宮下かな子インタビュー「いろいろなことを吸収しながら現場を楽しみたい」『最愛』

特集・インタビュー
2021年10月22日

宮下かな子インタビュー

◆宮下さんが役者を目指したきっかけや理由を教えてください。

ドラマっ子でした。『アテンションプリーズ』を見たらCAさん、『ナースのお仕事』を見たら看護師さんと、ドラマを見るたびになりたい職業がころころ変わっていきました。そんな自分がちょっとイヤで、“なんで自分はこんなにもなりたいものが変わるんだろう?”と考えてみたら、女優さんを見て自分の気持ちが変化していることに気づきました。女優さんという職業を意識し始めたのは、中学生の頃からです。

◆決められないとは思いますが、一番好きなドラマというと…?

難しいです…! 印象に残っているのは『1リットルの涙』ですが、『ナースのお仕事』は映画館にも見に行きましたし、『女王の教室』はいろいろと衝撃的でしたし…。

◆どれも女性の主人公が輝いている作品ですね。

確かにそうですね。上戸彩さんの『アテンションプリーズ』もそうですし。

◆女優という職業を意識し始めてから、現在に至るまでの経緯を教えていただけますか?

親から「現実を見なさい」と言われて、高校までは普通に過ごしました。大学進学で上京してからは、1人なのでなんでもできるので(笑)、「デビュー」というオーディション雑誌で「罪の余白」という映画のエキストラの募集を見つけて応募しました。その作品のキャスティングの方に声をかけられ、その方の事務所に1年ほどお世話になり、4年前に今の事務所に入りました。

宮下かな子インタビュー

◆宮下さんが感じるお芝居の楽しさや魅力とは?

私は考えすぎてしまう性格なので、“これで合ってるのかな?”という迷いが常にあるんです。現場から帰ってくるたびに“もっとこうしたらよかった!”と毎回反省してしまうのですが、なかなかないんですけど、“今、すごく気持ちが通じ合ったな”とか“今、役と一体化できたな”と感じる瞬間に、やっててよかったなと思います。TwitterやInstagramなど、SNSを通じて応援してくれる方がくださるコメントを見るとうれしくて、頑張ろうと思います。

◆今までのお仕事で、ターニングポイントとなった作品や出来事はありますか?

初めて役作りのための時間を頂いた『チャンネルはそのまま!』です。北海道のテレビ局が舞台のドラマで、HTB(北海道テレビ放送)のアナウンサーの方に指導していただいて、毎日ニュースを読む練習をしました。この作品で、その職業についてちゃんと学ぶことの大切さを知りました。

◆今後、どのような作品に出演してみたいですか?

土臭いというか、ドロドロした、汗水たらすような経験を、役や作品を通してしてみたいです。負荷がかかる役やプライベートとの切り替えが大変そうな役にがっつり携わると、自分が進化するのではないかなと思います。

◆ドロドロとは例えばどんな作品ですか?

映画の「悪人」とかです。深津絵里さんは、あこがれの先輩の1人です。

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