平埜生成×ユナク(超新星)インタビュー in ドラマ『バウンサー』

特集・インタビュー
2017年01月12日

「別冊ヤングチャンピオン」(秋田書店刊)で連載中のアウトロー漫画「バウンサー」(みずたまこと著)がBSスカパー!にて2017年4月に実写ドラマ化。夜の街の安定を守る屈強なる用心棒集団・民間警備会社「東京フィスト」が舞台の本作で、“最強のバウンサー”を目指してもがく熱き新人・獅子戸丈一郎を演じる平埜生成さん、丈一郎の指導係で“ドS”な敏腕社員・蜂野信也を演じる超新星のユナクさん。初共演にしてW主演を果たす2人に、撮影のエピソードや意気込みを直撃しました!

男だらけの現場で楽しく盛り上がっています(笑)

平埜生成×ユナク

◆2人は初共演ということで、お互いの第一印象を教えてください。

平埜:まず、デカいなと思いました(笑)。顔に似合わず体がガッチリしてるので、僕の中のイメージとのギャップがありました。

ユナク:フフフ(笑)。

平埜:蜂野(ユナク)に噛みついていかなきゃいけない役なのに、これはヤバイなと(笑)。

ユナク:僕は初めて平埜君に会った瞬間に「カッコいいですね」って言いました(笑)。演技派の俳優さんだと伺っていたのでそれも楽しみだったし、現場でもすごく真剣に役作りされている姿を見て、集中力の高い方なんだなぁと思いました。

◆漫画が原作のドラマですが、ご自身が演じるキャラクターをどう捉えて演じていますか? 

平埜:原作とは役のバックボーンが変わっていることもあって、漫画を読んだときの獅子戸の印象とはずいぶん解釈が変わってきています。撮影を重ねるうちにいろんな発見があって、演じることで獅子戸を捉え切れなくなったというか、掴みかけていたものがどんどんかけ離れていくような感覚。ドラマの年齢設定だと獅子戸は25歳なんですが、25年間どんな人生を歩んできたかという想像だけはブレずにいかないと、役そのものがブレてしまうような気がして。自分の中で決めたものだけは貫き通して生きていかなきゃなと思っています。

ユナク:僕が台本を読んで感じたのは、蜂野はすごく冷静でクールで、感情を抑えるのが上手な人。自分を隠すのがうまいという点では、自分と結構近いんですよ。僕も(超新星の)メンバーがふざけたりしてるときに、感情を抑えて「ダメだよ~」と優しく言ってあげたりするから(笑)、今の自分と似てるかなと思うし、周りの人からも「(蜂野は)ユナクと近いね」と言われて。それにスタッフさんや平埜君たちが僕の役を作ってくれるので、現場にいると自然と蜂野になれるんです。

◆撮影現場はどんな雰囲気ですか?

平埜:体育会系なノリですね。タイトなスケジュールの中で撮影していますが、スタッフの皆さんの作品に対するこだわりの強さを感じますし、幸せな環境に居させてもらってます。監督を含め映画畑のスタッフさんが多くいらっしゃるので、ドラマと映画の狭間というか、新しいジャンルの映像作品になりそうです。

ユナク:1つひとつのシーンを驚くほど丁寧に撮ってくれるので、1分1秒を大切に見てほしいです。映像もすごくキレイだし、本当に映画を撮ってるみたいで、視聴者の方も1話45分×全10話で450分の映画を見ているような気分になれると思います。今回、女優さんが1人もいないんですよ(笑)。現場は男だらけで楽しく盛り上がってます。スキンヘッドでガタイのいい強面な方たちが、撮影の合間にかわいいポーズで写真を撮ったりしてる姿を見ると、そのギャップも面白いなって(笑)。

◆撮影の合間に平埜さんは筋トレ、ユナクさんはせりふの練習をしているそうですね。

ユナク:僕も筋トレは陰でやってます(笑)。せりふはもうほとんど覚えたんですけど、初めての日本人役なので日本語のイントネーションが課題なんです。見ている方に違和感を持たれないようにちゃんと発音しないといけないから、共演者さんやスタッフさんたちに「このイントネーションで大丈夫ですか?」って確認しながらやってます。

平埜:すごいですよね。

ユナク:いやいや~。

平埜:「違和感」なんて難しい言葉を使えるのがすごい(笑)。僕もユナクさんとご一緒するから韓国語を勉強しようと思ってたんですけど、なかなか頭に入らなくて…。ごめんなさい(笑)。

ユナク:いやいや、大丈夫です(笑)。

◆この機会に、何かお互いに聞いておきたいことはありますか?

平埜:(2人で顔を見合わせて)結構いろんな話をしてますよね。好きな食べ物についてとか(笑)。

ユナク:あとは、今度平埜君が舞台に出るというので見に行く約束もしたし。最近は結構プライベートの深い話もしてるんですよ。内容は言えないけど(笑)。今度、一緒に映画を観に行きたいなぁ。

平埜:そうですね。ユナクさんはアニメがお好きだと。

ユナク:「君の名は。」が観たくて~。撮影現場から車で行ける距離に映画館があるので、「撮影が早く終わったときに行きたいね」って言ってたんですけど、返事がもらえなかったから、それを今聞きたい(笑)。行く?

平埜:行きましょう!

ユナク:OK!

平埜生成×ユナク

◆撮影は順調に進んでいるようですが、第1話の蜂野が獅子戸の顔を踏みつけるシーンの撮影はいかがでしたか?

ユナク:リハーサルや練習のときは力を抜いてるんですけど、本番はちゃんとやらないといけないというか、逆に手加減すると役に入り込むのが難しくなるんです。そのせいでNGが出て撮り直しになったらそのほうが申し訳ないから、やっぱり思いっ切りやらないといけないんですよね。自分がもし獅子戸役だったら、僕もそうしてほしいので。

平埜:本番での本気具合は、やりやすいって言うと変かもしれないですけど、蹴りとかも実際に入れられてるので(笑)。

ユナク:(小声で)ごめんね!

平埜:(笑)

ユナク:みんながけがすることなく、無事に撮影を終えたいです。

◆この物語は獅子戸が「東京フィスト」の仲間たちと出会い、さまざまな経験を通じて男を磨いていくさまが描かれますが、2人がそれぞれカッコいいと思う男性や、理想とする男性像があれば教えてください。

平埜:20代から60代まで、世代によってカッコいいと思う方がそれぞれいるんですが、その方たちに共通するものはまだ見つかっていないので、具体的に何がカッコいいかはまだ自分でも正直分からないですね。

ユナク:自分が持っていないものを持っている人、責任感の強い人は同じ男から見てもカッコいいし、憧れます。パッと思い浮かぶ人で言えば、玉置浩二さん。もともと大好きなので尊敬もしてますし、いつか共演できたらいいなと思ってたんですが、この前テレビで玉置さんのドキュメンタリーを見たら、歌に対する姿勢や熱さにすごく惹かれました。あとは、昨年ミュージカル「プリシラ」で初共演した陣内孝則さんも本当に素敵ですよね。普段は面白くふざけたりして笑わせてくれるんですが、いざ芝居になるとすごく細かいところまで気を配られる方で、隣にいていろいろと勉強になりました。

◆最後に、ドラマを楽しみにしている方にメッセージをお願いします。

ユナク:このドラマはアクションが多くて、ストーリーもすごくシンプルなんです。怒ったらすぐ殴る、悲しかったら泣く。視聴者の方にもぜひ漫画のように気楽に見て、一緒に笑ったり泣いたりしながら楽しんでほしいです。そして、「バウンサー」の漫画が好きな方にも、「(蜂野役が)ユナクでよかったな」「蜂野にしか見えなかった」と言ってもらえたらうれしいです。最初、原作を読んでこのドラマの話を頂いたときは、果たして自分にこの役が務まるのかと思いましたが、なぜこの役が自分にきたのかを考えながら、これからの撮影に臨みたいです。

平埜:腐った若者が何かを見つけようと光に向かって歩み出す物語で、ドラマが放送される4月にぴったりの作品だと思います。何か新しいことを始めようと思っている方にぜひ見ていただいて、自分自身の“譲れないもの”を見つけてもらえたらうれしいです。映像でしか表現できないこと、漫画でしか表現できないこと、“なぜこの作品を実写化するのか”を考えて演じていきたいと思います。

 

■PROFILE

平埜生成×ユナク平埜生成(写真左)
●ひらの・きなり…1993年2月17日生まれ。東京都出身。B型。劇団プレステージに所属し、舞台「Ninagawa×Shakespeare Legend Ⅰ『ロミオとジュリエット』」、「DISGRACED~恥辱」など舞台を中心に、ドラマや映画でも活躍中。

ユナク(写真右)
●ゆなく…12月2日生まれ。O型。超新星のリーダー。俳優として、映画「無花果の森」、ドラマ『私の残念な彼氏』、ミュージカル「RENT」「プリシラ」などに出演。ユナク&ソンジェ from 超新星のミニアルバム「Yours forever」が1/25(水)に発売。


■OA情報

「バウンサー」BSスカパー! オリジナル連続ドラマ『バウンサー』

BSスカパー!(BS241/プレミアムサービス579)
2017年4月14日(金)~(予定)※第1話無料放送【全10話】
※2017年2月1日(水)より、BSスカパー!Ch585(プレミアムサービス)は、Ch579へ番号が変更になります。

出演者:平埜生成、ユナク(超新星)ほか

視聴方法:第1話は無料放送。第2話以降はスカパー! のいずれかのチャンネルまたはパック・セット等のご契約者は無料でご視聴いただけます。

※OA情報は変更になる場合がございます。

公式サイト:https://www.bs-sptv.com/bouncer/
ドラマ公式ツイッターアカウント:@sptv_bouncer

原作:みずたまこと(秋田書店刊「別冊ヤングチャンピオン」連載中)
監督:熊澤尚人(映画「ユリゴコロ」「近キョリ恋愛」「君に届け」「おと・な・り」ほか)
脚本:まなべゆきこ(映画「オオカミ少女と黒王子」「近キョリ恋愛」ほか)

制作:株式会社スタジオブルー
製作:スカパー!/スタジオブルー

<あらすじ>
こらえ性がなく、理不尽な事や弱い者がいじめられていると我慢ができず、すぐに喧嘩をしてしまう獅子戸丈一郎(平埜生成)。ある夜、クラブで酒を飲んでいると、客の女性がトラブルに巻き込まれていた。助けようとした獅子戸は、女性に絡んだ男と喧嘩になり、セキュリティに表へ連れ出されてしまう。そのセキュリティを任されていたのが、夜の街の用心棒集団・民間警備会社「東京フィスト」だった。獅子戸はセキュリティ相手にも暴れ出したが、目が覚めると病院のベッドの上だった。ケガが完治すると獅子戸は、病院を訪れた弁護士に言われるがまま、東京フィストに出向く。そこで代表の鰐渕剛志つよしから謝罪と東京フィストに入るよう誘いを受ける。どんな仕事も長続きせず、周りにも認めてもらえなかった獅子戸は即座に入社を決意。しかしその誘いは、まずは研修期間を経て、適正があると判断すれば、社員として採用するという事だった。研修中の直属の上司として、敏腕社員で超高圧的な性格の蜂野信也(ユナク)と出会う。獅子戸は、次々に現れる猛者(社員)たちに圧倒されながらも、肉体的にも精神的にも少しずつ成長していくのであった。

©2017スカパー!/スタジオブルー