
原作・とーわ、イラスト原案・風花風花によるライトノベルを原作とする異世界冒険譚『世界最強の後衛 ~迷宮国の新人探索者~』が、TVアニメ化。2026年7月よりTOKYO MXほかにて毎週日曜22時より順次放送中だ。今回は本作の主題歌を担当するRedhair Rosyのボーカル・Ryosei Yamadaにインタビュー。バンドの方向性や、主題歌「license」に込めた想いなどについてお話を聞いた。
メジャーデビューで感じた喜びとピンチ
◆Redhair Rosyはどんなバンドですか?
僕たちは京都を拠点に活動する6人組のバンドです。以前はthe McFaddinというバンド名で活動していたのですが、2024年に改名をしてRedhair Rosyとして始動しました。“Redhair”は怒り、“Rosy”は理想の意味を込めていて、言葉で伝えきれない想いなどを、髪を赤く染めることで表現しています。
◆前身のバンドも同じメンバーで?
同じメンバーですが、そのときはベースのMasayuki Matsunagaがサポートメンバーだったんです。Redhair Rosyとして始動するタイミングで正式メンバーとして入ってくれて、6人がそろいました。前身のバンドとはそこも大きく違っています。
◆何年ほどいっしょに活動されていますか?
いちばん古いメンバーがギターのTaito Katahiraで、高校2年生のころからいっしょかな? その次にドラムのYu Andoが入ってくれて、あとのメンバーは大学時代にできた友達ですね。
◆バンドの方向性やコンセプトを教えてください。
ロックバンドです。鳴らしている音楽はロックに聞こえないかもしれないですが、スタイルとしてはロックというのをポリシーにしています。the McFaddinのときは、ニルヴァーナのコピーバンドとして活動していて、聞いている音楽もTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTとか、忌野清志郎とかが好きでした。ただ、そういう方々と同じことをやろうとは思わなかったんです。むしろ、いま自分たちだからできること、僕らがここに集まったからできることにフォーカスしたいと思って。それから、エレクトロだったり、ダンスミュージックだったり、世界中の音楽を聞くようにして、自分たちが感じた音楽を素直に出すようにしました。僕たちの音楽性はよく「ミクスチャー」と言われるのですが、否定はできないですね。
◆音楽性ではなく、生き方がロックというか。
そうですね。スタンス、佇まい、生き方に対してロックという言葉を使っています。
◆今回、メジャーデビューを果たしましたが、デビューすると聞いたときはどんなお気持ちでしたか?
もともとメジャーデビューを目的にして活動をしていた訳ではなかったこともあり、デビューがどんなものか、実はよく分かっていなかったです。ただ、3月末に梅田クラブクアトロで開催したライブでメジャーデビューを発表したら、ものすごい歓声と「おめでとう」の言葉をもらって。そこで「あっ、これはすごいことなのかもしれない」と実感し始めました。あの声を聞いたとき、すごく嬉しかったです。メジャーレーベル(キングレコード)の方が「いけるぞ」って言ってくれたことに、改めて感謝の気持ちが生まれました。今はその気持ちに応えたいという一心です。
◆ファンの方の声で喜びをかみしめたんですね。
そうですね。同時にピンチも感じたというか。というのも、今までバンドとして失敗という失敗をしたことがなかったんですよ。これは僕が音楽を好きな理由でもあるのですが、音楽って正解がないというか、自由を感じるんですよ。だから失敗もない。ただメジャーデビューしたら、いろいろな方の期待が乗るはず。それに応えられなかったら、きっと失敗ということになるんだろうなと。そういう意味でのピンチを感じましたが、そこに挑戦してやろうという前向きな気持ちではいます。いま、すごく楽しいですね。

原作者に聞いた「どういうワードを使ったら、作品にハマりますか?」
◆メジャーデビューシングルとなる「羊羽羽る / license」がリリースされました。「license」はTVアニメ『世界最強の後衛 ~迷宮国の新人探索者~』のタイアップ曲ですね。
今までは自分たちの想いを音楽に込めてきたのですが、今回、初めて「こういう曲にして欲しい」というリクエストをいただいて曲を作りました。その難しさも痛感しつつ、めちゃくちゃいい経験になったと思います。
◆歌詞の部分は、特にアニメに寄り添っていると感じました。
ありがとうございます。作詞するにあたって、アニメの監督さんや原作の先生と打合せをさせてもらって、作品として大事にしているテーマやキーワードをいただいたんです。そこでいただいた言葉を歌詞に散りばめました。例えば、「迷宮」。僕にとっては知らない町は迷宮なんですよ。東京もそうですし、海外もそう。作品と照らし合わせながら、そういう想いも込めて歌詞を書きました。
◆なるほど。
あとは「魔法」もいただいた言葉ですね。現実世界でも小さな奇跡って起きるじゃないですか。それはしょうもないことから、本当にすごいことまで。それに対して僕は、「魔法だ」と感じていたんです。そういう想いも重ねながら、歌詞をつむぎました。あとは、「仲間」という言葉もいただきましたね。僕にとっては、バンドメンバーやチームメンバーが仲間。僕ひとりだったら何もできないと思う瞬間がいくつもあるんです。仲間がいるからできるという面は作品の主人公とも重なって、素直に詞を書けました。
◆難しさも感じたということですが、実際にどれくらい大変でしたか?
何曲も書き直しましたし、リリックも何パターンも書きました。でも達成感のほうが強いですし、後悔はひとつもありません。あと、ギターソロに救われましたね。2番のサビが来るところでギターソロが入るんですけど、そこはすごくハードルを上げたんですよ。このソロはサビメロを超えるくらいでないとあかんでって。それをしっかり超えてきてくれました。こんなギターソロを弾けるなら、もっとこういう曲を書いていきたいと思うくらい、僕のなかの固定概念をぶち壊してくれたんですよ。バンドとして成長できたという意味でも、メジャーデビューにふさわしい曲になったと思っています。
◆原作者の方からワードをもらったとのことですが、実際に原作も読まれましたか?
読みました。アニメやマンガはもともと好きですが、異世界転生のジャンルには初めて触れたんですよ。新鮮でしたが、読んでいてすごく面白かったですね。
◆ふだんはどんなアニメを見ていますか?
少年誌のマンガはたくさん読んでいますし、スポーツ系も読んでいます。今は『涼宮ハルヒの憂鬱』とか、そういう名作と呼ばれるアニメをたくさん見ていきたいと思っていて、開拓中です。
◆今回のタイアップをきっかけに、いろいろなアニメに触れていきたい。
そうですね。もともとアニメのタイアップをいつかやりたいと思っていたのですが、こんなに早くチャンスが来るとは夢にも思っていませんでした。でも、もっともっとやりたいです。

僕らには「よくない」の声も必要かもしれない
◆もうひとつのデビュー曲「羊羽羽る」はどんな曲ですか?
「羊羽羽る」は、「license」と同じ時期に書いた曲です。メジャーデビューということで、「俺たちが来たぞ」という想いを込めました。先ほど「ピンチ」という話をしましたが、それもリリックに出てきて、今の自分にぴったりハマっている気がしています。あと前身のバンドでは「僕たちの作った曲を見てください、聞いてください、聞いてくれてありがとう」という感じだったのですが、最近は「よかったら、いっしょにおどりませんか? 歌いませんか?」という心境になっていて。それで、踊ることもできるし、サビをいっしょに歌える曲にしました。
◆歌詞はどういうタイミングで思い浮かびますか?
僕は人の音楽をたくさん聴くのですが、リリックを参考にはしていません。どちらかというと、日常のなかで聞こえてくる人の会話や声を拾うことがあって。友達と会話しているときにも、よさそうな言葉があったら「それ、もらっていい?」と伝えることがあります。気になったことや確かにと共感するような声があったらメモをして、それを歌詞にしていますね。自分の見たことがないもの・聞いたことがないものを歌うことは、あまりないかもしれません。
◆TV LIFEはエンタメ情報を広く扱っている媒体なのですが、みなさんにオススメしたいエンタメがあれば教えてください。
アニメだと『ドロヘドロ』にハマっています。絵もセリフもキャラクターもぜんぶがいいんですよね。あと『ダイヤのA』も好きです。ドラマだったら『ユーフォリア』を見ています。ドレイクというラッパーが総指揮として参加しているのですが、内容が過激で評価も賛否両論なんですよ。でも、これは自分自身の想いなのですが、いいねばかりが付いている作品よりもバッドも付く作品が、本当にいい作品なんじゃないかなって。
◆それはご自身の音楽に対しても同じ考え。
そうであってほしいですね。僕らはまだメジャーデビューしたばかりで、応援してくれている人だけしか知らないと思うんです。それもあって、YouTubeとかもいいコメントしかない。バッド評価もほぼないんですよ。これは未熟の証なのかもしれないなと思っています。本当はもっと賛否両論あって然るべきなのかなって。実際、バッド評価を見たら泣く可能性もありますけど(笑)。
◆確かに、賛成ばかりだからいい作品とは必ずしも言えないかもしれません。
食事だって、お肉が好きな人も嫌いな人もいるじゃないですか。人それぞれの考え方があるんです。それが当然やと思う。その当然にまだ僕たちは達せていないので、歯がゆさも感じていますね。応援の声はもちろん嬉しいので続けて欲しいですが、知らない方からの意見もぜひ聞かせてほしいです。
◆今後の目標を教えてください。
知らない町に足を運んでライブをするのが直近の目標、というかやることです。いまはSNSで届ける時代やとは分かっているんですけど、それでもFACE TO FACE の方がいいに決まってるという想いを持っているので。みなさんの目を見て、いっしょに遊べたらいいなって思っています。
◆改めて、読者のみなさまにメッセージをお願いします。
「これから行くぞ!」っていう想いと「みんなでいっしょに動いて歌えたら」という気持ちを音楽に込めました。気に入ってもらえたら、ぜひ口コミで、僕たちの音楽を広める手伝いしてもらえたらうれしいです。よくなかったら無視してもらってもいいですし、何なら「よくない」ってコメントもしてほしい。もはや、それぐらい必要かもしれないです。今の、これからの僕らにとっては。声をください。

リリース情報
メジャーデビューシングル「羊羽羽る / license」発売中
各種ストリーミングはこちら
https://friendship.lnk.to/Kakerulicense_RR
Redhair Rosy公式サイト
https://redhairrosy.com/
Redhair Rosy公式X
https://x.com/RedhairRosy
Redhair RosyInstagram
https://www.instagram.com/redhairrosy/
TVアニメ『世界最強の後衛 ~迷宮国の新人探索者~』公式サイト
https://strongestrearguard-anime.com/
TVアニメ『世界最強の後衛 ~迷宮国の新人探索者~』公式X
https://x.com/Rearguard_PR














