『泣くな研修医』恒松祐里、共演の白濱亜嵐&野村周平のやり取りに驚き「現場にお魚を持ってきて…」

特集・インタビュー
2021年05月22日

研修医たちが医療現場で葛藤しながら成長していく姿を描くドラマ『泣くな研修医』(テレビ朝日系 (土)後1100)の第5話が、2021522日に放送される。TVLIFEwebでは、メーンキャストへのリレーインタビューを実施中。今回は、主人公・雨野隆治(白濱亜嵐)の同期の研修医役から3人目の登場となる恒松祐里さん。演じる中園くるみはクールな優等生タイプだが、実は母子家庭に育ち、自分で学費を稼いで医師免許を取得した苦労人でもある。そんな役どころの印象や撮影エピソード、今後の見どころを語ってもらいました!

◆くるみというキャラクターをどう捉えていらっしゃいますか?

同期の研修医の中では唯一の女性ということもあり、強くなければいけないという思いや負けず嫌いな性格が顕著になって言葉や口調がきつくなってしまうところがありますが(笑)、基本的には真面目なしっかり者。真ん中に芯が通っていて、確固たる信念を持っている。苦労して育ってきたから弱い人の気持ちが分かるし、だからこそ患者さんと向き合う時の言葉にはいつも優しさが込められていて。その優しさは彼女自身が本来そういう人間だからこそ自然に出てくるのだと思います。

◆演じる上でどんなところを意識されていますか?

くるみちゃんはああ見えて、実は心の中に弱さを隠している。監督から「たまにそういう部分が見えると、キャラクターとしてより魅力的になるよ」というアドバイスを頂いたので、そこも意識しながら演じています。

◆同期の研修医である隆治役の白濱亜嵐さん、川村役の野村周平さん、滝谷役の柄本時生さんとの撮影はいかがですか?

1、2話を撮影していたころは、同期の雰囲気が出せるようにセットに入る前に「よし、くるみちゃんになって同期モードに切り替えよう!」と心の中で気合を入れていました。ただ、初共演の白濱さんはまだしも、野村さんや柄本さんとは以前、別の役柄でご一緒していたこともあり、なかなか切り替えるのが難しくて。でもすぐに、自然と役の設定に入れるようになっていきました。皆さんが気さくに接してくださるお陰だと思います。

◆現場では皆さんいつも仲良く、和気あいあいとされているそうですね。

現場で待機している時の男性陣の会話がとっても面白いんです。特に野村さんはおしゃべり好きで(笑)。だいたい野村さんがきっかけとなって、みんなでワイワイしているという感じです。私はそれを視聴者のような気持ちで楽しんでいます。この間も、野村さんが趣味の釣りについて楽しそうにお話しされていて。で、実際に「これが釣れてさぁ」と現場にお魚を持ってきて、白濱さんにプレゼントされていたんです。私はびっくりしたんですけど、白濱さんは料理が得意みたいで、「あ、これ、スープにしよ♪」と普通に受け取られていました。そのやりとりが面白かったです

◆第4話では、患者に伝えるべきは真実かうそか、その狭間で苦悩する隆治の姿が描かれました。大腸がんの患者・石井(須賀健太)についうそをついてしまった隆治を励ますように、川村、滝谷、くるみが自分自身のうそを告白し合って「永遠の嘘をついてくれ」を熱唱するシーンは、4人の絆の深まりを感じられました。

撮影しながら“ザ・青春!”という感覚を覚えました。私は子供のころから今のお仕事をさせていただいているのですが、その時一緒だった人たちはみんな別の道へ進んでいったので、“同期”と呼べるような存在はもう残っていないんです。マネージャーさんや近しい友達から「同期ってこんな感じだよ」と話を聞いていると、うらやましくて。だから今回、撮影で“同期の疑似体験”ができて、すごくうれしかったです。

◆第5話では、余命いくばくもない石井の“死ぬまでにやりたいこと”をかなえるため、緊急の治療が入った隆治に代わってくるみが外出に同行する姿が描かれます。

くるみちゃんの優しさや気遣いが見える、とても温かいエピソードになっています。病院内とは違った、解放感のある雰囲気を楽しんでいただきたいです。個人的に注目してもらいたいのは、外出時のくるみちゃんの衣装や小物。くるみちゃんはおしゃれや美容への意識が高い。だから、憧れの『ドクターX』の大門未知子先生をまねてクリスチャン ルブタンの靴を履いていたり、「音楽を聴くワイヤレスイヤホンくらいしか入らないんじゃない?」と思うくらい小さなバッグを持っていたりして(笑。そういうくるみちゃんのガーリーな部分もチェックしていただきたいです。

◆最後に、今後の見どころを教えてください。

くるみちゃんのことで言うと、今後、ある大きな事件が起こり、それが転機となってより真摯に患者さんたちと向き合うようになります。彼女の成長に注目していただきたいです。作品全体としては、クライマックスに近づくにつれて、さらにシリアスな問題が描かれていくことになります。ポップなテイストは維持しつつも見応えのある展開が続いていきますので、ぜひ最後までお楽しみください!

PROFILE

恒松祐里
●つねまつ・ゆり…1998109日生まれ。東京都出身。B型。最近の出演作に、ドラマ『女子高生の無駄づかい』『おかえりモネ』、映画「スパイの妻」「タイトル、拒絶」など。Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督 シーズン2』が2021年624日(木)より配信スタート。

番組紹介

『泣くな研修医』
テレビ朝日系 毎週(土) 後11001130

STAFFCAST
原作:中山祐次郎
脚本:樋口卓治
演出:豊島圭介、朝烏ツワ子、小松隆志
出演:白濱亜嵐、木南晴夏、野村周平、柄本時生、恒松祐里、木村昴、山口智充、高橋和也ほか

 (第5話STORY
一時容態が悪化した石井(須賀健太)だったが、再び安定したため、隆治(白濱)は石井を屋上に連れ出す。そこで隆治は石井からある箱を託される。見られたくない個人情報だといい、自分に何かあった時に隆治にもらってもらうか、もしくは処分してほしいという。隆治が受け取ると、石井は手に持ったメモにチェックを入れる。そのメモには死ぬまでにやりたいことが書かれており、そのどれもが当たり前の普通のことばかりが並んでいた。
後日、隆治は再び石井からある頼み事をされる。半日だけでいいから外出させてほしいというのだ。時間がないから夢をかなえてくださいと頼んでくる石井のため、隆治は佐藤(木南)に相談し許可をもらうことができたが、それはこの機会を逃すと次はないという理由だった。佐藤から「最高の外出にしてあげな」と託された隆治だったが、まだ腹部が張って腸が動いていない拓磨(潤浩)が再び嘔吐してしまい、緊急の治療のために石井の外出には同行できなくなってしまう。そこで、くるみ(恒松)が代わりに一緒に外出することになるが、石井はどこかうれしそう。念願の外出をした石井は、やりたいことリストを1つ1つくるみとやっていくことに。
そんな中、自身も入院中の患者の身でありながら、健康オタクでさまざまなサプリや健康法などを調べては他の入院患者に勧めたり、何かとかいがいしく面倒を見ている徳田(清水ミチコ)が、こそこそとある外国人にDVDを渡しているところを川村(野村)が目撃する。そんな徳田を、研修医たちは怪しむが

photo/映美 text/海老原誠二