【インタビュー】『サイバー諜報員~インテリジェンス~』PR大使 石田純一インタビュー

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2014年06月16日

 2014年1月に全米ABCネットワークで放送を開始した近未来スパイアクション『サイバー諜報員~インテリジェンス~』が、7月12日(土)後11・00よりDlifeで日本初独占放送されることが決定。妻のために自らが犠牲になる主人公ガブリエルと“イケメン愛妻家”という共通点のある石田純一さんがPR大使に就任。更にゲスト声優として吹き替えに挑戦し、作品の魅力やアフレコの感想などをお伺いしました。

近未来というよりも“すぐそこだな”というのを感じられる

――“イケメン愛妻家”という共通点があっての今回PR大使任命されましたが、作品をご覧になった感想はいかがですか。

近未来というよりも、“すぐそこだな”というのをリアルに感じられますね。現実に起きたことや事件、史実などの背景もうまく絡ませながら、“これはありえるんじゃないか”というか“まさにそうなんじゃないか”というような、リライアビリティというか、信頼性や信憑性のようなものを感じるのが特徴だと思います。近未来なのに、すぐ実現しそうな…。

こういうことを言っていいか分かりませんが、「セキュリティに引っかからないものが出てきたらどうする?」とか「携帯電話がもし爆弾だったらどうする?」みたいな。

本作にも言えますが、よくできている話って、唐突に出てきた話ではなくて、伏線がきれいに張ってあるんです。

あとは、主人公の護衛役のライリーのような周囲との関係性が最高で、このいいメンバーで盛り立ててほしいですね。

――愛する妻を探すために、脳内にチップを埋め込む…ある意味究極の夫婦愛が描かれています。

セリフが心を打ちますね。映画でもそうですけど、バックグラウンドを知らなくても感情移入していきますよね。実生活と重なるところも多いし、離れていても、離れているのは距離だけのような感覚もです。

2話だったかな、相当きましたね。あまり内容は明かせませんが、自分の想像のはるか上で、ビックリしました。主人公が、2人の時間を思い出したりするじゃないですか。夫婦にとって2人の時間が“人間の歴史”なんだなという…。まぁ、女性にとっては、恋愛も歴史なんでしょうけど(笑)。でも、ぐわぁーっと泣きますよ。またあまりにも衝撃的な…そして、謎も残しているし。

――もし、主人公と同じような状況になったら、理子さんのために脳内にチップを埋め込みますか?

もし、本当にいなくなったら、理汰郎もいるし、そりゃあ顧みずにやりますけどね(笑)。

人生で弱い女性に会ったことがない(笑)

――ご自身と主人公との共通点を感じられた部分はありますか?

これは、どんな男性でも共感できると思います。精神面でも肉体面でも、強さあっての自分に対する信頼・自信で、男はこうでありたいなと思うけど、ここまで強くもないし、かっこよくもないし、比較するのはなんですけどね(笑)。

インテリジェンス、この作品では諜報員という意味ですが、“知性”の意味のインテリジェンスもジョシュ・ホロウェイの芝居には感じますね。

――主人公の能力を手に入れることができたら、どうしますか?

ここまで不死身にはなれないよ(笑)。我々もある意味、知的サスペンスの中で生きていると思うんです。現代の日本もそうですけど、その知的サスペンスの中に能力を生かせたらいいなと思いますけど。でも、どういう仕事でも、真実を明かせるものと伏せておいたほうがいいっていうところの、不気味さというものがあるじゃないですか。

あんまり明かせないことも多かったりするわけで、そういうものを彼らはアメリカのサイバー部隊の一つの組織として、アメリカ軍のためだけれども、一般の人たちのためにも命を投げ出したりしているところがあると思うんです。自分もそういう能力があったとしたら、自分が知った、あるいは知ることのできた情報を公開していくような“人々のためになること“やっていきたいと思います。チップがなくても(笑)、そういう態度でいきたいと思います。

――好きなキャラクターはいますか?

ライリーがかっこいいですね。女性の護衛役というのは憧れますよ。ジェームズ・ボンドの「007」シリーズの中の女性上司や、今回でいうとリリアンもすごいクールですし。

――今回、リリアンやライリーのように女性が知的で強くてたくましくて…というキャラクターが多い印象ですが、そういう強い女性はいかがですか?

いやいや、もう、しびれますね。僕の人生、弱い女性に出会ったことないですので(笑)。このライリーについては、強さだけではなく忘れたころに武術を披露したりとかっこいいですよね。

アメリカのドラマの撮り方はぜいたく

――アフレコ収録を終えての感想はいかがですか?ご自身で採点するとしたら?

久しぶりにアフレコをしました。80点くらいかな。日本語のセリフと英語で話している口を合わせるのも難しいですよね。ドラマは何げない日常のようなシーンではじまるけれど、つーっとつながっているような緊張感がある。それを感じてもらえればと思います。そういえば、「プリティウーマン」のリチャード・ギアの吹き替えもやりましたけど、同じ系統の顔なんですよね(笑)。

――今回の役柄は、番組を見てのお楽しみということですが、視聴者の方はすぐ“あ、石田さんだ!”と分かると思いますか?

どうかな。声を聞いただけで分かるというのは魅力ですけどね。特に声を変えるというようなことはしてないですね。でも、字幕版を聞いているとスピードが速いんですよね。簡単な言い方になりますけど、素敵だし、うまいですよね。こればっかりは、1回見ただけでファンになりますね。
自分は、夜に本を読んだりするのが好きで、そういう時間の過ごし方が多いんですけど、このドラマなら有意義に過ごせると思いますね。パソコンやいろんなところからアクセスしたガブリエル目線で見える情報が可視化されているけど、あの映像効果は流行りではあるけど、ここまでハマっている作品は、他にはないのではないかと思います。

――ご家族で海外ドラマを見られたりするんですか?

そうですね。理汰郎はまだアニメとかですけど、奥さんは英語が分かるので、英語で見ていますね。俺は英語が話せると言っても、まったく字幕がないというのは厳しいですが、学園ものをよく見ますね。最近だと『メンタリスト』のような知的な作品もいいですよね“知的な”というのが好みです。

――ご自身で見られるときは字幕と吹き替えはどちらが多いですか?

好みでいうと字幕が好きですけど、吹き替えの魅力というのはやっぱり気軽に見られるというのと、吹き込む人間の声で個性が作られていくこと。久米明さんや神谷明さんや、“この役者だったらこの人”というような…そういった楽しみもありますよね。

この作品は、1話は字幕で見ましたが、みんな演技がうまいので臨場感がすごく伝わってきましたね。日本に比べてアメリカは、ぜいたくにゆっくり、お金もかけて撮影するけど、無駄がないんですよね。今は日本でもあるけど、1シーンを6、7台のカメラで一気に撮って、芝居は1回でキメるみたいな。昔、日本では、1台のカメラで1度撮って、止めて、「じゃあ次は、言われた後の困った顔を表現してほしい」とか、その時の流れの芝居ではなくて、点で表現してしまうことになるんです。

――最後に視聴者へのメッセージをお願いします。

ありえないくらいの真実味と信憑性にあふれたスパイアクションで、最近では、飛び抜けて面白いです。特に“この作品の伏線は、頭のいい人たちが作っているんだな”と。

いわゆる、嘘っぽくない、現実にありそうな、というところが最大の魅力でありサスペンスですね。ハマる人も多いと思うし、ぜひいろんな人に見てもらいたいです。

 

PROFIlE

石田純一
1954年1月14日生まれ。東京都出身。
1988年のドラマ「抱きしめたい!」でブレイクし、数々のドラマに出演。現在バラエティ番組の出演など多方面で活躍している。10月30日からはシアタークリエにて舞台『夫が多すぎて』に出演する。

 

放送情報

「サイバー諜報員 ~インテリジェンス~」

完全無料のBSテレビ局・Dlifeにて2014年7月12日(土)より独占日本初放送

(吹替版)毎週土曜11:00PM~
(字幕版)毎週金曜深夜1:00AM~

(C)ABC Studios

 

●取材/松永真衣