キャスト&雨宮監督が熱い「牙狼<GARO>」トーク!「金狼感謝祭2017」開催

エンタメ総合
2017年11月25日

「金狼感謝祭2017」 勤労感謝の日にちなんだ「金狼感謝祭2017」が11月23日に開催され、来年公開の映画『牙狼<GARO>神ノ牙-KAMINOKIBA-』より、栗山航、池田純矢、青木玄徳、井上正大、南里美希、桑江咲菜、松野井雅、佐咲紗花、雨宮慶太監督が参加。その模様が2時間にわたってニコニコ生放送で配信された。

 「金狼感謝祭」は、『牙狼<GARO>』ファンにとってはおなじみの年に一度のイベント。今年は『牙狼<GARO>』シリーズらしく、グリーンバックのスタジオで収録され、進行によってさまざまな背景やアイテムが映像で登場するバーチャル演出を用いて開催された。早速、栗山、池田、青木の3騎士が鎧を召喚し変身を遂げると、ニコ生は熱狂に包まれた。

 2013年に始まった道外流牙を主人公にした「牙狼<GARO>~闇を照らす者~」から2015年の『牙狼<GARO>-GOLD STORM- 翔』を経ての最新劇場版『牙狼<GARO>神ノ牙-KAMINOKIBA-』について、雨宮監督も栗山も「流牙の集大成」と口をそろえた。

「牙狼<GARO>~闇を照らす者~」以来の久々の参戦となった池田は「4~5年をかけて、また同じ役をやれる機会なんてめったにないこと。うれしかったです」と。青木も「『-GOLD STORM- 翔』からに新しいメンバーとも合作できて、いい経験になりました」と喜びを口にした。

 雨宮監督は「猛竜と哀空吏は『-GOLD STORM- 翔』でも出す予定で考えていたんだけど、なかなかスケジュールの調整が難しくて…。でもゲストで出すのはイヤで、ちゃんと撮りたかったんです。念願がかないました」と語った。

『-GOLD STORM- 翔』で流牙の前に立ちはだかる最凶のホラー・ジンガを演じ、本作で“復活”を遂げる井上は「『-GOLD STORM- 翔』に参加するにあたって、『闇を照らす者』を見ましたが、そのメンバーと共演できてうれしいです」と笑顔。

 エンディング主題歌「十六夜の送り歌-ENDING SIDE-」を担当している佐咲は歌だけにとどまらず、ホラーのリンザを演じており、このイベントでそのビジュアルが初めて公開された。佐咲は「演技自体が初めてで、現場でも初めてばかりで緊張しっぱなしでした」と振り返り、「十六夜の送り歌-ENDING SIDE-」を生で熱唱した。

 本作は先日開催された「第30回東京国際映画祭」でも公式上映され、キャスト陣、雨宮監督がオープニングセレモニーに出席し、レッドカーペットを歩いた。その時の舞台裏の模様が配信されると、登壇者からは口々に「感慨深いです」という喜びの声が上がった。

 青木は以前、この映画祭で運営のアルバイトをしていた経験があったそうで「まさか自分がそこを歩けるなんて…」としみじみ。雨宮監督も「流牙の作品で国際映画祭に出たことがなかったのでうれしい」と語った。

 さらに、トークは映画撮影時のエピソードに。松野井は、劇中に登場するゴスロリホラーたちの1人として出演して、現場で南里演じる莉杏にドッキリを仕掛けたことを報告。 あまりの完璧な変身ぶりに一同からは「これは(松野井さんだと)分からんわ…」と驚きの声が。

 南里もお返しとばかり、ケータリングスタッフに変身して、現場に潜入した時の様子を告白。体形を変えるために「ジャージに中にタオルを詰めていた」と言うほどの徹底ぶりで、完全に意表を突かれた栗山も「全く気づかなかったです(笑)」と。南里は、あるシーンでエキストラとしても出演しているそうで、こちらも要チェックだ。

 桑江は、撮影エピソードとして“壁ドン”経験を告白。しかしこれは、実はリュメがコンクリートの壁に激しく叩きつけられるという“リアル壁ドン”。映像ではかなり激しく叩きつけられていた桑江だったが「意外と痛くなかったです」とニッコリ。それでも栗山は「リュメは衣装的に(露出している部分が多く)パッドを入れられないから大変だったと思います」と解説し、シーンの仕上がりを称賛した。

 アクションに関しては、池田も「元々、スタントでやる予定で『これは(池田さんがやるのは)無理だろ』と言われたんですが『いけます!』と自分で言って、横山誠アクション監督が『じゃあ池田でやってみる』と。基本、ワイヤーも使わずにやっています」と自らかなり激しいアクションをこなしていることを明かした。

 そして、気になる流牙とジンガの戦いについて、栗山は「倒したと思いきや、また出てくる…」と苦笑しつつ「今回、マー君(=井上さん)と相談して作りこむことができました。それは5年やってきたからできること」と語り、井上も「熱い相談ができて、それが反映しています」と出来栄えに自信を見せた。

 2017年を振り返るコーナーでは、雨宮監督が今年1月より放送された「絶狼<ZERO>-DRAGON BLOOD-」に言及。物語の展開、結末に対し、ファンからさまざまな声が寄せられたことを明かし「僕ら以上にファンの人はいろんな見方するんだと気づかされました」と語った。

 さらに「撮ってみて、絶狼、涼邑零はずっと横にいるんだなと思いました。彼の存在はすごく大きいんです」と。今後についても「僕は『終わった』とは宣言してないので、応援していただければ」と続編の可能性を口にした。映像でメッセージを寄せた藤田玲も「また涼邑零として皆さんとお会いできるように頑張ります」と語り、ファンの期待をあおった。

 また、『牙狼<GARO>』シリーズ初の舞台化作品となる舞台『牙狼<GARO>神ノ牙-覚醒-』の話題では、主演・製作総指揮を務める井上が企画実現の経緯について「これまで舞台化してないのが不思議でしょうがなくて、監督に思いの丈を言うまでに練って練って『舞台をやりたいです』と言ったら、二つ返事で『お前がやるならいいぞ』と言っていただきました」と明かした。また「ショボいものは作れない!ファンの方々、なにより雨宮監督に喜んでもらえる舞台にできたら」と意気込みを語った。なお、12月2日の昼と夜の公演に桑江が、さらに翌3日の公演の日替わりゲストとして南里が出演することも明かされた。

 そして、冴島雷牙主演の映画『-月虹ノ旅人-』について雨宮監督は「2018年に完成まで行けばうれしいです。鋭意制作中ですが、僕が撮りたかったものが実現できるんじゃないか」と手応えを語った。

 さらに、TVシリーズとして『神ノ牙 JINGA』制作もサプライズで発表。雨宮監督は「まだタイトルしか決まってない」と語り「どんなキャラクターが出るのか…? いい役者さんと出会えたら」ととぼけた。

 「金狼感謝祭」の最後は、恒例の雨宮監督による年賀状の生ドローイング。力強い筆さばきで牙狼を描いた雨宮監督は「牙狼は僕の基本。これからも応援してくださいという思いで、初心に戻って描きました」と語った。栗山は、シリーズを支え続けてくれたファンへの感謝の思い、そして来年また再会できることを約束し、「金狼感謝祭2017」を締めくくった。