリースされることも発表。本Blu-ray Discには全93曲に加えて、EXTRA MOVIEとして、『FINAL FANTASY XIV Fan Festival 2023 in Las Vegas』にて演奏された「Scream」と「Flow」のライブ演奏の様子も収録予定だという。

『FF14』と光の戦士たちの冒険は、まだまだ終わらない。

(※)日本・北米・欧州・中国・韓国の5リージョンの累計アカウント数。フリートライアル版のアカウントを含む。

●photo/西槇太一、白石達也、上石千聖 text/M.TOKU

THE PRIMALS
THE PRIMALS

SET LIST

「FINAL FANTASY XIV FAN FESTIVAL 2024 in TOKYO」DAY2 スペシャルライブ – バンド
M1.ローカス 〜機工城アレキサンダー:起動編
M2.忘却の彼方 〜蛮神シヴァ討滅戦〜
M3.Scream 〜万魔殿パンデモニウム:煉獄編〜
M4.White Stone Black 〜万魔殿パンデモニウム:煉獄編〜
M5.月満ちる夜 〜喜びの神域 エウプロシュネ〜
M6.To the Edge
M7.Close in the Distance
M8.Flow Together
M9.Endwalker – Footfalls
M10.天つ風 〜白虎征魂戦〜
M11.ロングフォール 〜異界遺構 シルクス・ツイニング〜
M12.此処に獅子あり 〜万魔殿パンデモニウム:辺獄編〜
M13.メタル:ブルートジャスティスモード
M14.ライズ 〜機工城アレキサンダー:天動編〜
M15.エスケープ 〜次元の狭間オメガ:アルファ編〜

ライブ写真

リリース情報

『GROWING LIGHT: FINAL FANTASY XIV Original Soundtrack』
2024年3月27日(水)発売

価格:5,500円(税込)
仕様:Blu-ray Disc1枚
収録内容:
本編93曲+EXTRA MOVIE ※収録内容は変更になる可能性あり
封入特典:インゲーム「ハイデリン・アイドル」アイテムコード
発売元:株式会社スクウェア・エニックス

WEB

『ファイナルファンタジーXIV ファンフェスティバル 2024 in 東京』特設サイト:
https://fanfest.finalfantasyxiv.com/2023-24/jp/
ストリーミング情報:https://fanfest.finalfantasyxiv.com/2023-24/jp/about/#streaming
最新拡張パッケージ 『ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー』ティザーサイト:https://sqex.to/dg0nn
『GROWING LIGHT: FINAL FANTASY XIV Original Soundtrack』商品ページ:https://www.jp.square-enix.com/music/sem/page/ff14/Growing_Light

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