阪本奨悟インタビュー「周りがうるさいと思うくらい、自分のことをかわいいと言っていたと思います(笑)」『俺の美女化が止まらない!?』

特集・インタビュー
2023年04月05日
『俺の美女化が止まらない!?』
『俺の美女化が止まらない!?』阪本奨悟 ©テレビ東京

楽駆さんが連続ドラマ初主演を務める『俺の美女化が止まらない!?』(4月5日スタート テレビ東京/関東ローカル 毎週水曜 深夜3時20分~3時50分)に出演する阪本奨悟さんにインタビュー。演じる役についてや共演者の印象、女装した感想などを聞きました。

原作は、宙出版のWEBマンガレーベル「コミック WACHA」の人気コミックで、SNSでも面白いと話題沸騰中の愛染マナによる同名作。女装をテーマにした本作は、メディアとの親和性も高く、推しメン+いつもと異なる姿(女装)=新たな萌えを生み出し、女装というフックにより、自分では気がつかなかった新たな一面と向き合うことができる。「一歩踏み出せば変われる」女装をテーマに、新しい世界に飛び込む成長物語が満を持して実写ドラマ化される。

阪本さんは、楽駆さん演じる主人公の斉藤晴臣に、女装の楽しさを教える物語のキーパーソンとなる女装カフェ&バー「スピカドール」で働く恋々乃/九井恭平を演じる。

◆本作への出演が決まった際の心境は?

すごく面白そうな題材で、そこに参加できることが楽しみでした。女装する男性たちがメインで、ここまでこだわりを持って描かれる作品って、そう多くはないと思うんです。自分がしっかり演じ切れるのかという不安もありましたが、これを自分のものにできたら、また一つやりがいなどを感じられるんじゃないかという気持ちが芽生えました。

◆九井恭平/恋々乃という役について、どのように捉えられていますか?

新人として女装カフェ&バーに入ってきた晴臣に「ああいう服を着せたい」「こういうメークをしたらかわいいかな」と楽しそうに考えている様子が描かれていて。面倒見がよくて、母性のようなものを持っている人なのかなと思っています。恋々乃は晴臣に対して我が子のような愛情を持っていると思うので、そういう部分を大切に演じていけたらいいなと思って臨みました。
恭平になると考え方などが違う一面も出てきます。母親を早くに亡くしてしまっていて、父親から100%認められているわけでもなかったので、誰かに愛されたいという気持ちがある。それを感じながら演じていました。また、それが晴臣を構う要因にもなっていたんじゃないかなと。
恋々乃と恭平は、外面的な部分では演じ分けていたところがありますが、芯になる部分はつながっていた感覚があります。

『俺の美女化が止まらない!?』
『俺の美女化が止まらない!?』阪本奨悟 ©テレビ東京

◆作品に出演することが決まった後、周りからの反響はいかがでしたか?

意外な人物からなのですが、以前、ミュージカル「王室教師ハイネ」で共演させていただいた橋本祥平君から連絡がきました。僕のビジュアルが発表されてから、「かわいいね」と(笑)。祥平も過去に女装をしていたと思うんですけど、そんな祥平からかわいいと言っていただけて光栄でした。それ以外だと、僕の家族。すごくゲラゲラ笑いながら、父親も「かわいい」と言ってくれました(笑)。

◆劇中で女装をされていますが、特に楽しかった衣装やメークはありますか?

ロリータ系の衣装はすごく楽しかったです。現実を忘れさせてくれるというか…。男性だと一生着ることのない服装なのではないかと思うので、それを男性である僕が着ることができて、すごく美しくメークもしていただけたので、とても特別な時間だなと思いました。そのロリータの衣装のまま街中を歩いたりしてしまって(笑)。今後こういう経験はないんじゃないかと思っていたので、自分にとってとても特別な時間になりました。

◆女装したご自身を見た感想は?

メークさんと衣装さんに助けられたな、という思いがすごくあります。メークをされる側として、「最初はこれ、されてなかったな」と思うものも出てきたりして、メークさんも日々研究されているんだなと。そうやって自分の顔を作っていただいていたので、自分の気持ちとしても「どんどんかわいくなっていけてるぞ!」という感じで(笑)。自己肯定感みたいなものが日々上がっていっていたので、周りがうるさいと思うくらい、自分のことをかわいいと言っていたと思います(笑)。でも、そういう気持ちでやれたので、楽しく撮影できました。

『俺の美女化が止まらない!?』
『俺の美女化が止まらない!?』阪本奨悟 ©テレビ東京

◆内面も変わっていく感じがありましたか?

それはすごくありました。衣装やメークなどで役を作り込んでいただけたからこそ、それに導いていただけたところがとても大きいと思っています。そこからもらうアイデアも多くて。ロリータの衣装を着ると、普段の自分がやると恥ずかしいようなしぐさや、かわいいぶりっ子のようなことをするハードルもなくなっていくんです。すごく助けられたなと思っています。

◆共演者の印象は?

みんな本当に仲良しになりました。結構前から知っている友達のような感覚になるくらい、現場でみんな気さくに話しかけてくれて。いろいろなタイプの人がいて楽しかったです(笑)。とまんはすごくかわいいし、現場を明るくしてくれていて。楽駆は年下なのにしっかりしていて、いたずらをするような遊び心みたいなものも持っていて(笑)。木田佳介君は、頼りがいのあるお兄ちゃんみたいな感じでした。みんなのバランスがすごく良くて、兄弟みたいに楽しくさせていただきました。

◆印象深いエピソードはありますか?

撮影の時に、夕食休憩の後、とまんは撮影が終わって、僕たちは撮影が続くタイミングがあったんです。その休憩中に4人で話していて、とまんはそろそろ帰るんだろうなと思っていたら、とまんのトークが全然止まらなくて(笑)。そこから1時間、2時間、帰らずにずっと話していたのを覚えています(笑)。とまんはみんなと話せる時間を大切にしてくれていたんだろうし、現場を明るくしてくれていたのですが、あまりにもいすぎて最終的に早く帰れと言われていました(笑)。

PROFILE

阪本奨悟
●さかもと・しょうご…1993年6月13日生まれ。兵庫県出身。

番組情報

『俺の美女化が止まらない!?』
テレビ東京(関東ローカル)
2023年4月5日(水)スタート
毎週水曜 深夜3時20分~3時50分

動画配信サービス「Paravi」で全話独占先行配信中
Paravi:https://www.paravi.jp
テレビ東京公式ドラマチャンネルで1話のみ無料配信中
YouTube:https://www.youtube.com/c/tvtokyodrama

原作:愛染マナ「俺の美女化が止まらない!?」(宙出版)
主演:楽駆
出演:阪本奨悟、木田佳介、とまん、鞘師里保/丸山智己
プロデューサー:小松幸敏(テレビ東京)、佐々木梢(PROTX)、平体雄二(スタジオブルー)
監督:熊坂出、澤田育子、佐々木梢(PROTX)、中泉裕矢
脚本:政池洋佑、下亜友美、澤田育子
オープニングテーマ:花澤香菜 「Circle」 (ポニーキャニオン)
エンディングテーマ:裏切りおにぎり a.k.a. Hanako 「おんなともだち」 (ひとめぼれこーず/Hitomebo Records)
制作協力:PROTX スタジオブルー
製作著作:テレビ東京
番組HP:https://www.tv-tokyo.co.jp/orebijyo/
番組Twitter:@tx_orebijyo

©テレビ東京