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中村俊介が16年演じた“浅見光彦”を卒業!ラストは『浅見光彦殺人事件』

『浅見光彦シリーズ53 浅見光彦殺人事件』「浅見光彦」シリーズ39作品・全40本、16年にわたって浅見光彦を演じてきた中村俊介が、3月29日(木)放送の『浅見光彦シリーズ53 浅見光彦殺人事件』(フジテレビ系)で光彦役を卒業することが分かった。

 シリーズで光彦の母・雪江を演じてきた野際陽子が2017年6月に死去したため、今作は過去の出演映像の編集による、野際の浅見雪江としての最後の出演となる。また、野際の実の娘である真瀬樹里がヒロイン・詩織の伯母役として出演。映像の中で、野際・真瀬の親子共演が実現している。

<中村俊介コメント>
◆浅見光彦シリーズ第15作『金沢殺人事件』から、2代目浅見光彦を演じられてこられて39作品・全40本に出演、今作が最後となりますが、振り返ってなにか特別な感慨や感想はありますか?

 あっという間に時が流れたという感じですね。27歳で始めたのですが、今、43歳になりました。ということは16年間、浅見光彦を演じていたことになります。初代の榎木孝明さんが46歳までやられていたので、自分はいつまでできるのかなと思っていましたが、正直こんなに長くやらせて頂けるとは思っていませんでした。浅見光彦は自分にとっては役柄というより、糧のようなものですので、これがなくなるのかと思うと正直、寂しく感じますね。

 このシリーズではいろいろな場所に行かせて頂きました。北海道から沖縄まで、さらには日本を飛び出して海外まで。その中でも特に海外に、しかも豪華客船に乗ったことはとても印象的です。船での撮影は一度出港すれば途中で下船することはできない状況で、一週間ずっと撮影三昧でしたが、そういう特殊な状況はとても不思議でもあり、楽しかったですね。(『シリーズ50 貴賓室の怪人』)

 たくさんの思い出がありすぎてとても語り尽くせないですが、日本中いろいろな場所に行き、そこで地元の方たちと触れ合えたこともこのシリーズならではでしたし、原作者の内田康夫先生と奥様にご出演して頂いたことも大切な思い出の1つです。

 最後の作品は福岡県の柳川が舞台となりましたが、実は思い出の地でもあるのです。10年程前に柳川に撮影で1か月くらい滞在していたことがあって、その地に浅見光彦最後の作品で訪れるというのは、縁があるなあと感慨深いものがあります。

◆初代浅見光彦、そして兄「浅見陽一郎」として共演されてきた榎木孝明さんについて、なにか思い出に残るエピソードはありますか?

 今だから言えますが、初めの頃は正直とてもやりづらかったです(笑)。今まで浅見光彦を演じていた人がお兄さんになるということ、初代の後に2代目を演じる身としては言いようのないプレッシャーを感じました。最初の作品である『金沢殺人事件』が放送になった直後、原作者の内田康夫先生と榎木孝明さんと3人で“トークショー”に出演したのですが、その時、榎木さんから、“金沢見たよ~”と、言われ、いろいろアドバイスをいただいたのですが、緊張とプレッシャーで全く覚えていないです! 27歳で始めた時、33歳の浅見光彦を演じることに不安があり、いつのまにか同じ年齢になり、さらに追い越してしまった。長い年月が経ったんだなとあらためて思いますね。

 浅見光彦役はいろいろな俳優さんが演じられていますが、それもこれも、原作が素晴らしく100本以上あるんです。その中で39本の作品をやらせて頂くことができたのは本当にうれしい限りです。他局では水谷豊さん、辰巳琢郎さん、沢村一樹さんや速水もこみちさんが演じられてきて、それぞれカラーがあって全然違いますよね。時々BSで自分の過去の作品を見たりしますが、“若い!“と思いますよ、実際。最初の頃は茶髪でしたしね(笑)

◆作中でずっとお母様役を演じてこられた野際陽子さんが昨年6月にお亡くなりになりましたが、思い出に残るエピソードはありますか?

 野際さんはとてもチャーミングな方でした。最後の作品は絶対にご一緒したかったので、それがかなわなかったことが本当に心残りです。あのお母さんの存在がなければ、光彦は存在しなかったと思うのです。光彦がこれだけの難事件を解決するきっかけになっていたのがお母さんですから。浅見家でのお母さんとのやりとりが事件解決の糸口になっていたことを考えると、今回そういったシーンが描けなかったのは本当に残念でした。たまにお母さんと地方ロケに一緒に行ったこともありました。いや、すごかったですよ。野際陽子さん、池内淳子さん、長山藍子さんと夜食事に行ったのですが、女子トークがすさまじくて(笑)。いろいろな話を聞けてとても楽しかったです。野際さんと崖の上から石投げをして遊んだこともありました。野際さん、本気で投げるから着物なのにすっ転んじゃって、“も~野際さん!”ってみんなで笑って。(『シリーズ28 耳なし芳一からの手紙』)もうこの世にいないことが信じられないです。なんだか今も近くにいるような気がして。最後の浅見家では、不思議な感じがしました。お母さんのいない浅見家。寂しかったですね、本当に。

◆今回の台本を読んでの感想は?

『浅見光彦殺人事件』。最後にふさわしいタイトルですよね、これは。意味深なタイトルですが、視聴者の皆様に、楽しんでもらえるような作品になっていると思います。

◆撮影で印象に残ったことは?

 今回のヒロイン、詩織さんの頑張りですよね。詩織役は上原多香子さんで、初めて共演させて頂いたのですが、彼女の頑張りがないと成立しない作品でしたし、大変難しい役を頑張って演じて下さっています。どの作品でもそうですが、ヒロインがいて、犯人がいて、いろんな場所に行ったりおなじみのシーンがあったり、つくづくこのシリーズは楽しいシリーズでしたね。

◆中村さんにとって浅見光彦とは?

 単なる“役”ではなかったですね。一つの作品、役柄を16年も演じ続けられるというのはそうそう経験できることではないですし、これから先あるとは思えないです。ある意味、自分の分身であり、ひと言で言い表せない大事な存在でしたね。例えば違うドラマの中で、犯人役などをすると、“浅見光彦はそんなことはしない!”と視聴者の方からおしかりを受けることもあるぐらい、どこで何をやっていても浅見さんと声をかけて頂けてそれはうれしかったです。

 また、浅見光彦で一番すごいと思うことは<ファンクラブ>があることです。架空の人物に<ファンクラブ>があるということに驚きましたし、またその会員の皆さんに撮影に参加して頂くというスタイルもとても画期的だと思います。小説のキャラクターがここまで愛されるのはまさに原作の偉大さであり、その“浅見光彦”を16年も演じさせて頂けたことに、とても感謝しています。

◆浅見光彦ファン・視聴者へ「浅見光彦」として最後のメッセージを

 今まで応援して下さった皆さん、本当にどうもありがとうございました。僕は今回で卒業ということになりますが、皆さんの心の中にいつまでも浅見光彦として残っていけたらとてもうれしく思います。この先、原作はまだまだたくさんありますので、おそらく、3代目浅見光彦が生まれるのではないかと期待しています。これからも浅見光彦シリーズを応援して頂ければうれしく思います。本当に長い間ありがとうございました。

ミステリードラマSP『浅見光彦シリーズ53 浅見光彦殺人事件』
フジテレビ系
3月29日(木)午後8時~9時54分

<キャスト>
中村俊介
上原多香子

田中健
山下容莉枝
遠山俊也
真瀬樹里
小倉久寛
榎木孝明
伊東四朗
野際陽子

<原作>
内田康夫 「浅見光彦殺人事件」(角川文庫刊)

<ストーリー>
 寺沢詩織(上原多香子)の母・美咲(山下容莉枝)が病床の末、いまわの際に言い残した「思い出のトランプの本を守って」という言葉。広島の出張先で「思い出のトランプの本」の謎が解けたと電話してきた後、非業の死を遂げた詩織の父・大輔(遠山俊也)。そして詩織の元恋人までもが九州・柳川で「思い出のトランプの本」の謎を解く鍵を見つけたと詩織に手紙を出した後に殺される……。「思い出のトランプの本」に隠された秘密とはなんなのか?詩織と浅見光彦が九州・柳川にその謎を追う。

©フジテレビ

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