仲里依紗、しんちゃんは「理想の息子像!」自身の家庭と野原家の共通点は?

特集・インタビュー
2021年07月30日

◆映画を見るのがますます楽しみになりました。そもそも仲さんが『クレヨンしんちゃん』を見始めたのは、いつごろからだったのでしょう?

小さいころからです。当時はネネちゃんの“なぐられウサギ”が怖くて。その一方で、“あのウサギのぬいぐるみは、果たして何代目なんだろう?”と子供心に不思議に思っていました(笑)。テレビで放送された劇場版も録画して、何度も見返していました。

◆劇場版シリーズで特に好きな作品は?

最近だと「~新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜」(2019年)と、「~襲来!!宇宙人シリリ」(2017年)。「~ハリケーン」はみさえのせりふがとてもすてきで。「~シリリ」は純粋に感動して泣きました。もっとさかのぼると、「~爆発温泉わくわく大決戦」(1999年)。劇中に歌が出てくるのですが、それが不気味でちょっと怖かったのを覚えてます(笑)。他にもたくさん好きな作品があって、挙げ出したら切りがないです。

◆仲さんの“しんちゃん愛”が感じられます(笑)。

劇場版って、どれもそうなのですが、“やっぱり家族っていいよね”と思えて心がほっこりする作品が多い気がして。そこが魅力だと思います。もちろん、通常のテレビ放送も大好きです。30分なので展開も早いですし、最後に餌をもらいそびれておなかを空かせたシロが「くぅ〜ん」ってかわいく鳴いて終わる、あのオチもいいですよね(笑)。

◆主人公であるしんちゃんの魅力は、どんなところに感じますか?

真剣におフザケしているところですね。しかも、全てをさらけ出して。そうした思いっ切り具合が気持ちいいじゃないですか(笑)。そんなしんちゃんの姿を見て育ったので、私も度胸がつきましたし、今の自分がいると言えます。そして何よりもしんちゃんはものすごく優しくて、心が温かい。今回の映画でも風間君たちとちょっとしたことでもめるシーンがあるのですが、その時にしんちゃんがみさえをかばうようなことを言うんです。かばっているようで、全然フォローにはなっていないんですけど(笑)。でも、しんちゃんの熱量や優しさがすごく感じられて。そうした、ふとした時に見せる優しさも私の“好きポイント”です。

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