高野洸インタビュー「曲を聴いた時に『意外とやるじゃん!』って思ってほしいんです(笑)」

特集・インタビュー
2021年08月11日

8月18日(水)に5thシングル「Vacances」をリリースする高野洸さん。現在発売中のTV LIFE16号でもインタビューを掲載していますが、WEB版では本誌に収まり切らなかったエピソードを未公開ショットとともにお送りします。

◆まず本作の制作背景から教えてください。

今年3月に1stアルバム「ENTER」をリリースして、その後に行った1stライブも無事に終えることができたので、自分の中での1つの節目としてシングルを発売させていただくことになりました。これまで僕は季節に特化した楽曲を書いたことがなかったので、発売時期に合わせて今回は夏らしさを前面に押し出した曲を集めるところから始めようと考えて。タイトルどおり、夏休みに旅をしている気持ちで聴いてもらえるような曲にしたいと思い、作詞に取り掛かりました。

◆まさに夏らしい3曲が収録されていますが、それぞれの楽曲の聴きどころはどんなところでしょうか?

「サマービーツ」はとにかく爽やかで突き抜けた明るさがあるところですね。暑い時期にぴったりのサマーチューンで、一度聴くと耳に残りやすいキャッチ―さが気に入っています。「tiny lady」はひと言で言うとオシャレ! いろんな音色が入っているので、BGMとして流していただいても雰囲気が出るんじゃないかなと思います。曲の中ではお酒の場で出会った女の子と夜にドライブデートをするというシチュエーションが描かれているのですが、僕自身はそういった経験がなかったので扱いが難しくて。でも、逆に経験していないからこそ想像を膨らませて主人公の男の子に成り切って表現することで、レコーディング中から楽しみながら歌うことができました。「Memory of Sunset」は日本語と英語の歌詞が繰り返される部分が印象的な1曲に仕上がったと思います。ラップも入れさせていただいたので、歌詞にも注目して聴いていただけたらうれしいです。

◆ラップ詞と普通の歌詞を書く時の違いや意識していることはありますか?

どちらもメロディーラインにハマるように考えていくことが多いです。でも、ラップ詞に関してはできるだけ聴く人の予想を覆したいなと思っていて。曲を聴いた時に「そうきたか!」「意外とやるじゃん!」って思ってほしいんですよね(笑)。だからちょっと意外なところで韻を踏んでみたり、抑揚をつけてみたりと常に試行錯誤を繰り返しています。僕自身も詞を考えながら「これもいけるかも!」「これもいいな」という新たな発見があったりするので、作っていて楽しいんです。

◆作詞をする上では語彙力も必要になってくると思いますが、ボキャブラリーを増やすために日ごろから行っていることはありますか?

普段から小説を読むようにしています。もともと歌詞を考える時にパッと言葉が出てくるタイプではなく、考えれば考えるほど「あれもいいな、これもいいな」と悩んでしまう方で。時間がかかってしまうので、困った時は自分がこれまでに読んだ本の中からいいなと思った言葉を参考にしたり、「この母音を当てはめるためにはどの単語がいいんだろう?」としりとりのような感覚で歌詞をつなげていったりすることもあります。

◆日々の努力あってのことなんですね。「サマービーツ」はCDリリースの前に配信リリースをされていて、既に多くのファンの方々に届いていると思いますが、今後のパフォーマンスについてはどのように考えていますか?

「サマービーツ」はメロディーに合った振り付けになっているので、ファンの皆さんにも覚えていただきやすいんじゃないかなと思っています。手をキラキラさせたり、汗をぬぐうようなジェスチャーも入っていて、簡単で分かりやすいのもポイントです。でも、MVではマイクを持ってパフォーマンスをしているので振り付けをコピーするのは難しいかもしれません…(笑)。

◆確かに。振り付け講座のような映像を出したりする予定は?

いいですね! 出したいです!(笑) 多分今はバックで踊ってくださっているダンサーさんの振り付けを見て覚えてもらうしかないと思うんですけど、映像があればファンの皆さんも理解しやすいですもんね。スタッフさんに相談…あれ、いなくなっちゃいました(笑)。

◆きっとファンの皆さんも見たい方が多いと思いますので、ぜひ交渉をお願いします(笑)。では本作のテーマである“夏”にちなんで、高野さんの夏の思い出を教えてください。

普段お菓子や甘いものはあまり食べないんですが、夏は無性にアイスが食べたくなるので買い置きしています(笑)。スーパーで一度に4~5種類くらい買うんですが、特に好きなのはソフトクリームとアロエヨーグルト味のアイス。今日は何を買おうかなと考えている時間も楽しいです!

◆夏によく行く場所などは?

中高生のころはよくプールや海に行っていたんですが、大人になってからは行く機会が減りましたね。いつの間にか海は入るよりも見るほうが好きになっちゃいました(笑)。でも海やプールは夏ならではの楽しみの一つだと思いますし、久々に入れば昔とはまた違った楽しさがあるかもしれないですよね。童心に帰るのも良いかも。話していたら行きたくなってきました(笑)。

◆ちなみに今年の夏にやりたいことは?

コロナ禍でなければ、バーベキューがしたかったです。とはいえアウトドアなタイプではないので自分きっかけで計画を立てたり、人を誘ったりすることはないのですが(笑)。みんなでワイワイするのも楽しいし、外で食べるご飯って何だかすごくおいしく感じますよね。もしコロナが落ち着いてバーベキューが実現できそうな時期が来たら、インドアな僕から友達を誘ってみたいと思います(笑)。アーティストとしては、野外フェスに出演してみたいです。今回の収録曲で言うと、「サマービーツ」は夏フェスで歌いたいと思って歌詞を書いた部分もあるので、いつか披露できたらいいなと思っています。水鉄砲やホースを使って思い切りはしゃぎまくりたいですね。

◆楽しそうですね! では「TV LIFE web」はテレビ誌のWEB媒体ということで、今後出演してみたい番組について教えてください。

やっぱりいつかは『紅白歌合戦』や『ミュージックステーション』に出演したいなと思っています。あと、個人的に出てみたいのは『全力!脱力タイムズ』。もう、とにかく大好きなんです(笑)。できることならコメンテーターのポジションで有田(哲平)さんと絡みたい! 毎回欠かさず見ているので準備は万端です!

◆ぜひ見てみたいです! では最後にファンの方へのメッセージをお願いします。

いつも応援ありがとうございます! 今回初めて夏の曲に挑戦して、3曲すべて作詞をさせていただいたのでたくさん聴いてもらえたらうれしいなと思います。9月にはライブの振替公演も開催する予定なので、もしご都合がよろしければ遊びに来てください。

◆すごく謙虚で控えめですね。

いやいや(笑)。じゃあたまには強めに…みんな、ライブに来い! …いや、やっぱり来てください、でお願いします(笑)。

PROFILE

高野 洸
●たかの・あきら…1997年7月22日生まれ。福岡県出身。B型。2019年1月にシングル「LOVE STORY」でソロデビュー。俳優としての主な出演作はドラマ『おじさんはカワイイものがお好き。』、ミュージカル「刀剣乱舞」など。

リリース情報

5thSINGLE
Vacances
【CD+DVD】2090円(税込)
avex trax

●photo/高橋定敬 text/矢嶋咲良