大政絢「１つ仕事が終わった後のみそラーメンが自分へのご褒美です」WOWOWオリジナルドラマ『ひとりで飲めるもん！』

人気漫画家コナリミサトの働く女性のちょい飲みグルメストーリーをドラマ化したWOWOWオリジナルドラマ『ひとりで飲めるもん！』が6月4日（金）よりWOWOWにて放送＆配信スタート。コスメ会社の広報部に勤務する主人公・紅河メイを大政絢さんが演じます。ご自身も飲食チェーン店で外食するのも好きだそう。撮影中のエピソードやご本人のご褒美ご飯について聞きました！

◆原作は「凪のお暇」「珈琲いかがでしょう」などのコナリミサトさんの漫画ですが、出演が決まった時はどんな心境でしたか？

原作を読んでこの時代に合っているな、ほっこりしてポジティブになれるお話だと思ったので、そんな作品に出られることに喜びを感じました。だから撮影が始まるのが楽しみでしたし、食べるドラマなのでどんな感じで撮っていくんだろうってドキドキもありました。

◆主人公の紅河メイは父親が北海道で母親が名古屋の生まれ。大政さんも北海道出身ということで、ご縁を感じたりしました？

すごく感じました。私は北海道出身ということに誇りに思っているので、「メイもそうなんだ！」ってうれしさがありました。

◆実際に演じてみておいしそうに食べるシーンの撮影は難しかったですか？

「大丈夫なのかな？」ってドキドキしていました。寄りで撮影することも多くて、こんなにアップで大丈夫かなとか。今のテレビって画面がすごく大きいし、画質もすごく良いから、こんなにアップで食べて…って思いましたけど、そこはスタッフさんと監督さんを信じて（笑）。

◆食べながら心の言葉がたくさん聞こえてきますが、あのせりふは食べるシーンを撮った後にアフレコしたのでしょうか？

はい。食べてからアフレコしました。あのせりふの加減も監督と「もっとおいしそうでいいんじゃない」とか話し合いながらやっていきましたね。

◆アフレコでおいしそうな声を出すのは難しくありませんでしたか？

アフレコ前に１回お芝居しているので難しさはありませんでした。今回はナレーションが多くて、私が食べている時にスタッフさんがせりふをおっしゃってくれたりしたんです。もしかしたら、その時のスタッフさんのほうがドキドキしていたかも知れないです（笑）。

◆容姿端麗、頭脳明晰な完璧な女性を演じる上で、意識したこと、気をつけたことはありますか？

仕事をする時のメイは、クールでテキパキした動きができる女性でありたいなと思いました。その逆をいくように食べるシーンは、本当に素に近い状態でゆるやかに演じるように意識しました。そのギャプは監督と何度も話し合いながら作っていった部分です。

◆メイはコスメ会社の広報部員。ドラマの中にはメイのファッションをチェックするカットもありますが、衣装を着ると役に入り込みやすかったりしますか？

今回はすてきな衣装をたくさん用意していただいて、背筋が伸びました。やはりヒールを履くとキャリアウーマンらしさが出る感じはありましたね。気分的にカツカツ歩きたくなるというか、衣装やメイクに助けられた部分もありました。普通の衣装合わせよりもいろんな服を着せていただけたので楽しかったです。服もアクセサリーもかわいくてテンションが上がって、より一層楽しくお芝居ができたと思います。

◆衣装について大政さんからアイデアを出されましたか？

「メイはバリバリ働くタイプだからかわいらしい色よりも、締まった色のほうがいいかもね」「靴はこっちの色がいいかも」とか、スタイリストさんといろいろ話し合いました。

◆メイの行くところに現れる老舗化粧品会社の広報部員・朝丘類次を桐山漣さんが演じていらっしゃいます。これまた面白いキャラクターになりそうですね。

桐山さんとは２度目の共演で、原作を読んでから朝丘役は桐山さんと聞いて「ぴったりだな！」と思いました。表現はちょっと悪いかも知れませんが（笑）、役のイメージとして不思議なナルシスト感が案外ハマるんですよね。このドラマでお会いした時に、「俺、この役大丈夫かな」っておっしゃっていたので、「私は漣君しかいないくらい合っていると思う」と言ったら、「あ…そ〜お？」って（笑）。ぴったりだなって思わせてくれる楽しい見どころがたくさんあると思います。

◆メイがおいしい物を食べた時に発する「なまらうみゃー」という言葉がかわいらしいですね。地元では「なまら」という言葉は使っていらっしゃいました？

東京に出てくるまで「なまら○○だね」って実際に使っていました。“なまら”は“とても、すごい”という意味の北海道の言葉で。北海道では「とてもおいしいね」は「なまらおいしいね」だと思うので、名古屋弁の「うみゃー」がついてかわいらしくなりましたね（笑）。

◆いろんな飲食チェーン店が登場しますが、特に印象深かった撮影は？

どのお店も印象深いのですが、フォルクスさんは家族とのシーンだったので撮影であまり食べられなかったんですね。他の店舗では「もうおなかいっぱい！」っていうくらい食べていたので、「これしか食べられないんだ…」と思ったという意味で印象に残ってます（笑）。

◆インスタを拝見すると大政さんは自炊をすることが多いようですが、外食をされることもありますか？

私も息抜きとしてチェーン店に行きます。それこそルーティーンで、牛丼を食べる日とか決めたりしたこともあるくらいチェーン店は好きです。このドラマにもなじみがあるお店も出てきて、「あれ、こんなメニューあったんだ！？」「これが裏メニューなんだ」って思ったりしました。チェーン店のまた違う一面が見られて、楽しく撮影できましたね。

◆ということは、1人飯はできるタイプですね。

できるタイプです。今まではお酒までは飲んだことがないけど、よくチェーン店に１人で入っていました。上京したての10代のころは自炊もできなかったので、リーズナブルなお店を探してよくチェーン店に行ってましたね。それこそ丼もの、麺ものはしょっちゅう行きました。今でも懐かしくて行くこともあります。

◆メイにとってはチェーン店に入ることが、頑張った自分へのご褒美だと思います。大政さんご自身がご褒美ご飯をするならどんなものが食べたいですか？

ラーメン！　北海道のみそラーメンが大好きで、１つ仕事が終わったらご褒美としてラーメンを食べに行きますね。

PROFILE

大政絢
●おおまさ・あや…1991年2月4日生まれ。北海道出身。O型。主な出演作に『昭和元禄落語心中』『ミストレス～女たちの秘密～』、映画「コスメティックウォーズ」など。現在、『どうぶつピース！！』『日曜日の初耳学』ではＭＣを務めている。

番組紹介

WOWOWオリジナルドラマ『ひとりで飲めるもん！』
2021年６月４日（金）配信・放送スタート

WOWOWプライム　毎週（金）後11・30～（全８話）
ＷＯＷＯＷオンデマンド　全８話一挙配信

（STAFF＆CAST）
原作：コナリミサト「ひとりで飲めるもん！」（芳文社刊）
監督：二宮崇、進藤丈広、下向英輝　脚本：横田理恵、水橋文美江、井上季子
主題歌：SPiCYSOL 「So What」（ワーナーミュージック・ジャパン）
出演：大政絢、桐山漣、大友花恋、谷村美月、飛永翼（ラバーガール）、村杉蝉之介、紫吹淳

（STORY）
化粧品会社コスメーズに勤務する紅河メイ（大政）は、28歳の若さで広報部のリーダーに抜擢される有能な女性。容姿端麗で頭脳明晰であるが故にやっかみも多い。食には相当気を使っていると噂されているが、実は仕事帰りの飲食チェーン店で１人飲みするのが彼女の至福の時。おいしいものをリーズナブルに食べることが自分へのご褒美だった。