萩原みのり×宮近海斗インタビュー「原作の表情を超えたいと思いながら常に挑んでいます」『RISKY』3・25スタート

特集・インタビュー
2021年03月22日

幼いころに両親を失い、姉に育てられたヒロインが、姉の人生を狂わせた“女性”に復讐を仕掛けていく、スリリングなラブ・サスペンス『RISKY』が2021年325日(木)からスタート。主人公・広瀬ひなたを演じる萩原みのりさんと、素性が謎に包まれた青年・浅井光汰を演じる宮近海斗さん(Travis Japan/ジャニーズJr.)に、役どころや撮影中のエピソードを語ってもらいました。

◆お2人が今作で演じられる役柄について教えてください。

萩原:幼いころに両親を失ってから、お姉ちゃんと二人一緒に過ごしてきたひなたは、大好きなお姉ちゃんまで奪われたことによってどんどん復讐が始まっていく、ただただお姉ちゃんを大事に思って生きている女の子です。

宮近:光汰は美香(山下リオ)の職場でアルバイトをしている素性が謎に包まれた青年。初めに監督から「この作品の中で一番普通で、(視聴者にとって)気持ちが分かりやすい人」と言われたんです。ある思いを持っていて、その原動力で動いているという光汰を、自分がどれだけ真っすぐ演じて映像を通して光汰の気持ちや思いを伝えられたらなと思っています。

◆演じるに当たって、気を付けていることは何でしょうか?

萩原:復讐のために亨(古川雄輝)たちをだましている時のひなたと、居心地がいい時のひなたで、視聴者の方が見た時にひと目で分かる違いがでればいいなと気をつけて演じています。

宮近:すごくきれいな映像に撮っていただいているんです。光汰を演じる上でロケーションと一緒に、光汰としてどう芝居をするかを、監督からも「もうちょっとこういうふうにして」と言っていただけるので、それに僕なりに乗っかって演じています。

◆本作が初共演となりますが、共演されてみての印象はいかがでしょうか?

宮近:萩原さんは、顔合わせの時や読み合わせの時に、せりふの読み方が素晴らしくて。しかも、自分でそのせりふなどをかみ砕いた上で、自分のプランをお話しされていて、「俳優さんってすごいな」と。リスペクトしているので背中を見て頑張ります。

萩原:宮近さんは、いつもずっとニコニコしてますよね。

宮近:これまで同世代の俳優さんとあまり共演がなかったので、リラックスして臨めてます。そのおかげか、なんでも楽しくなっちゃって、それでニコニコしてますね。先日の撮影もすごく寒かったんですけど、それがなんだか面白くなってきちゃって(笑)。

萩原:いつもとても楽しそう(笑)。

宮近:萩原さんも僕には負けるけどニコニコしてるよね(笑)。キャストもそうなんですけど、スタッフさんともコミュニケーションを取れていて、僕的には居心地が良いのでやりやすい環境につながっています。

萩原:そうそう。原作ありきではあるんですけど、人間が演じる時の違和感をなくすというか、漫画だからこうだよねじゃなくて、実際に人間がやると、このほうがいいよねという話し合いを監督さんたちと、どのシーンも細かくやれているので、それはすごくいいなと思います。

◆原作や脚本で、楽しみにしているシーンはありますか?

萩原:正直、ページをめくる手が止まらないぐらい原作が好きなシーンだらけでした。いつも原作ものの実写化をやらせていただく時に、好きなコマだったり、印象に残ったところにふせんを貼っていくんですが、今回ふせんだらけになってしまって…。シーンもひなたの表情も自分がやってみるのが楽しみです。スタッフさんが“リスキみ”があると言っている“ザ・RISKY”と思わせるカットがあって、「絶対許さない」という強い表情のカットなどがたくさんあるので、そのカットを演じているのがとても楽しいですし、あの時読んだ原作のあの表情を超えたいなと思いながら常に挑んでいます。「絶対許さない」と「黒田美香、桜井亨」とフルネームでいうところは、特に気持ちを込めて言ってます(笑)。

宮近:原作に光汰のキラーカットや印象に残るワードがあって、それはきっと原作が好きな人には印象的な部分だと思うので、そのせりふが出るまでに、光汰にどれぐらい起伏があったのかというストーリーを大事にしたいからこそ、そこへのつながりも大事にしないといけなくて…。難しいですが、挑戦できる楽しみもあります。第2話(MBS41日放送)の「不幸な美人ってエロいよね」というせりふのところを最近撮ったんですけど、監督のアドバイスやロケーションもあって、より表情や気持ちが残るようなシーンになったかなと思うので、自分も楽しみにしてますし、皆さんにも楽しみにしていただきたい部分です。

◆キスシーンなどのドキドキするようなシーンもあるとか。

萩原:見ている人が息をのむような、その瞬間だけすごくまったり時間が流れるような、すてきなシーンになったらいいなと思っています。普通のシーンを撮っている時とは緊張感みたいなものは違うかなと思うんですけど…。でも、自分自身も視聴者として『RISKY』らしい完成したシーンを見るのがすごく楽しみです。

宮近:いろんな作品がこの世の中にありますけど、きっとこの『RISKY』でしか体験できないような不思議な感情があると思います。萩原さんも言っていた視聴者の方と同じような感覚で、キスシーンなどを見た時にどうゾクゾク、キュンキュンさせられるか、この『RISKY』で出したいなと思っています。

◆撮影中、ハプニングなどはありましたか?

萩原:この間、宮近さんと一緒に撮影したシーンが春設定で。私がノースリーブ、宮近さんが半袖だったんですけど、その日がここ最近にしたら珍しいぐらい寒い日で…。しかも爆風が吹いていて、本番中に震えを止めることができないぐらいで、さすがにこれはハプニングでしたね。

宮近:萩原さんと僕の掛け合いだったんですけど、(萩原さんが)今の髪形じゃないですか。僕のほうを向いてせりふを言いだした瞬間に、髪の毛が目にね。

萩原:全部、バーンって、私の髪の毛で目元が覆われれてましたよね。

宮近:犯人みたいにね(笑)。

萩原:めちゃめちゃいい回想シーンだったんですけど、雰囲気もないシーンになってしまって(笑)。

宮近:放送では震えが止まっているといいな(笑)。

◆最近ゾッとしたこと、驚いたことを教えてください。

宮近:こういう取材をさせてもらう時に「笑ってください」「明るい表情で」と言っていただくことがあって。自分なりのスマイルで撮影していただいて、撮影後、写真を確認するんですが、その時確かに自分は笑っていたはずなのに、なぜか笑ってないんですよ…。スマイルが下手になっているのかもしれないですね。なので、いろんなものを見て、「笑うって何だろう」を考えようと思いました(笑)。

萩原:私は驚いたことなんですけど、初めて山下リオさんとお会いした時に2人とも全く同じステッカーを携帯に貼っていてびっくりしました! 共通の友人がいて、その友人が個人的に作っているステッカーなんですけど、共通の友人がいることもその場で知りましたし、これまでつけている人を見たことがなかったので、本当にびっくりして、それがきっかけで一気に仲良くなりました。

◆この作品を終えたら、どんなことが得られると思いますか?

萩原:かなりいろんな表情を一作品の中で出させていただいたりしますし、いろんなことに挑戦させていただいているので、そこは自分自身もとても挑戦に。皆さんにちゃんと楽しんでもらえたらいいなと思ってます。

宮近:光汰もいろんなキャラクターの要素があり、今まで演じた役以上の濃さがあるので、見てくれる人にあらためて宮近海斗として普段Travis Japanとして活動している部分だけではない、ひと皮むけた役者・宮近海斗を披露できるのかなと思います。これだけ入り込むというか、作品の中でもがくっていうのは楽しいですね。今、いろんな活動をさせていただいているんですが、「役者してるんだ」って思えることは自分にとって自信になるのでうれしいです。印象にも残るし、視聴者の方にも伝わると思うので、そういった部分は自分で乗り越えて自信につなげたいなと思っています。

PROFILE

●はぎわら・みのり…1997年3月6日生まれ。愛知県出身。映画「街の上で」が2021年49日(金)に公開。『賭ケグルイ双』が2021年326日(金)よりAmazon Prime Video配信スタート。

●みやちか・かいと…1997922日生まれ。神奈川県出身。ジャニーズJr.内ユニット、Travis Japanのメンバー。『インフルエンス』などに出演。『特捜9 season4』が2021年47日(水)よりスタート。

作品紹介

ドラマ特区『RISKY』

2021325日(木)スタート

MBS 毎週(木)深059~1・29ほか

TVerMBS動画イズム見逃し配信1週間あり
TSUTAYAプレミアム/TSUTAYA TVにて独占配信各話放送1週間前より先行配信
(第1話は318日(木)配信開始、第2話以降は毎週木曜日深夜配信開始)

<STAFF&CAST>
原作:たちばな梓 監督:原廣利、佐藤竜憲 脚本:坪田文
出演:萩原みのり 宮近海斗(Travis japan/ジャニーズJr.
山下リオ 深川麻衣 古川雄輝

©RISKY」製作委員会・MBS