3月6日(土)放送の『世界一受けたい授業』(日本テレビ系 後7・56~8・54)は、「今、新型コロナで意外な広がりをみせている新現代病ランキング」と「今注目の映画『ある人質 生還までの398日』に学ぶイスラム国の脅威」の2つの授業を放送。生徒(パネラー)には、小島瑠璃子、佐藤栞里、佐藤勝利、長野智子、森崎ウィンが登場する。
2時限目の授業「今注目の映画『ある人質 生還までの398日』に学ぶイスラム国の脅威」には、2013年5月17日から398日間にわたり、過激派組織「イスラム国」の人質となり奇跡的に生還を果たした、デンマークの写真家ダニエル・リュー先生がリモートにて緊急出演。人質となってしまった経緯や拘束中の生活、さらどうやって解放されるに至ったのかを語る。
もともとデンマークの体操選手だったダニエル先生は、けがにより選手生命を絶たれ、昔から興味を持っていた写真家に転身。撮影したいと願っていたのは「戦火の中で暮らす人々の日常」。選んだ場所は当時内戦が続くシリアだった。2013年に念願かなってシリアに入国した先生は、現地ガイドと共に国境の町のアザーズへ。その撮影中、突然イスラム国戦闘員に拘束されてしまう。
スタジオでは、拘束中の食事を再現。朝昼兼用のオリーブ10粒、夕飯は中東のパン「ピタ」に、パサパサのゆで卵を挟んだもの。1日たった2回、わずかな量を与えられるだけで、ときには食事が出ない日もあり、次はいつどれだけ食べられるかも分からない状況だったという。さらに、拘束の過酷さを物語るのは、つらい仕打ちを受けた際にできた手首の傷跡。どのような状況だったのか、授業で詳しく語る。
拘束されていた中での唯一の娯楽は、拘束中に出会ったアメリカ人ジャーナリスト・ジェームズが手作りした紙製のチェスセットで遊ぶこと。また、ジェームズは「イスラム国」の戦闘員に対して服や薬などの要求も強気に行った。拘束期間を通じて2人は共につらい状況を乗り越え、心許せる相手になっていったという。
そんなダニエル先生が、生きて解放されたからこそ思う今の心境、幸せだと思うことや日本人に伝えたいこと、そして日常が平和であることがいかに大切なことなのか、ダニエル先生が実感を持って語る。
この日の生徒の1人、森崎ウィンは両親の母国・ミャンマーの現状に「自分の家族がどうなってしまうか分からない…そんな日が突然訪れることもある。こういう授業で、しっかり考えるきっかけになるのは貴重なこと」とコメントし、必見の授業だと訴えた。
1時限目の授業「新型コロナで意外な広がりをみせている 新現代病ランキング」では、スタジオで筋力チェック「片足立ち上がりテスト」に有田哲平、佐藤勝利、小島瑠璃子が挑戦する。
『世界一受けたい授業』
日本テレビ系
2021年3月6日(土)後7・56~8・54