主演・岡田准一をはじめ豪華キャストが集結!中島哲也監督最新作「来る」2019年公開

エンタメ総合
2018年02月23日

160043_01_R 映画「渇き。」以来5年ぶりとなる中島哲也監督の最新作「来る」が、岡田准一を主演に迎えて製作、2019年に全国公開される。

「嫌われ松子の一生」や「告白」で、人間の闇をエンターテインメントに昇華させてきた、日本映画界の鬼才・中島哲也。2010年に公開された「告白」では異例の大ヒットを記録。日本アカデミー賞の最優秀監督賞、最優秀脚本賞、そして最優秀作品賞と3部門を制し、大きな話題となった。

 そして今回、中島監督の最新作「来る」が、「渇き。」以来5年のときを経て製作されることが決定した。最新作の題材に選んだのは、「第22回日本ホラー小説大賞」で宮部みゆきらの大絶賛コメントを浴びて大賞を受賞した、澤村伊智による小説「ぼぎわんが、来る」。“得体のしれない脅威”が忍び寄る、王道の恐ろしさを持ち合わせながらも、「今まで正義だと思っていた人間が、角度を変えて見たときに全くの別人に変わる」という“人間の怖さ”も持ち合わせ、それが見事にリンクした二重の恐ろしさを持つ作品として高い評価を受けた。

 中島監督は、原作小説を読んですぐに「映画化したい」と快諾し、1年以上にわたり脚本を執筆。劇団「ハイバイ」を主宰し、岸田國士戯曲賞、向田邦子賞をW受賞した気鋭の劇作家・岩井秀人も共同脚本として参加。原作の魅力はそのままに、中島監督でしか撮ることのできない映画の企画が立ち上がった。

 この怪作の主演を託されたのは、「海賊とよばれた男」で第40回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞、近年数多くの映画に出演し、名実ともに国民的俳優となった岡田准一。中島監督とのタッグは、本作が初となる。

 正体不明の“それ”に狙われるきっかけとなった重要な役どころを演じるのは、「悪人」と「怒り」でそれぞれ日本アカデミー賞最優秀主演男優賞と最優秀助演男優賞を受賞し、俳優としてますますその動向が注目される妻夫木聡。中島作品への参加は、「パコと魔法の絵本」「渇き。」に続き3作目となる。

 妻夫木扮する田原秀樹の妻役に黒木華。岡田扮する野崎と共に“それ”と戦うことになった女性に小松菜奈。さらに、映画「告白」の主人公としても記憶に新しい松たか子が、最強の霊媒師役で参加する。

 企画・プロデュースは、「悪人」「モテキ」「君の名は。」等、数々のヒット作を世に放ち続ける川村元気。中島監督と川村プロデューサーは、「告白」以来、2回目のタッグを組む。

<コメント>
◆岡田准一(野崎 役)
今回、初めて中島哲也監督とお仕事させていただくことを光栄に思っております。同世代の妻夫木聡さん、初めてご一緒させていただく松たか子さん、小松菜奈さん、何度かご一緒させていただいている黒木華さん。皆さまと中島監督の世界でお芝居ができることを今から楽しみにしております。中島監督のホラーということで、怖くて脚本を読むのも大変ですが、作品の中で野崎として生きていけるように頑張ります。

◆黒木華(田原香奈 役)
今回の香奈という役は、自分にとって大変大きく今までにない挑戦になります。
難しいところもあると思いますが、監督と、共演の方々と共に、自分に無いものと在るものも含めて、最大限に楽しめればと思います。

◆小松菜奈(比嘉真琴 役)
中島監督とは私が女優として映画初出演の「渇き。」以来になります。再び中島監督とお仕事出来ることはうれしさと怖さがあるのは正直な気持ちです。今回私が演じる真琴は、一風変わったキャラクターですが強さと弱さ、正義感、女性らしさを兼ね備えたとても人間味ある人だと思いました。また内面の役作り含め、今回はビジュアルも監督はじめスタッフの方々と相談しながら作りあげたので、現場に入って監督、共演者の方々と共存する中でどんな真琴が生まれるか今からワクワクします。そして、真っ直ぐぶつかっていきたいと思います。

◆松たか子(比嘉琴子 役)
中島監督に再び声をかけていただき、うれしい気持ちと、何をどうすればいいのか分からない思いの両方で胸がいっぱいです。でも、魅力的な出演者の皆さんとご一緒できることを、本当に楽しみにしています。撮影が始まるまでに、ゼロになることを恐れず、今のこのいっぱいな心をからっぽにして、現場に向かいたいと思います。

◆妻夫木聡(田原秀樹 役)
中島監督がみせるホラーとはどういうものか、僕自身とてもワクワクした気持ちでいます。中島監督の作り上げる世界は幻想的でもあり現実的でもあり、いろんな感情が渦巻いたその世界の中で生きることをいつも楽しませていただいています。本当に怖いものはもしかしたら…と思うような結末は新しいホラーの形となることを確信しています。楽しみにしていてください。

◆川村元気(企画・プロデュース)
中島哲也監督と「告白」以来、8年ぶりに映画を作れることに興奮しています。「サイコ」「エクソシスト」「シャイニング」など傑作だらけの恐怖映画の歴史に刻まれる作品を目指し、志高く映画を作っていきたいと思います。本当に恐ろしいのは“それ”なのか“人間”なのか。日本最高峰の俳優たち、そして観客とともに答えを探していく。そんな真新しいエンタテインメントを目指します。

「来る」
2019年全国公開

<ストーリー>
愛する妻・香奈(黒木華)と結婚式を終え、幸せな未来に胸を膨らます田原秀樹(妻夫木聡)。そんな彼の会社にある日、謎の訪問者が。取り次いだ後輩いわく、「チサさんの件で」とのことだが、秀樹の脳裏に疑問がよぎる―。チサとは、妊娠した香奈と喜び勇んでつけたばかりの娘の名=知紗。まだ2人しか知らないはずの名がなぜ―。訪問者の正体は分からぬまま。“それ”と会話した後輩は謎の死を遂げる―。
2年の月日が流れ、「イクメンパパ」として知紗を溺愛する秀樹の周囲で不可解な出来事が起こりだす…。
“何かに狙われているのでは?”と恐れた秀樹は、知人の伝手でフリーライターの野崎(岡田准一)と、その恋人で強い霊感を持つ真琴(小松菜奈)を紹介してもらうことに。だが、真琴も“それ”を感知した途端、その強大さを思い知るのだった。
そしてついに “それ”にカタをつけるため、真琴の姉で、国内一の霊媒師・琴子(松たか子)をはじめとした神社の神職、沖縄のユタなど、全国から猛者達が次々に集結してくる。
クリスマスの夜。「…来る」、琴子が告げ、遂に“それ”との戦いが幕を開ける―。

<スタッフ&キャスト>
原作:澤村伊智「ぼぎわんが、来る」(角川ホラー文庫刊)
監督・脚本:中島哲也
企画・プロデュース:川村元気

出演:岡田准一 黒木華 小松菜奈/松たか子/妻夫木聡

公式サイト:http://kuru-movie.jp/

©2019「来る」製作委員会