原菜乃華インタビュー「役同様、私にとっても小芝風花さんは憧れの存在です」『波よ聞いてくれ』

特集・インタビュー
2023年05月12日
原菜乃華

ラジオ局を舞台に繰り広げられる激動の日々を描いた沙村広明の同名漫画をドラマ化した『波よ聞いてくれ』(テレビ朝日系 毎週金曜 午後1115分~深夜0時15分ほか)。主人公・ミナレ(小芝風花)がパーソナリティーを務めるラジオ局のアシスタントディレクター・南波瑞穂役の原菜乃華さんにインタビュー。「一番親近感の湧くキャラクター」という役柄への思い、主演の小芝さんとの共演エピソードなどを聞きました。

◆本作で演じる瑞穂という役どころをどう捉えていますか?

瑞穂は、自分を平凡で真面目で面白みのない普通の人間だと思っていますが、周りから見たら十分変わっていて(笑)。そこに全く気づいてないところが瑞穂のいとおしいポイントなんです。物語の中でも癒やし系というか、マスコット的な存在ですね。演じる上では、個性の強いキャラクターたちの中で変に目立とうとするのは瑞穂じゃないかなと思うので、放送作家の久連木(小市慢太郎)さん、飼っているカメのことなど彼女の譲れない部分において、瑞穂のちょっと変な感じが出るように意識しています。

◆ご自身との共通点などはありましたか?

瑞穂が一番親近感の湧くキャラクターです。アニメに使われた瑞穂のせりふにもあるんですが、“私がうっすら思っていたことを言葉にしてくれる”“私の平凡な人生を壊してもらえるような気がする”などと、ミナレに惹かれてしまう気持ちもすごく共感できました。それから自分の感情を頭で理解するまでにラグがあるというか、その場で気持ちを整理して相手に伝えるのが得意ではないので、ミナレの言語化能力がうらやましいです。

◆ラジオ局のAD役に挑戦した感想は?

とにかく大変だなと感じましたし、あらためて現場のADさんに感謝だなと思いました。瑞穂はひたすらハンディカメラを持ちながら取材するんですけど、長時間持つことが初めてだったのでハンディカメラってあんなに重いんだ…ってびっくりしました。カメラを持っていたほうの肩だけ凝ります(笑)。私はラジオについてはそんなに詳しくないですがよく聞くので、ブースの中の様子など裏側を知ることができたのがとても楽しかったです。

◆ミナレを演じる小芝さんとの共演はいかがでしたか?

ミナレはせりふが長いので大変そうですが、小芝さんは覚えるのも早いですし、1話での最初の長ぜりふ、初めてラジオブースでしゃべるシーンの迫力がすごくて。小芝さんにしかできないミナレで、本当にカッコよかったです。そんな毎回とんでもない量のせりふがあるのに、空き時間には私の話を聞いてくださって、本当に現場を明るくする太陽のような方です。でも本番になると、完璧にミナレになられるのでオンオフの切り替えもすごくすてきだなと思いますね。瑞穂と同じく私にとっても小芝さんはすごく憧れの存在です。

◆原さんの現場でのオンオフの切り替え方はありますか?

私はメークですね。お休みの日はメークしないので、お仕事の現場でメークをしてもらうと何となくシャキッとするというか、これからお芝居をするっていうスイッチが入ります。

◆劇中では、瑞穂のバックボーンや抱える思いが垣間見えるシーンも。今後の見どころを教えてください。

すてきな方たちとの楽しい現場なので、わいわいした雰囲気が映像にも出ていると思います。そして瑞穂がミナレと出会って周囲との関わり方、自分の夢に対しての貪欲さみたいなものが変わり、回を追うごとに成長していく姿は見どころかなと。久連木さんとのラブも…、個人的には進展することを期待しています!

PROFILE

原菜乃華

原菜乃華
はら・なのか…2003826日生まれ。東京都出身。A型。出演映画「ミステリと言う勿れ」が915日(金)公開。

番組情報

『波よ聞いてくれ』
テレビ朝日系
毎週金曜 午後1115分~深夜0時15分ほか

原作:沙村広明
脚本:古家和尚
演出:住田崇、片山修、植田尚
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子
プロデューサー:高崎壮太、神通勉
出演:小芝風花、片寄涼太、原菜乃華、北村一輝ほか
 
●photo/中田智章 text/山下紗貴