峯田和伸「三浦さんはうそやダサいものをすぐに見破っていく。そこに共鳴できるから、一緒にいてすごく楽しいんです」舞台「物語なき、この世界。」

特集・インタビュー
2021年07月11日

◆そのころの歌舞伎町には猥雑さがありましたが、今はちょっとなくなりましたよね。

そうですね。かなりきれいになりましたよね。ごみもあんまり落ちてないですし。コマ劇場のあたり(現・新宿東宝ビル)も、昔は夜に歩いていたら怖かったですけど、今は全然そんなことなくて。まさに、あの辺の人だかりを抜けてライブハウスに通っていたんです。合コン帰りの学生が道端で飲んでいたりしてね。僕はああいう集団に加わったことはなかったですけど(笑)。

◆(笑)。では最後に、今回の舞台で楽しみにしていることを教えてください。

「母に欲す」が7年前で、あれから三浦さんとはお互い40歳を超えました。あの時と比べて2人ともいろんな経験をしてきましたし、その中で残していったものや、変えていかなきゃって思ったもの、それに省いたり捨てていったものなどが、たくさんあったと思います。でも、残った根っこの部分はきっと今も同じだし、そこで三浦さんとはつながれると思いますので、今回の稽古でもどんな世界が生み出せるのかすごく楽しみにしています。ただ、もう暴力シーンはやりたくないですね(笑)。三浦さんが監督をした映画(「ボーイズ・オン・ザ・ラン」)でもそうだったんですが、暴力シーンの演出がすごいんですよ。「ここなら本気でたたいても痛くないですから」って、すげぇ分かってるなと思って(笑)。とはいえ、ホント、けがをしたくないので。…まぁでも、どうなのかなぁ。今回もやっぱりあるのかなぁ…(笑)。

PROFILE

峯田和伸
●みねた・かずのぶ…1210日生まれ。山形県出身。ミュージシャン、俳優。1996年にバンド・GOING STEADYを結成。解散後、銀杏BOYZとして活動をスタートさせる。2003年に主演映画「アイデン&ティティ」で俳優デビュー。最近の主な出演作に大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』などがある。

公演情報

COCOON PRODUCTION 2021「物語なき、この世界。」
2021711日(日)~83日(火) 東京・Bunkamura シアターコクーン
202187日(土)~11日(水)京都劇場

STAFFCAST
作・演出:三浦大輔
出演:岡田将生、峯田和伸、柄本時生、内田理央、宮崎吐夢、米村亮太朗、星田英利、寺島しのぶ / 増澤璃凜子、仁科咲姫、日高ボブ美、有希

STORY
売れない俳優を続ける菅原裕一(岡田)は、歌舞伎町の風俗店で、同じ地元からミュージシャンを目指して上京してきた同級生の今井伸二(峯田)と再会する。10数年ぶりに会った2人の間には気まずい空気が流れ、彼らに共通してあるのは夢への諦念だけだった。自分たちの人生にドラマなんて起こりえない”…。そう思った矢先、2人は偶然出くわした中年男性と口論になり、突き飛ばしてしまう。目の前には血まみれになった男性の姿が! 劇的な展開に昂ぶる2人。しかし、果たしてこの世の中にドラマは存在するのだろうか

photo/映美 text/倉田モトキ styling/入山浩章 衣装協力/Sasquatchfabrix.、Onitsuka Tiger

 

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