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小芝風花インタビュー「“原爆の絵”という取り組みを知ってもらえたら」ヒロシマ8・6ドラマ『ふたりのキャンバス』

小芝風花インタビュー「“原爆の絵”という取り組みを知ってもらえたら」ヒロシマ8・6ドラマ『ふたりのキャンバス』

ヒロシマ8・6ドラマ『ふたりのキャンバス』(NHK総合)が中国地方にて8月1日(火)先行放送、8月5日(土)全国放送。主演を務めるのは、映画「魔女の宅急便」のキキ役の好演で注目を浴び、現在もドラマや映画、舞台に大活躍の小芝風花さん。本作の見どころはもちろん、かわいらしさに加え、ぐっと大人っぽくなった小芝さんの魅力に迫ります!


お話を聞いているだけで、涙が止まらなくて

小芝風花インタビュー

◆ヒロシマ8.6ドラマ『ふたりのキャンバス』がいよいよ放送されます。主演を務めることが決まったときのお気持ちはいかがでしたか?

ドラマの主演を務めさせていただくのが初めてだったので、すごくうれしい気持ちと「私で大丈夫かな」という不安がありました。撮影前に、広島平和記念資料館に行ったり、被爆された方からお話を聞かせていただいたりしたんですが、もうそれだけで涙が止まらなかったです。だからこそプレッシャーも感じましたが、そこで知ることのできた原爆の話を聞く側、そしてそれを語る側の思いをそのまま役に生かそうと思いました。

◆本作のテーマは“原爆の絵”。“原爆の絵”とは、広島市立基町高校で10年前より行われている、高校生が被爆体験証言者の記憶に焼きついている場面を聞き取り、何度も打ち合わせを重ね、1枚の油絵を仕上げる取り組みです。

話す方も描く方もものすごいエネルギーを費やし、1年かけて完成した絵からは、これが現実に起きたことなのかと目を伏せたくなるほどに原爆の恐ろしさが伝わってきます。なので、私は必ずしも被爆された人や家族の気持ちだけになってこのドラマを捉えなくてもいいんじゃないかなと思うんです。原爆を知らない世代にその事実を伝える“原爆の絵”という取り組みがあることを知ってもらえるだけでも、すごく意味があるんじゃないかって。

◆主人公・柳井里保はとても真っすぐな性格で、演じてみて小芝さんと共通する部分はありましたか?

里保は、本当に私の等身大でしたね。せりふにしろ、気持ちにしろ、リンクする部分が多かったんです。学生ならではと言うか、友達同士でも仲良くなって、気を許したときに「あ、言い過ぎちゃったかな」ってモヤモヤしちゃうような不安定な部分とかも。私だけじゃなくて見てくださる方にも共感してもらえるんじゃないかなと思います。

◆広島ロケでの思い出や、印象に残っているエピソードはありますか?

スタッフさんと一緒にご飯を食べたときに、照明部さん、録音部さん、カメラマンさんたちも、皆さん迷いながらお仕事に取り組まれていることを初めて知りました。大人でもこんな悩んだり、落ち込んだりするんだって知って、私が20歳で壁にぶつかったりするのも当然だなって思えたんです。だから撮影以外の時間でも、学ぶことが多かったです。ご飯は何を食べてもおいしかったです。特に白身魚をすって、揚げた“がんす”がとってもおいしくて。あ~今思い出しても大好き(笑)。


私の演技を見て、感情移入してもらえる女優さんになりたい

小芝風花インタビュー

◆今秋、舞台「オーランドー」への出演も控えています。2度目となる舞台出演への意気込みをお聞かせください。

初めての舞台「夕陽伝」が、本当に楽しくて“また舞台に立てたらいいな”とは思っていましたが、まさか多部(未華子)さんや、小日向(文世)さんをはじめ、こんな豪華なメンバーの中に入れてもらえるなんて思ってもいなくて。ストーリーも難しいところがあるので、稽古に入る前にしっかり台本を覚えた上で、演出家の白井(晃)さんのお話を聞いて、周りの方から少しでも何か学べるように頑張ろうと思っています。

◆出演者それぞれが男女の二役を演じるという、とてもファンタジー要素あふれるお話で、期待が高まります。

正直稽古はもちろん、顔合わせもまだしていない状態なので、イメージが本当に湧かないんです…。ただビジュアル撮影に行った際、メイクをして、かつらをかぶって、とても楽しみになりましたね。とにかくどんなふうになるのかワクワクです!

◆舞台稽古ももうすぐ始まるということですが、毎日の中で癒やされることや、ほっとできる瞬間はありますか?

最近ちょっと止まっていた編み物を再開しようと思っています。今年、冬を迎える前に“ひざ掛け”を編みたいな~。自分用のですけど(笑)。あとは、ご飯を食べることも大好きです!20歳になってからは、母と一緒にお気に入りのお店を見つけたりとか、少しお出かけも増えてきたんですよ。でもお酒を飲むと、ご飯も進んじゃうタイプっていうのが判明して、これはやばいぞ、太るぞって(笑)。全然箸が止まらないんです…。

◆最後にこれからの目標について教えてください。

作品やシーンによって、大人の色っぽい表情をしたかと思えば、子供っぽく笑ったりといろんな顔を持っている女優さんに憧れます。だから私のお芝居を見て、感情移入して胸が苦しくなったり、楽しくなったりしてもらえるような演技をする女優さんになりたいです。

 

■PROFILE

●こしば・ふうか…1997年4月16日生まれ。大阪府出身。A型。
8月4日(金)スタートのNHKBS BS時代劇『伝七捕物帳2』に出演。また、KATT×パルコプロデュース公演「オーランドー」(9月23日(土)~10月9日(月)、10月26日(木)~29日(日))ではロシアの美しき姫・サーシャを演じる。

 

■作品情報

ヒロシマ8.6ドラマ『ふたりのキャンバス』ヒロシマ8.6ドラマ『ふたりのキャンバス』
NHK総合
8月1日(火)後7・30~8・15(中国地方)
8月5日(土)後3・05~3・50(全国放送)

<スタッフ&キャスト>
脚本:中澤香織 演出:熊野律時
出演:小芝風花、近藤正臣、中村ゆりか

<ストーリー>
広島市の高校の美術コースに通う里保(小芝風花)は、憧れのクラスメートの奏美(中村ゆりか)が、「原爆の絵」に取り組むと聞き、自分も参加することにする。被爆体験証言者の記憶に強く残っている場面を聞き取り、何度も打ち合わせを重ねて1年がかりで1枚の油絵を仕上げていく。里保が担当することになったのは、雄造(近藤正臣)。原爆の落ちた日、家族を失い、燃える家を見つめていた時のことを絵にしてほしいと言う。自分の日常とはかけ離れた話をどう描いていいか分からない里保。高校生が自分の話を絵にすることができるのか半信半疑の雄造。対話を重ねるうちに、少しずつお互いを知っていく二人。里保は、奏美とも被爆体験を絵にすることの難しさを共有しながら親しくなっていく。雄造とも、奏美とも分かり合えるようになってきたと思った矢先、里保の言動が、二人との関係を危うくすることに…。
 
●photo/中村圭吾 text/山下紗貴

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