のん「この舞台を通して、宮藤さんに“成長しているな”“やっぱりすごい役者だな”って思われたいです!」舞台大パルコ人④「愛が世界を救います(ただし屁が出ます)」

特集・インタビュー
2021年08月09日

◆その「大丈夫ですか?」というのはどういう意味だったんですか?

いや、分からなかったです(笑)。私も “何に対しての大丈夫なんだろう?”と思っていて(笑)。でもプロットを頂いた時に、“あ、こういう心配だったんだな”と理解しました。

◆と、言いますと?

まず、タイトルからしてびっくりしたんです。サブタイトルにある「(ただし屁が出ます)」も、最初は仮題なのかな…と思っていたら、それが正式なタイトルで(笑)。物語の内容も、これまで大パルコ人シリーズを拝見していたとはいえ、全く予想できない展開ばかりで。(村上)虹郎さんのキャラクターも、私が演じるキャラクターも、どれも驚くようなことばかりでしたが、でもそれ以上に楽しそうだなと思いました。

◆今回演じるのはテレパシーが使えるNONという少女です。現時点でどのような役にしていきたいと考えていますか?

宮藤さんが書かれる本は、台本の段階でキャラクターがすごく面白くて、後は役者がいかにそれを体現できるかどうかにかかってくると思うんですね。今回演じるNONに関しては大きなエネルギーに満ちた役だと思いますので、自由な生命力を舞台上で見せられるように頑張りたいなと思っています。また、稽古の初日にみんなで読み合わせをしたのですが、共演者の方々がすごすぎて。ずっと笑いっぱなしでしたので、何とかついていかなきゃ! という思いでいっぱいです。

◆確かに共演者は豪華で個性的な方ばかりですね。

そうなんです。伊勢志摩さんとは『あまちゃん』でも共演させていただきましたが、私の初舞台だった『私の恋人』にも片桐はいりさんと一緒に見に来てくださったりして。しかも、『私の恋人』では男の役だったのですが、お2人とも初舞台は男性役だったそうで、「同じ側の仲間みたいに感じた」と言ってくださったんです。それがすごくうれしくて。それに、私自身も伊勢さんのお芝居の大ファンなので、またご一緒できるのが本当に楽しみです。荒川(良々)さんとも久々の共演になりますが、あの独特なせりふ回しや間の取り方は唯一無二の存在ですよね。三宅弘城さんもそうですが、近くにいてお芝居をするのがすごく楽しいので、ぜいたくな時間をたっぷり味わいたいと思っています。

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