「自分でも納得できるようにやり抜きたい」春名風花インタビュー『偽装の夫婦』に出演

特集・インタビュー
2015年10月07日

「3秒で泣ける子役」として、バラエティー番組などで話題となった“はるかぜちゃん”こと女優の春名風花さん。14歳になり、本格女優として再デビューを果たす春名さんにご自身やお芝居についてのお話を伺いました。

いろんなお仕事を経験していきたい

――“子役”として活躍された時期から、女優として活動するようになるにあたって、何か変わった点はありますか?

今までもいろいろな役をやらせていただいていたんですが、やっぱり演技の違いというものを感じます。今後は女優という自覚を持ってやっていけたらと思っています。
小さいころは言われたように演じるだけだったんですが、今は自分でもしっかり考えて、解釈を確認したりしたいと思っています。

――演じる上でのこだわりは?

 自分の中でいただいた役をイメージしてから演技をしているので、あまりにも演じていて違和感があると、それは見ている側の方としても違和感があるんじゃないかな、と思うんです。もちろん監督さんをはじめ、いろんな方が関わって世界観を作り上げているので、自分の意見だけを通すようなことはできないですが、自分の考えは伝えられるようにしていきたいです。

――春名さんは、声優にも興味があると伺いました。

 小さいころに「ガラスの仮面」を読んで以来、アニメが好きになったので、演技をする仕事の中でも声優さんにもなりたいなあと思っていました。
でも、今は演技をさせていただけるということがうれしいです。今までやったことのないジャンルのお芝居に挑戦してみたいという気持ちもあるので、舞台もやってみたいですし、映画にも出てみたいです。

――舞台に出てみたいというのは何か理由があるんでしょうか?

 朗読劇はさせていただいたことがあるんですが、(演劇の)舞台には出たことがなくて。先輩方のお話を聞いていると、「舞台に出たら演技がうまくなる」とよく聞くので、舞台にはものすごく興味があるんです。朗読劇も自分のためになったと感じているので、ぜひ舞台に出てみたいです。お客さんが目の前にいらっしゃるということもあって、度胸もつきますよね。

――ミュージカルはいかがですか?

 歌うのはすごく好きです。ただ、もし出演させていただけるのならボイストレーニングをしっかりしてから挑みたいですね。あまり運動神経はよくないので、ダンスとかは不安なんですけど…(笑)。とにかくいろんなお仕事を経験していきたいです。

自分でも納得できるようにやり抜きたい

――演じてみたい役、キャラクターなどはありますか?

 すっごく悪い役をやってみたいです。すごくずる賢いというか、「いろんな人の心理を利用して強く賢く生きていく」みたいな。今まで『悪夢ちゃん』や『熱中時代』などに出させていただいたときは、「普段通りでいいよ」という感じで、自分に近い役柄だったんです。そのときは “根は賢くていい子”という役だったので、今度は“根は賢くて悪い子”に挑戦してみたいです。

――春名さんにとって、演じることの魅力とは?

 違う人の人生を生きられることです。自分一人の人生じゃなくて、あるときは貴族になり、あるときはすごく貧しくても強く生きる女の子になることができて。声優のお仕事だと、(顔が見えないから)性別が違ったり年齢が違ったりというお芝居ができるのが魅力だし、実写になると自分の感情、表情でも伝えられるというのがいいなと思っています。どの演技にもそれぞれの魅力がありますよね。

――では最後に、これからの女優としての意気込みをお聞かせください。

 お仕事1つひとつを大切に、自分でも納得できるようにやり抜きたいと思っています。言われたことはやるのが当たり前ですから、そのためなら苦手なこともやります。一度もバイオリンを弾いたことがないけど、そういう役をいただいたらバイオリンだって弾きます! いろんな作品を見させていただいて勉強してきた中で、自分の中でもたくさんの変化がありました。その変化を、今まで応援してくださった方々に見ていただけたらいいなと思います。これからもいろんなことに挑戦していきたいです。

 

PROFILE

●春名風花…はるな・ふうか
2001年2月4日生まれ。神奈川県出身。A型。
「3秒で泣ける子役」としてバラエティー番組で話題になる。その後、数々のTVCMやドラマ・映画へ出演。現在、Eテレ「おまかせ!みらくるキャット団」で声優として出演し、「ストレッチマンV」ではピンク役を演じている。
12月10日~13日には池袋のあうるすぽっとにて舞台「TUSK TUSK」への出演を控える。


ドラマ情報

『偽装の夫婦』
10/7スタート
日本テレビ系 毎週(水)10・00~11・00
●初回は後10・00~11・10の拡大版

出演:天海祐希、沢村一樹、内田有紀、工藤阿須加、坂井真紀、佐藤二朗、キムラ緑子、富司純子

公式サイト(http://www.ntv.co.jp/fake/

 

●取材/小池澄夏