川島海荷インタビュー「クイズの魅力が詰まった新しい物語」アニメ『ナナマルサンバツ』

TVアニメ『ナナマルサンバツ』が7月より日本テレビほかにて放送スタート。主人公・越山識がクイズ研究会に入会し、メンバーや他校としのぎを削りながら、競技クイズの世界にのめりこんでいく。ヒロイン・深見真理を演じるのは、女優、情報番組のMCなど多方面で活躍している川島海荷さん。個性的なキャラクター、奥深い競技クイズの世界といった魅力の尽きない本作の見どころについて語っていただきました。

主人公・識と真理は相乗効果で上がっていけるような関係

◆『ナナマルサンバツ』がTVアニメの声優レギュラー初出演となった川島さん。真理を演じるにあたって、アフレコで何か意識したことはありますか？

私はアフレコになると緊張して力が入ってしまうので、堂々とマイクの前で演じている声優さんを見て“すごいな、さすがだな”という気持ちでいっぱいでした。私が演じる真理は怖いもの知らずと言うか常に前のめりで、自分の感じたままにその道を突き進む女の子です。そんな彼女からは私自身もパワーをもらいますし、演じる上ではパワーを出さなきゃという気持ちになります。声はとにかく明るく元気、活発なイメージで。でもまだまだもっと何かやれる余地があるんじゃないかと感じるので、周りの声優さんを含めいろんな方に教わりつつ、真理というキャラクターをいい形で作っていければと思っています。

◆競技クイズの世界では、同じ学校のクイズ研究会のメンバーたちが敵となり戦うこともしばしば。その中で、ライバルにも仲間にも成り得るという識と真理の関係も気になります。

私から見たら、主人公の識君はかわいいな～って思う“弟”のような感覚なんですけど、真理からすると“お互いに高め合っていける存在”という意味では、ライバルとして意識している部分がありますよね。そのライバル意識をプラスに捉えていて、相乗効果で上がっていけるような関係と言いますか。識君からしたら、真理は異性としてちょっとドキッとさせられる存在かもしれないんですけど…今のところ2人のそういう展開はなさそうなので識君にはクイズに専念してもらえればと（笑）。

◆川島さんの推しメンは、真理らと同じ文蔵高校クイズ研究会のメンバー・井上大将君とのことですが、魅力はズバリ…？

アフレコがすごく面白かったんですよ！井上君は、得意分野がアイドル系だったり、ちょっとコアな要素のクイズに強い、体が大きめの男の子なんですね。声を担当している畠山祐さんご本人はすらっとした方なので、そこからどういう声が乗っていくんだろうと思っていたんですけど…とにかく声が大きい！（笑）大きい声にびっくりしたのと、映像と合わせて見ても「ぴったりだ！」ってなって、そこでも感動したんです。

今「高校生クイズ」を見たら泣いてしまいそう

◆“好きなことに真っすぐ”な登場人物たちの姿が最大の魅力でもある『ナナマルサンバツ』。川島さんが“好き”で続けていることを教えてください。

何だろう～、あ！料理ですね。料理って1つのことに集中したり、材料を計算して入れたりするじゃないですか。そういうのがリフレッシュになるんですよ。だから忙しいときほど料理で1つのことに集中して、おいしいもの食べて、また頑張ろうって気持ちを切り替えています。

◆本作への出演をきっかけに、競技クイズへの印象の変化はありましたか？

競技クイズの世界って、もっと殺伐とした雰囲気なのかなと思っていたんですが、登場人物たちは楽しみを見いだしながらクイズに取り組んでいます。この作品を通して番組に出るまでの過程と懸けてる思いの強さを気付かされた今、「高校生クイズ」を見たら泣いてしまいそうな気さえします。クイズ＝青春ってあまり結びつかなかったんですけど、この作品を通して何かを一生懸命やること自体が青春なんだなって気付きました。

◆では最後にアニメ『ナナマルサンバツ』を楽しみにしているファンの方に向けて、メッセージをお願いします。

見てくださる皆さんはそれぞれの好きなことがあって、それができるかできないかっていう環境もあると思うんです。でも好きなことを続けることは、日々の生活のモチベーションUPにもなりますよね。この作品の登場人物たちにとっての好きなことが“クイズ”なんです。だから彼らと一緒に青春気分を味わいながら見てもらえたらうれしいですし、クイズの魅力が詰まった新しい物語だと思うので、クイズ番組をあまり見たことがなかった人もぜひご覧ください。

■PROFILE

●かわしま・うみか…1994年3月3日生まれ。埼玉県出身。O型。
数々の映画、ドラマにて活躍中。日本テレビ系『ZIP！』（毎週月曜～金曜前5・50～）にて総合司会を務める。