
「ホラー系作品鑑賞」が趣味の高嶺のなでしこ・城月菜央さんが、ホラー作品の魅力を独特な視点で紹介する連載「ホラー、ほら、おもろい」。第14回は『ドットホラーストーリー』。
第14回『ドットホラーストーリー』
初めてましての方は初めまして!いつも応援してくださっている皆様、こんにちは!
高嶺のなでしこの城月菜央(きづきなお)です。毎月連載中「ホラー、ほら、おもろい」第十四回目のお時間です!
本日もホラーを通して考えられることをここに書き残します。(裏題名は「ホラーは心を映す鏡だった。」というものにでもしてみます。)
『ドットホラーストーリー』というホラーゲームをプレイしました!
ゲームの主人公であるプライスは、不動産会社に勤める青年です。出世するために会社から命じられるまま住民の家を差し押さえる仕事をこなしています。その中には、人生の大半を過ごした家を失う高齢者や、生活のすべてを奪われる人もいます。本来なら胸が痛むような出来事ですが、プライスは「仕事だから」と自分に言い聞かせ、感情を押し殺して前へ進みます。
しかし、人は心をごまかし続けることはできません。
物語が進むにつれて、現実だった世界は少しずつ歪み始めます。廊下はどこまでも続き、見覚えのある部屋は異様な姿へと変わり、得体の知れない怪物が姿を現します。一見するとホラーゲームらしい演出ですが、私はこれらすべてが、主人公の罪悪感や後悔が形になったものなのではないかと感じています。
この作品で遊んでいて印象的だったのは、「何が現実で、何が幻覚なのか」が次第に分からなくなっていくことです。それはゲームをプレイしている私だけではなく、主人公プライス自身も同じだったのかなと思います。心に蓋をして生きているうちに、自分の本当の気持ちさえ見失ってしまう。その様子は、幽霊よりもずっと現実味があり、どの人間にもいつ現れてもおかしくないという恐怖を感じさせました。
また、このゲームはドット絵で描かれています。最初は「レトロで可愛い」という一目惚れでプレイしましたが、遊び始めると、その印象はすぐに変わります。細部までリアルに描かれていないからこそ、足りない部分を自分の想像力が補い、不気味さが何倍にも膨らんでいくのです。そこがまた楽しい!!
最近のホラーゲームは、美しいグラフィックやリアルな表現が魅力の作品も多くあります。しかし、『ドットホラーストーリー』は、限られた表現だからこそ、人間の想像力を最大限に活かせる作品だと感じました。恐怖は映像の美しさだけでは生まれないということを、この作品は改めて教えてくれます。
そして、このゲームで最も心に残った疑問点は、「本当に失ったものは何だったのか」ということです。
主人公は仕事を通して、多くの人から家や財産を奪っていきます。しかし、その代わりに少しずつ失っていたのは、自分自身の良心でした。人を傷つけるたびに心は削られ、その傷は見えないはずなのに、自分自身を苦しめる世界が、広がる形になっていきます。
ゲームタイトルである「DISTRAINT」には、「差し押さえ」という意味があります。
作品を最後まで遊ぶと、本当に差し押さえられていたのは住民の財産だけではなく、主人公の心だったのではないかと考察します。
出世や成功と引き換えに、人間らしさを少しずつ手放してしまった結果が、この物語なのかなと思います。
私は普段からさまざまな映画やゲームに触れていますが、この作品も「怖かった」という一言では終わらせられませんでした。プレイ中よりも、エンディングを迎えたあとにじわじわと考えさせられる作品だったからです。
「仕事が優先か心が優先か」
どちらも「絶対的悪」と言えない点が面白いと思いました。
ホラーというジャンルは、怪物や幽霊が怖いから面白いのではありません。人間の弱さや醜さ、そして心の奥底にある感情を映し出してくれます。『ドットホラーストーリー』は、まさにそんな作品だと感じました。
暗闇の向こうにいる何者かではなく、自分自身が恐怖というものを生み出すのかもしれません。
短いプレイ時間の中に、恐怖だけでなく、人間らしさや倫理観、生き方についてまで考えさせられる深いテーマが詰まっていました。
答えはでずとも、考え続けて自分の人生が豊かになれば良いなと思います。
本日はここまで!長くなりましたが、読んでいただきありがとうございます。
じゃ!また!!


PROFILE

●城月菜央(きづき・なお)
2003年12月25日生まれ、やぎ座、B型、埼玉県出身。
HoneyWorks サウンドプロデュース9人組アイドルグループ「高嶺のなでしこ」のメンバー。キレのあるダンスによってグループに欠かすことができない存在。無類のホラー好きで、今までに見たホラー映画タイトルは100作以上!ホラー短編映画にて主演を務めるなど幅広く活躍中。
オフィシャルX
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オフィシャルTikTok
https://www.tiktok.com/@nao_kizuki
オフィシャルInstagram
https://www.instagram.com/nao_kizuki_/

●高嶺のなでしこ(たかねのなでしこ)
2022年8月に結成。サウンドプロデュースは、ニコニコ動画やYouTubeなどの動画投稿サイトを中心に活動する、関連動画総再生回数25億回を超えるクリエイターユニット・HoneyWorksが担当。
高嶺の花のように多くの人から憧れられ手に入れることのできない、そして大和撫子のように日本女性の清楚な美しさとかわいらしさをもった、誇り高きアイドルグループを目指す。
2022年11月には、HoneyWorks「可愛くてごめん」の公式カバーMVをYouTubeに公開し、2,700万回再生を突破。
数多くのオリジナル曲もリリースし、TikTokの総再生回数は2億回を超える。
2024年2月21日ビクターエンタテインメントより「美しく生きろ/恋を知った世界」にてメジャーデビュー。
2025年6月に広州と上海、8月にソウルで初のワンマンライブを行い、全公演のチケットが完売。のべ約3,200人を動員し成功をおさめる。
同年9月には幕張メッセ 幕張イベントホールでのグループ史上最大規模のワンマンライブを開催。
また、12月には待望の1stアルバム『見上げるたびに、恋をする。』を発売し、オリコン デイリーアルバムランキングにおいて初登場1位を記録(2025年12月16日付)。
2026年2月からはソウルと台北での公演を含むライブツアーを開催し、5月に東京国際フォーラム ホールAでツアーファイナルを迎えた。
2026年8月6日には、KT Zepp Yokohamaにて4周年記念ライブ「高嶺のなでしこ 4th Anniversary Special LIVE 〜STELLA〜」を開催。ツインプラネット所属。
※2026年7月現在
オフィシャルホームページ
https://takanenonadeshiko.jp/
オフィシャルX
https://x.com/takanenofficial
オフィシャルYouTube
https://www.youtube.com/@official_takaneko
オフィシャルTikTok
https://www.tiktok.com/@takanenofficial
オフィシャルInstagram
https://instagram.com/takanenofficial
INFORMATION
●イベント情報

「高嶺のなでしこ 4th Anniversary Special LIVE 〜STELLA〜」
8月6日(木)KT Zepp Yokohama
詳細情報:https://takanenonadeshiko.jp/takaneko-4thanniversarylive/
「高嶺のなでしこ 4thファンミーティング 〜決起会〜」
8月7日(金)ヒューリックホール東京
詳細情報:https://takanenonadeshiko.jp/takaneko-4thfanmeeting/














