犬飼貴丈&松村沙友理インタビュー「乃木坂46と縁のある方という印象でした(笑)」『農家のミカタ』10・23放送

特集・インタビュー
2021年10月22日

犬飼貴丈&松村沙友理インタビュー

犬飼貴丈さんと松村沙友理さんが出演する地域密着系農業ドラマ『農家のミカタ』(テレビ東京系)が10月23日(土)後4・00から放送される。本作は群馬県高崎市を舞台に、地域創生による町おこしを志し市役所の農林課にUターン転職をした主人公・進藤優弥(犬飼)が、進藤と同い年で新たに農家に転身した新規就農者・仁田涼子(松村)と出会い、日本の農業の“リアル”を知っていく中で人間として成長していく物語。お2人に、高崎でのオールロケの感想や、作品の見どころなどを聞きました。

◆お互いの印象を教えてください。

松村:今回、初めて犬飼さんとお会いしたんですけど、役柄のイメージにすごくぴったりでした。あと、撮影の合間にお話しした時から、発する言葉が面白い方だなって思っていました。お会いする前の印象は、私はもともと乃木坂46というグループに所属していたんですけど、メンバーとドラマなどでご一緒されていることが多くて、乃木坂46と縁のある方だなって。うちの社長に気に入られているのかなって勝手に私は思っていました(笑)。

犬飼:(社長と)お会いしたこともないですよ!(笑)松村さんの印象は、何となくふわふわしている方なのかなって思っていたんですけど、本番になるとキッチリ合わせる姿勢が印象的で、尊敬しています。3日ほどご一緒したんですけど、本番の時の切り替わりと集中力の高さがすごい。乃木坂の方の中で一番すごいんじゃないのかなと思います。

松村:えー! うれしいです。

犬飼:あと、話す時に手がよくしゃべるなって思います(笑)。身振り手振りで話をしてくれるので。

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◆ご自身が演じられた役の印象はいかがでしたか?

犬飼:僕が演じる進藤は、自分を大きく見せようと張り切って空回ってしまうキャラクターなんです。でも新たな環境にいく時に少しでも良く見せたいと思うことって誰しもが共感できることかなと思うんです。それを凝縮して前面に押し出したキャラクターだなぁと感じました。

松村:仁田の第一印象は、ツンデレなキャラクターだなと思いました。私は、二次元のアニメや漫画が昔からすごく大好きなんですけど、ちょうど私が高校生くらいの時にツンデレキャラがすごくはやっていて、そのイメージが浮かびました。具体的には、『とらドラ!』のヒロイン・逢坂大河のイメージがすごく強かったので、そういう感じかなと勝手に思っていたんですけど、本読みの時に下田(彦太)監督から仁田がどういう人物なのか設定がすごく細かく書かれた紙をもらって。それを読んだら、ツンデレというだけじゃなくて、実は一つの信念がちゃんとあって、それに突き進んでいるすごく真面目な女の子というイメージに掘り下げられました。ただ性格がキツいわけではなくて、仁田の人生の中でこういうふうに生きていくしかなかったのかなって思うようになりました。

◆群馬県高崎市での43日間のオールロケはいかがでしたか?

犬飼:お弁当がおいしかったです。地元の野菜を使って作られているのかなと思うんですけど、お弁当が一つ一つおいしくて。それが結構タイトなスケジュールでの撮影の励みになっていたなと思います。

松村:私は、高崎市の広さにびっくりしました。高崎駅の近くはお店がたくさんあって、にぎやか人もたくさんいるような街だったんですけど、車で1時間くらい移動すると周りの風景がガラリと変わるんです。一面が山だったり、畑が広がっていたり。空気も違いましたし、1つの市の中でもいろんな要素があるんだなぁというのが面白かったです。

◆台本を読ませていただいて、進藤は農林課で幼虫の駆除をします。実際に撮影されていかがでしたか?

犬飼:僕、虫自体少し苦手だったので本当に嫌な感じの素の反応に近いものが出たんじゃないかなと思います。でも、そういったことも、農林課が受け持ってやっているということを知ってもらえればいいなという気持ちでした。

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◆進藤がUターン転職することで地元のよさを再発見していく物語で地元愛を感じるお話だなと思いました。お2人の地元の良いところを教えてください。

犬飼:徳島県は、“何もなさ”が良い。物がありすぎると疲れてしまう人もいると思うんですけど、満ち足りすぎてるというか、いろいろ物がありすぎて本当に必要なものが何か分からなくなることってあると思うんです。だけど、地元に帰って何もないところにあらためていると、すごく人間らしさを取り戻せる気がするんです。地元に帰るたびに心の充電になるので、徳島県の“何もなさ”が良いところです。

松村:本当に大阪は良いところしかないんですけど(笑)。特に、私が好きなのは人柄。大阪にいると、すごい声をかけてくださるんです。それは私が芸能人だから声をかけるんじゃなくて、何かちょっと困ってたら誰かがすぐに「どうしたん?」って言ってくれて。この間、私が大阪で体験したのは、「今音楽やってて楽しいから一緒にやりませんか?」ってなぜか声を掛けられました。不思議じゃないですか? もう街全体が親戚なんかな? って思うこの距離感の近さが私はすごく好きです(笑)。

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◆この作品に出演したことで農業の見方が変わったり、意識の変化があったりしましたか?

犬飼:スーパーとかで野菜を買う時に、どこ産なのかを見るようになりました。あと、 “〇〇さんが作っています”みたいに生産者さんの写真が載っているのもあるじゃないですか。これまであまり見てなかったんですけど、最近は見るようになりました。適当に野菜を買うだけじゃなくて、「こういう方が作られているんだなぁ」とか「〇〇産なんだなぁ」とかを確認しながら、選択肢をすごく広げて買うようになったと思いますね。

松村:実際に収穫もやらせていただいた時に知ったんですが、野菜に少し傷がついていたり、少し虫に食われていたりするだけで、出荷できないんです。味は変わらないのに、見た目のちょっとしたところが駄目で売り物にできないことがすごく多くて、そんな中でスーパーに並んでいる野菜はすごいなってリスペクトを持ちましたし、B級品と呼ばれる形が変わった野菜や傷がついている野菜にも興味が出ました。今までも抵抗感はなかったんですけど、より積極的に買っていこうかなという気持ちになりました。

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◆今、一番好きな野菜を教えてください。

犬飼:オクラ。僕は、生まれた時からオクラが好きで。きっと赤ちゃんの時からだと思うんですよね、物心ついた時からオクラ食べていたので。ネバネバしているものが好きで、お弁当にいつも入れてもらっていました。

松村:赤ちゃんの時から…?(笑)私は、トウモロコシ。甘くて、どういう調理法でもおいしいし、家で自分でゆでるのも簡単にできるので、夏はトウモロコシばっかり食べちゃうくらい好きです。

犬飼:あ、高崎で食べたほおずきもおいしかったよね。

松村:ほおずき! すごくおいしかったですね。

◆高崎ロケで食べた農家メシで一番のお気に入りはありますか?

犬飼:全部おいしかったんですけど、ピザが印象的でした。お肉は乗っていなくて、チーズの上に色とりどりの野菜が飾り付けられているんですけど、花が咲いているように見えて、見た目的にもおいしかったです。

松村:私は、なすのステーキ。すごいインパクトがありましたし、なすだけで本当にメインになるというのが、実際に食べて分かりました。お家でも作りたいなって思いました。

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◆お2人とも料理をされるそうですが、野菜を使ったおすすめ料理があれば教えてください。

犬飼:僕は、夏はゴーヤをたくさん食べました。切って、塩もみして、苦味を取って、絞って、しょうゆ漬けっぽくしたりして、ずっと食べていました。

松村:白菜とかほうれん草とかターサイとかの葉っぱ系の野菜を作られている農家さんから聞いた話になるんですけど、おすすめの料理を聞いたら「ターサイに豚肉と玉子と鶏ガラスープで炒めるだけですごくおいしいよ!」って仰ってました。それを聞いて、すごくやりたい! と思いました。「スーパーマーケット オオゼキ」にターサイを卸していると仰っていたので、ドラマを見て気になったら探してみてください。

犬飼:僕も「オオゼキ」行ってみよ。

◆最後に本作の見どころや注目してほしいポイントを教えてください。

犬飼:わりとコメディのシーンがあって、そこもすごくドラマの中に良いスパイスとして存在してくれるんです。このドラマを通じて日本の農業について知ってもらえるというところが一番の見どころだと思っている中で、コメディ要素があり、これからの農業を担っていく仁田や進藤の成長していく様も盛り込まれていて、ただ農業のことを説明するだけじゃなくドラマとしても本当に面白いんじゃないかなと思います。

松村:高崎の実際の野菜で、日本ではあんまりなじみのない野菜も登場するので珍しさが注目ポイントです。あと、毎日の夕陽だったり、高崎の何げない風景がすごくきれいだったんです。そういう映像美も見どころの1つだと思います。

PROFILE

●いぬかい・あつひろ…1994年6月13日生まれ。徳島県出身。O型。近年の出演作に、ドラマ『サレタガワのブルー』、映画「ぐらんぶる」などがある。現在は、大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合ほか)に出演中。

●まつむら・さゆり…1992年8月27日生まれ。大阪府出身。B型。近年の出演作に、ドラマ『プロミス・シンデレラ』、『賭ケグルイ』シリーズなどがある。今後の出演作に、映画「ずっと独身でいるつもり?」(2021年11月19日公開)がある。

番組情報

『農家のミカタ』

『農家のミカタ』
テレビ東京系
2021年10月23日(土)後4・00~4・55

<STAFF&CAST>
監督:下田彦太
脚本:畑中翔太
出演:犬飼貴丈、松村沙友理/マギー、中島歩/高橋ひとみ、杉本哲太ほか

<イントロダクション>
進藤優弥(犬飼)は大学卒業後、東京の広告代理店で働いていたが、地域創生に関わる仕事がしたいと、地元・高崎にUターン転職を決意。「地元を変えるんだ!」と華々しい仕事を夢見るも、配属された市役所の農林課では実際の仕事とのギャップに戸惑い空回りする始末。さらに地元の新規就農者である仁田涼子(松村)から農業の現実が見えていないことを批判されてしまう。落ち込む彼を救ったのは…。

公式ホームページ:https://www.tv-tokyo.co.jp/noukanomikata/

©テレビ東京

●text/浅野明菜

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