『あらびき団』12年ぶりの深夜30分枠で2週連続放送!ライト東野&レフト藤井が今後の野望を語る

バラエティ
2023年07月13日
ライト東野、レフト藤井のコメント

◆今回の放送決定を聞いて、心境はいかがですか?

東野:去年、何度か『あらびき団』をいろんな時間帯で放送させていただいて、勝手にTBSさんのお笑いバラエティに貢献していると思っていましたが、今回の話を聞いて「あ、そうじゃなかったんだな」って(笑)。まさかの深夜で2週連続30分っていう。だったら「1時間にしてくれ」って一瞬思ったんですけど、これもしかしたら、深夜時代の30分の『あらびき団』をまた楽しめるんじゃないかなと思ったんです。実際に収録してみたら、これはこれでいたってシンプルな『あらびき団』だったなと思って、やって楽しかったです。見てくださる方も2週にわたって、『あらびき団』をリアルタイムで見て、見られなかったらTVerで見てもらったら3週間ぐらいは楽しめるだろうし、今回出演したほとんどのあらびきパフォーマーが新しいパフォーマーだったので、新鮮に見えましたし、笑いすぎましたね。

藤井:『あらびき団』が始まったのが16年前ですけど、一貫して僕はライト東野さんについて行ってるだけなので。今回も収録があると聞いて本当にうれしかったですし、僕自身は今日ここに来るまで、2週にわたって30分放送とは知らなかったので台本を見て、めっちゃ笑いました(笑)。すごいスタイルだなと思って。

東野:TBSさんに一瞬イラっとしたけど、「いや、違う。吉本がTBSにお願いして、2週にわたって30分枠を獲得してくれたんだ」と大きな間違いでおごり高ぶってました。おそらくTBSさんはやりたくなかったと思うけど、吉本が肩入れをしてなんとかしたんだなと。だから、逆にプレッシャーが半端なかったです。

藤井:本当ですよ。

東野:TBSさんに、「ほら、言わんこっちゃない。『あらびき団』なんてやらないでよかったやろ」って思われたらいけないからね。

藤井:でも、本当に楽しかったです。

◆注目のパフォーマーを教えてください。

東野:いろんな若手や、見たことない方もいらっしゃいましたし、1度、2度見た方もいたり、あと往年のスターもいらっしゃってくれてうれしかったです。12~13年前に当時の番組に出ていた、とある女性のあらびきパフォーマーが出てくるのですが、びっくりしてもうて(笑)。めちゃくちゃ面白くて、久しぶりにVTRを2回見させてもらって、さらにYouTube撮影のときにもう1回お願いして、計3回見ました(笑)。めちゃくちゃ面白かったので、2週でよかったのかもなと思って。この楽しみは1週目の30分と2週目の30分でまた違う要素だもんね。

藤井:はい。味付けが全然違ったんです。決して、1週目があっさりしていたのかと言われたら、全くあっさりはしていなかったんですけど、まさか2週目がこんな2日目のカレーみたいなコクがすごくて。先ほど東野さんがおっしゃったみたいに、16年やっていますけど、「もう1回見せて!」というのが3回あったなんて、本当にないので。ということは、きっとTVerでも何度もご覧いただける内容になっていると思いますので、まず地上波で深夜に『あらびき団』を楽しんでいただくという通常の味わい方をしていただいて、そこから先はTVerで何回も何回も見ていただいて。昼間にもう1回、本当に笑えるんだろうかとか試してほしいですよね。

東野:それ確認した方がいいですよ。あと体調悪いときにもう一回見て、本当に面白いかとか。1週目が往年の『あらびき団』の漫才でもコントでもない、コントチックなネタの新旧みたいな人たちが出ていて、「こんな感じだった!」って言っていたんですけど、2週目は気がぶれてました。全員が「え!」ってなって。

藤井:破壊衝動が集まって、ボーンってなったんですよ。なんか、清々しかったですよね。

東野:なんか分からんけど、「もうこれで最終回でええんちゃうの?」というぐらいの衝動ね。

藤井:スポーツみたいになったんですよ。全部のVTRを見て「終わったな」みたいな感じでしたよね。

東野:はい。特に2週目。だから2週目をいきなり見るより、1週目を見て『あらびき団』を分かって笑った上で、2週目で皆さんそれぞれで自爆してほしいなと(笑)。

藤井:一緒に爆発していただきたいです!

◆今回登場したパフォーマーの中で、この人は売れていきそうだなと思った方はいらっしゃいますか?

東野:売れていきそうな人いらっしゃいましたよね。コントのクオリティが高い方もいらっしゃるし、それがまた『あらびき団』の良さというか。だから、ここから本当に羽ばたいてほしいし、隙あらば『キングオブコント』の優勝とまでは言いませんけど、決勝のメンバーに残っていただけたらうれしいなと思います。

藤井:この番組をきっかけにたくさんの方に知っていただきたいっていう方もいらっしゃるでしょうし、スタッフの人もそういう思いでエントリーしていただいてる方もいるんですけど、それはそれで、普通にご覧いただいたら楽しんでいただけると信じてます。ただ、そうじゃない部分で、本当に破壊衝動って、こんなに強いもんなんだって思って。いろんな衝動や欲求とか、そういうものを全部飛び越えて、どうでもいいってなれるって、こんなに楽しんだなって思いました。

東野:そうですね。だから、「なんやねん、わけ分からんことをずっとやって」「なんだ、この歌」とか、ネタがぶっ飛びすぎていて、見てる方ご自身の小さな悩みがアホらしくなってくると思うんです。それで、ついつい笑ってしまう。ベッドに入って寝る。寝ながらあのネタの歌がずっとループする。目がギンギンにさえる。寝られなくなる。体調悪くなる。でも仕事へ行くっていう、それが生きるみたいな。それが『あらびき団』の正しい見方なのかなって思いました。

藤井:本当にルッキズムもそうですし、いろんなことを大事にしなきゃいけないんですけど。もちろん大事にしますけど、そうじゃないところで「解放してみるのはいかがでしょう?」っていう、何か実は大きな狙いがあるんじゃないかなと思っています。

◆『あらびき団』に対する野望はありますか?

東野:野望はもういろいろありますよ。『紅白歌合戦』の裏でやるとかね(笑)。でもそれはTBSさんが許すわけもありませんから、『あらびき団』をもっとパフォーマンスしたい方とか、出るのが目標だった方のためには、『あらびき団』というフォーマットは残しておきたいなと思います。そして、「なんか分からんけど、腹抱えてちぎれるほど笑ったわ」みたいな瞬間に出合えるのも『あらびき団』ならではかなと。今、ストイックな賞レースもたくさんありますけど、そうじゃないところでゲラゲラ笑うっていうのも笑いの一つだなと思うので。笑いにはいろんな笑いがあっていいし、その中のパーツとして『あらびき団』があってもいいのかなと個人的には思います。野望、ありますか?

藤井:あります。一方で、苦虫をかみつぶしているカタツムリの林(万介)君がいたりするわけですよ。やっぱり『あらびき団』を支えてくださっているあらびきパフォーマーと呼ばれる方々の苦悩というのはきっとあるはずなので、それを番組はもちろんですけども、地上波、TVerでご覧いただけなかった分、『あらびき団』のYouTubeでも発信していこうと思っていますので、そちらも見ていただけたらうれしいです。

◆昨年コメントで「2夜連続は見るのお薦めしない」というのをお2人がおっしゃられていましたが、今回は2週で1週間空くかつ、TVerでも楽しめるということで、正直ちょうどいいみたいなところはありますか?

東野:お笑い好きな女優さんやタレントさんがゲストに来てくださるのもありがたいんですけど、ゲストなしでシンプルにやるのもいいなと思いましたし、「こんな感じやな」というような身の丈にあったお笑い番組。大きすぎない、このくらいのスタジオの大きさでやるのがちょうどいいのかなと(笑)。

藤井:先ほども申し上げたんですけど、2夜連続とか、2日でとか、2週にわたってとかって、勝手にこっちが地上波で言っているだけのことであって、今はTVerでご覧いただいてる方もすごく多いと思うので、30分の番組を2つ作ったっていうことがすごく大事なのかなと思います。やっぱりその30分で『あらびき団』を全部表現しているし、悔しいぐらい完璧だったので、スタッフの皆さんが本当にすごいなと。最初の頃の収録って確かにこうだったなっていうのを思い返せたので、この走り切った感じがね。

東野:懐かしいなって感じですよね。

藤井:当時はきっとビデオやハードディスクに録っていただいていたと思うんですけど、今は本当にTVerで何度も気軽に見ていただけるので、TVerでぜひご覧いただけたらと思っています。

東野:それ、台本にも入ってるんですよね。「TVerで見てほしいですよね」「TVerの再生回数が大事ですよね」とか(笑)。すごく刷り込みみたいな感じになっていますけど 第1夜を見てもらったら分かると思います。

藤井:そりゃ僕も、恥ずかしいですよ。なんとか記事に、TVerでって書いていただこうと思って、自然な顔してねじ込むように言ってますけど。お願いしますよ?

◆レジェンドの方も大切にというコメントもありましたが、『あらびき団』版の『THE SECOND』みたいな大会もあったら面白いのかなと思いますが、お2人はどう思われますか?

東野:「あらー1グランプリ」をやると、毎回スルメが優勝しているのですが、そのスルメが今回2週のどちらにも出ていないっていう、急にシビアになったりとか。でも、ハリウッドザコシショウが、「キングオブあらびき団だ」って、ご自身でもおっしゃってくれてありがたいですし、バラエティのど真ん中を悠然と歩いてらっしゃるのは我々としてはうれしいので、第2、第3のザコシみたいな方が出ていただいたら。『あらびき団』ではバラエティのノウハウを教えられませんけれど、違う方と絡んだりとか、仕事することによって、バラエティで生きるヒントみたいなのが、もしかしたら見えるかも知れないので、どんどん外に出ていってほしいなとは個人的には思います。

藤井:もちろん賞レースはすごく興奮しますし、ドキドキして楽しいんですけど、この30分の深夜番組が楽しかったんだなというのを再確認できたので、毎週とはもちろん言いませんけど、また30分番組で『あらびき団』ができたら、その時はまた参加させていただきたいなと思っています。

東野:ただ僕たちの年齢的なこともあるし、ライトやレフトじゃない、セカンドやショートか分かりませんけど、若手がMCをやることがあってもいいのかなと。受け手が変わればまた変わりますから。そういうフォーマットに『あらびき団』がなってきたのかなと思いますね。

◆メンバーを増やしていきたい?

東野:別に僕らが見なくても楽しいのかなとは思いますし、それぐらい『あらびき団』っていう言葉が認知されたのでよかったのかなとは個人的には思うんですけど。たまに見たくなるしね、1年に1回とか。「まだやっているんだ」「この人えらい老けはったな」とか。それもほかのネタ番組で「老けはったな」っていう楽しみはあまりないじゃないですか。

藤井:痩せたなとかも。

東野:そういうのも面白いし、楽しいなと思うところかなと。

◆視聴者に向けてメッセージをお願いします。

東野:今回は、深夜に2週連続で30分放送となっております。『あらびき団』を最初から見ていた方は、懐かしのレギュラーの時間帯です。ゲストもいなく、シンプルにやるので、ぜひぜひあらびきパフォーマーの深夜ならではのパフォーマンスを見て、大いに何も考えずに笑ってほしいと思います。

藤井:皆さんのご都合のいい時間にTVerでもぜひご覧いただけたらこんなにうれしいことはないので、よろしくお願いします。

番組情報

『「あらびき団2023夏」~みんなで笑おう!真夏の2週連続30分SP~』
TBSほか(※一部地域を除く)
2023年7月20日、27日(木)深夜0時28分~0時57分

番組公式Twitter:@namaiki_arabiki
番組公式TikTok:@arabikidan
番組公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCcIiPUyXFqPraXR_tTPvdUg

©TBS

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