声優・本泉莉奈と内田彩、学生時代は青春を謳歌! 新キャラクター登場で『やくも』に新たな風が吹く! テレビアニメ『やくならマグカップも 二番窯』

特集・インタビュー
2021年11月10日

本泉莉奈&内田彩『やくならマグカップも 二番窯』インタビュー

岐阜県多治見市を舞台に、陶芸に打ち込む女子高生たちの姿を描く『やくならマグカップも』。今年4月にTVアニメ化され、現在は第2期『やくならマグカップも 二番窯』が放送中。そこで第2期から登場となった、個性爆発の新キャラ・松瀬理央を演じる内田彩さんと、彼女にライバル視される陶芸部部長の青木十子を演じる本泉莉奈さんに、それぞれのキャラクターや陶芸についてなどを伺いました。

 

◆ついに第2期の放送が始まりましたね。

本泉:第1期も多治見の魅力がギュッと詰まっていましたが、私たちキャスト陣としては「もっとたくさんすてきなところを見せたい!」と思っていたんです。いっぽうで“まだまだ知らない多治見のことをもっと知りたい!”という気持ちも強かったので、第2期が決まって、とにかくうれしかったですね!

内田:第1期は一視聴者として多治見の魅力を存分に知ることができましたし、後半のロケ映像では“みんな、次はどこに行くんだろう”とか“何を作るんだろう”ってすごく楽しませてもらったので、第2期が決まって「また見られるんだ!」とほっこりした気持ちになりましたね。

◆内田さんは第2期で、真土泥右衛門と松瀬理央も担当しています。あらためてお2人が演じるキャラクターについて教えてください。

本泉:(青木)十子は陶芸部では部長ということで、普段は(豊川)姫乃ちゃんたちに陶芸について教えたり、わちゃわちゃしている後輩をたしなめたりするタイプの子。陶芸に対して内に秘めた思いがあり、とてもストイックなんです。でも、第1期で後輩たちと過ごすうちに、どんどんやわらかくなっていってる印象ですね。ただ、松瀬さんに対してはスンとするんですよね。その温度差が、すごく面白い。

内田:松瀬理央ちゃんは、十子ちゃんをライバル、目標、ファン…などなど特別な存在として見ているのに、それが全然伝わらないんですよね。彼女は十子ちゃんに対する気持ちの表現がパワフルすぎるので、はた迷惑ではあるんですが(笑)、不器用で愛があるところはかわいい女の子です。いい意味で、松瀬理央ちゃんの押しつけがましい愛を届けたいですし、不器用さや、陶芸に対しての情熱を愛らしく演じたいと思っています。

◆第1期のアフレコと、ロケを経験して感じた陶芸の魅力とは?

本泉:私は陶芸をやったのがほぼ初めてだったんですが、言葉で言い表せないくらい深い魅力があるなと思いました。もちろん失敗はありますが、それも発見になるし、釉薬などもサンプルどおりに発色しないところが興味深い。その奥深さは、第2期のロケでも感じたんです。第2期のロケでは「自由に作りたいものを作っていい」と言っていただいたんですが、第1期でマグカップとお皿を作ったあとだったので、とにかく「もっとやりたい」「こんなことがやってみたい」と思うようになって。マグカップやお皿も、今ならもっとうまく作れる気がする。そんな欲が出てきちゃうところが魅力なんだと思います。

内田:みんながキャッキャしながら陶芸にチャレンジしているところがすごくいいですよね。陶芸って、作品を見ると崇高で敷居が高いのかなと思っちゃうけれど、みんなが作っている姿を見て、もっと大胆でいいんだなと思える。そんな、実は身近なところも陶芸の魅力なのかもしれないですね。

◆4話では、内田さん演じる真土泥右衛門の誕生秘話も描かれました。

内田:実は、泥右衛門は渋い声がいいのかなと思っていたんですよ。そうしたらスタッフさんから「もっとマスコット感満載で大丈夫ですよ」と言われて、今の声になったんです。でも4話では、第1期の予告でペラペラしゃべっていたのとはまた違う表情を見せなければと思ってアフレコに臨みました。実際、泥右衛門のつぶやきはほぼひとり言なので、どんなにしゃべっても誰にも伝わらない哀愁みたいなものは出せたんじゃないかなと。見ていただけたら、泥右衛門に愛着を持ってもらえると思います。

本泉莉奈&内田彩『やくならマグカップも 二番窯』インタビュー

◆本泉さんはロケで多治見を訪れていますが、思い出に残っていることはありますか?

本泉:ちょうどロケの日と陶器まつりが重なった時があって。空き時間に買いものをする気満々で伺ったら、学生の方からおじいちゃん、おばあちゃんまで、たくさんの方が声をかけてくださって。「私たちスターみたいだね」って言えちゃうくらいに歓迎してもらったんです。「『やくも』に出られている方ですか?」とか、赤ちゃん連れの方から「うちの娘にコメントを」なんて言っていただけたり。心の距離がすごく近くて、微力ながらも、もっともっと素敵な街の魅力を伝えていきたいなと思いましたね。

◆内田さんは、多治見に行かれたことは?

内田:まだないんです。夏に行きたいなと思っていたんですが、状況的に難しくて。ぜひ行きたいですね。

本泉:第1期のオープニングで姫乃ちゃんたちが訪れている街を見渡せる高台の公園は、天気がいいとオープニングと同じ景色を見られるのでオススメ! いつか多治見の新鮮な空気をたくさん吸ってほしいです。

内田:それは絶対見てみたい!

◆姫乃たちは高校生ですが、お2人の高校時代の思い出は?

本泉:中学、高校生のころは自転車通学だったので、どこに行くにも自転車でした。バイトやカラオケに行ったり、ちょっと遠出をして仙台にお買い物に行ったり、好きなアーティストのライブに行ったり…青春を謳歌してました! 勉強はあんまりしていませんでしたね(笑)。

内田:私も勉強はしてなかった!(笑) 私の出身地・群馬県の隣の埼玉県には、熊谷という暑さで有名な場所があるんですが、同じく暑さで話題になる多治見はライバルだと思ってました(笑)。私も自転車通学をしていて、出かける時は自転車でしたね。あと子どもたちを引率して、キャンプや旅行するような活動もしていました。それから私も、好きなアーティストのライブに行ってた!

◆アニメでは、姫乃が「お母さんって、すごい!」と感じるシーンがたくさん出てきます。お2人は、“お母さんって、すごい!”と思うことはありますか?

本泉:私の母は看護師をしているんですが、普段はすごく天然でお茶目だなと思っているんです。でも私が幼稚園児の時に、祖母に連れられて母が働いている姿を見て、すごくかっこいいなと思って。責任感がないと務まらない仕事だというのを肌で感じましたし、あまりにもすごすぎて、私には看護師は無理だって思うくらいの衝撃を受けましたね。

内田:私の母も、どちらかというとすっとぼけていて、「大丈夫かな」って私が心配しちゃうくらいで(笑)。でも、しっかりと娘2人育て上げたわけですから、やっぱり母は強いし、すごいんだって思います。最近はそんな母のことを、甘やかしてあげようかなと思えるようになりました(笑)。

◆アニメはまだまだ続きますが、これから十子と理央がどうなっていくのか、気になります。

本泉:第2期での十子は、等身大の女子高生らしさが出てきているんですよね。その部分にも注目していただきたいですし、新しい風を吹かせるキャラクターが登場して陶芸部のみんなとどんな化学反応を起こしていくのか、ぜひ楽しみにしていただきたいです!

内田:私は十子ちゃんに愛をぶつける松瀬理央ちゃんを、嵐を巻き起こすようにパワフルに演じていきたいです。第1期が陶芸にキャラクターが引き込まれる物語だったとしたら、第2期はみんなが陶芸とは何か、自分はどうしていきたいかを考えるような物語になっています。私は賑やかしポジションを頑張りますので、皆さんはぜひ、姫乃ちゃんを始めとするみんなの心の動きにも注目してください!

PROFILE

本泉莉奈
●ほんいずみ・りな…2月4日生まれ。福島県出身。主な出演アニメ作に『体操ザムライ』荒垣玲役など。

内田彩
●うちだ・あや…7月23日生まれ。群馬県出身。主な出演アニメ作に『不滅のあなたへ』パロナ役、『ラブライブ!』南ことり役など。『やくならマグカップも 二番窯』のエンディングテーマ「Canary Yellow」を収録した6thシングルが発売中。

番組情報

©プラネット・日本アニメーション/やくならマグカップも製作委員会
©プラネット・日本アニメーション/やくならマグカップも製作委員会
©プラネット・日本アニメーション/やくならマグカップも製作委員会
©プラネット・日本アニメーション/やくならマグカップも製作委員会

『やくならマグカップも 二番窯』
CBCテレビ 毎週(金)深1・55~
ほか

(STAFF&CAST)
原作:プラネット・日本アニメーション
監督:神谷純
シリーズ構成・脚本:荒川稔久
キャラクターデザイン・総作画監督:吉岡彩乃
音楽:長谷川智樹
アニメーション制作:日本アニメーション
声の出演:田中美海、芹澤優、若井友希、本泉莉奈、石川界人、真山亜子、小川真奈、内田彩、鈴木勝美、梅原裕一郎、諏訪彩花、天城サリー、小澤亜李 ほか

(STORY)
伝説の陶芸家・土岐川姫菜を母に持つ豊川姫乃は、父と共に母の故郷である岐阜県多治見市に引っ越してきた。高校生になり、入学した織部学園で彼女が出会ったものは、なんと陶芸部。同じ部の久々梨三華、青木十子先輩、また部員ではないものの、いつも部室に入り浸る成瀬直子と共に楽しい学園&陶芸ライフを送る姫乃は、美濃焼コンテストへの出品経て、さらなる作品を目指して奮闘する。

公式サイト:https://yakumo-project.com
公式Twitter:@yakumo_project

©プラネット・日本アニメーション/やくならマグカップも製作委員会

 

text/野下奈生(アイプランニング)