大竹しのぶが挑む社会派作品「差別などの社会問題だけでなく、世の中に巻き起こっている風潮をテーマにした深みと繊細さのある舞台」 パルコ・プロデュース2021「ザ・ドクター」

特集・インタビュー
2021年10月29日

大竹しのぶ「ザ・ドクター」インタビュー

◆では、あらためて大竹さんが感じる栗山さんの演出の魅力は、どんなところだと感じていますか?

戯曲の読解力がとにかく素晴らしく、“この作品で何を伝えたいか”ということを常に深いところまで考えていらっしゃる方です。それに、舞台上に立つ役者たちの見た目のバランスをつけるのが本当に見事で。例えば、「今の立ち位置から少しだけ上手(かみて)のほうに立って、体をこちらに傾けてください」といった細かい指示を出されることがあるんです。最初は“何を言ってるんだろう?”と分からなかったのですが、自分が出ていないシーンを客観的に見た時、ステージ上にいる役者たちのフォーメーションがものすごくきれいで驚いて。そうした美しさのセンスは、2002年に初めて「太鼓たたいて笛ふいて」で栗山さんの演出を受けた時から、いつも感じていますね。今回の「ザ・ドクター」のイギリス版も同じように役者たちの動きが印象的で、“きっとこれが日本で上演されることがあれば、演出は栗山さんなんだろうな”と勝手に思っていたほどです。今作でもきっと美しい演出をつけてくださると思いますので、ぜひ皆さんも楽しみにしていてください。

PROFILE

大竹しのぶ「ザ・ドクター」インタビュー

大竹しのぶ
●おおたけ・しのぶ…7月17日生まれ。東京都出身。最近の出演作にドラマ『監察医 朝顔』、劇場アニメ「漁港の肉子ちゃん」、舞台「夜への長い旅路」「フェードル」「女の一生」など。

作品情報

大竹しのぶ「ザ・ドクター」インタビュー

パルコ・プロデュース2021「ザ・ドクター」
2021年10月30日(土)〜31日(日) 埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
2021年11月4日(木)〜28日(日) 東京・PARCO劇場
ほか、兵庫、豊橋、松本、北九州にて上演

(STAFF&CAST)
作:ロバート・アイク
翻訳:小田島恒志
演出:栗山民也
出演:大竹しのぶ/橋本さとし、村川絵梨、橋本淳、宮崎秋人、那須凜、天野はな、久保酎吉/明星真由美、床嶋佳子、益岡徹

(STORY)
イギリス最高峰の医療機関・エリザベス研究所の創設者であり所長のルース・ウルフ(大竹しのぶ)は、救急で運び込まれた14歳の少女を看取ろうとしていた。そこへ、「少女の両親に、彼女のそばにいてほしいと頼まれた」とカトリックの神父、ジェイコブ・ライス(益岡徹)が現れる。しかし、面会謝絶であり、両親や少女自身の直接の依頼がないことから、病院の規則にのっとりルースは彼の入室を拒否する。やがて、少女が死を迎えたことを受け、神父のライスは宗教上の差別で典礼を拒絶されたと怒り、この事実をインターネットで発信するのだった。

公式サイト:https://stage.parco.jp/program/doctor

 

photo/映美 text/倉田モトキ styling/新井克英

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2021年11月5日(金)23:59

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