佐伯大地インタビュー「面白いと言ってもらうのが一番うれしい」『崖っぷちホテル!』

特集・インタビュー
2018年05月02日

破産寸前のド底辺ホテルを舞台にした『崖っぷちホテル!』(日本テレビ系)で、“存在感ゼロ”のウエイター・服部要蔵を演じる佐伯大地さん。にぎやかな撮影現場の裏話や“崖っぷち”に立たされたエピソードを語ってくれました。


俳優界のムードメーカーの方々に歯が立ちません(笑)

佐伯大地インタビュー◆佐伯さんが演じる服部要蔵は、どんなキャラクターですか?

 存在感ゼロのウエイターでとにかく間が悪いんです。でも本人はそれに気づいてなくて、純粋に仕事を遂行しているつもり。忍びのような存在なので、ホテル内の事情や人間関係についてもいろいろ耳に入ってくるはずですが、果たして聞いているのかどうか…(笑)。“ただそこにいる”というお芝居を求められるので、その中でもどう面白く存在するか意識しています。

◆番組の公式SNSなどを見ると、出演者の皆さんの仲の良さを感じます。

 現場はいつも和気あいあいです。この前も戸田(恵梨香)さんが差し入れしてくださったケータリングを晴れた空の下でみんなで食べたり。ただ、俳優界のムードメーカーのような方々がそろっているので、僕は前室でも存在感ゼロかも…。僕も普段はよくしゃべるし、ほかの現場ではムードメーカーと言われたりもするんですが、全然歯が立ちません(笑)。


ビンゴではなく、今回は役を当てたいです!

◆それではドラマのタイトルにちなんで…

佐伯大地インタビュー あ、“崖っぷち”に立たされたエピソードでしょう?(笑) 舞台でせりふが飛んだ時ですかね。頭が真っ白になるので、まさに崖っぷち(笑)。あと、僕はよく噛み、よく転ぶので、舞台での崖っぷちエピソードは多いかもしれないです。でも、そういうハプニングも含めてお客さんのリアクションを生で感じられる舞台が僕は大好きなんです。一方で映像作品はいつでも好きな時に見られるのがいいところ。演じる側としても多くの人に自分の姿を見ていただけますしね。だから今回のシチュエーションコメディという設定の作品に出演できることは、すごく運がいいなと思うんです。運がいいと言えば僕、ドラマなどの打ち上げのビンゴ大会で、役は大きくないのに、いい賞品が当たってしまうことがあって。今回はビンゴじゃなく、この役を当てたいですね。

◆ではホテル選びのこだわりはありますか?

©NTV
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 ホテル選びのこだわり…。仕事で泊まることのほうが多いので自分で選ぶことはあまりないですが、大浴場があるとテンションが上がりますね。すぐに「大浴場ありますか?」って聞いちゃいます。この質問は想定してなかったなあ(笑)。

◆今後演じてみたい作品のジャンルや役柄はありますか?

 これはよく聞いていただきます(笑)。前はやりたい役を必死に探していたんですが、今は何でもやりたいというか、やってみないと分からない部分もあるので、あらゆるリクエストに応えられるような役者になりたいです。あとは「佐伯大地って何か面白いよね」と言われたい(笑)。人を笑わせるのが大好きなので、面白いと言ってもらうのが僕にとって一番うれしいことかもしれません。

 

■PROFILE

●さえき・だいち…1990年7月19日生まれ。東京都出身。ドラマ『愛してたって、秘密はある。』、映画「アヤメくんののんびり肉食日誌」などに出演。ミュージカル「『刀剣乱舞』阿津賀志山異聞2018~巴里~」が7月にパリ、8月に東京で上演。
 

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©NTV
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『崖っぷちホテル!』
日本テレビ系
毎週(日)後10・30~11・25

脚本:土田英生
演出:猪股隆一ほか
出演:岩田剛典、戸田恵梨香、浜辺美波、中村倫也、
くっきー(野性爆弾)、鈴木浩介、西尾まり、
宮川大輔、りょう、渡辺いっけいほか

第4話(5/6)あらすじ
 佐耶(戸田)は、丹沢(鈴木浩介)からグランデインヴルサを辞めて近くに建設予定のビジネスホテルに転職するという報告を受ける。長年、グランデインヴルサの経営を支えてきた丹沢を引き止めたい佐耶だが、宇海(岩田剛典)は後任者の採用面接をすると張り切る。

番組公式サイト:https://www.ntv.co.jp/gakehote/

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●photo/関根和弘 text/渋谷なつき