

脚本・三谷幸喜×主演・菅田将暉×共演・二階堂ふみ、神木隆之介、浜辺美波で送る10月期水10ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』(フジテレビ系 毎週水曜 午後10時~10時54分)の第1話が10月1日に放送され、渡辺謙が本作に登場するシェイクスピアの“エピグラフ”の声を務めていることが明らかになった。
本作は、1984年の渋谷のとある劇場を舞台に、若者たちの夢、くすぶり、恋を描く青春群像劇。三谷幸喜が『合い言葉は勇気』(2000年・フジテレビ系)以来25年ぶりに民放ゴールデン・プライム帯連続ドラマ脚本を手掛ける、半自伝的要素を含んだ完全オリジナルストーリーとなる。
1984年といえばバブル経済の前夜にあたる時代。数年後、日本は未曽有の好景気に溺れていく。大人たちは夜な夜な繁華街で羽振りよくお金をばらまいた。渋谷は若者文化の中心地として活気づき、「渋谷PARCO」や「SHIBUYA109」はカルチャーの発信地として多くの若者でにぎわった。手にスマホはなく、人々はいつも前を見ていた。
浮き足立つ世相の一方で、渋谷の片隅にはまだ何者でもない若者たちの苦悩と挫折、時に恋模様もあった。不器用ながらも、生きることに一生懸命な“人間くさい”人たちが、目と目を合わせ、心と心を通わせ、時に激しく衝突しながらもエネルギッシュに生きた「1984年」という時代を、三谷ワールド全開で笑いと涙いっぱいに描いていく。
このたび、渡辺謙が本作に登場するシェイクスピアの“エピグラフ”の声を務めていることが第1話の放送内で明らかになった。“エピグラフ”とは書物の冒頭や章の初めに置かれる題辞や引用句のこと。あまり聞きなじみのない言葉だが、シェイクスピアのいろいろなモチーフを盛り込んでいる本作では、このエピグラフがまるで小説のように登場する。毎話、ドラマ本編のヒントにもなるシェイクスピアの名言が登場するのでそちらにも注目だ。
プロデュース・金城綾香 コメント
この台本の初稿から、頭にはシェイクスピアの言葉がありました。それはドラマの船頭のようなものでもあり、三谷さんからのお手紙のようでもあり。気さくで分かりやすいけれど、なるほど…と気づかせてくれるところもある、深みがある言葉たちに、毎週台本を受け取るのが楽しみでした。まさか渡辺謙さんがお声を引き受けてくださると思わず、断られることを覚悟でご相談したところ、ご快諾くださって、今でも信じられない気持ちです。時に厳しく、時に楽しく、渡辺謙さんのお声が、物語を見守ってくださっています。その温かいお声が登場人物を見守るシェイクスピア、そして三谷さんのように感じられます。エピグラフ、聞きなれない言葉だと思います。この“エピグラフ“も楽しみに毎週このドラマにお付き合いくださればと思います。
番組情報
『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』
フジテレビ系
毎週水曜 午後10時~10時54分
脚本:三谷幸喜
主題歌:YOASOBI「劇上」[Echoes / Sony Music Entertainment(Japan)Inc.]
音楽:得田真裕
キャスト:菅田将暉、二階堂ふみ、神木隆之介、浜辺美波、戸塚純貴、アン ミカ、秋元才加、野添義弘、長野里美、富田望生、西村瑞樹(バイきんぐ)、大水洋介(ラバーガール)、小澤雄太、福井夏、ひょうろく、松井慎也、佳久創、佐藤大空、野間口徹、シルビア・グラブ、菊地凛子、小池栄子、市原隼人、井上順、坂東彌十郎、小林薫 ほか
プロデュース:金城綾香(『監察医 朝顔』『PICU 小児集中治療室』『うちの弁護士は手がかかる』『5→9~私に恋したお坊さん』『犬神家の一族』『悪魔の手毬唄』など)、野田悠介(『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』『新宿野戦病院』『ナイト・ドクター』『競争の番人』『女神の教室~リーガル青春白書~』など)
制作プロデュース:古郡真也(『コンフィデンスマンJP』『翔んで埼玉』『ほんとにあった怖い話』シリーズなど)
演出:西浦正記(『コード・ブルー-ドクターヘリ救急救命-』『THE DAYS』『リッチマン、プアウーマン』『連続ドラマW フィクサー』『ブラックペアン シーズン2』など)
制作著作:フジテレビ
<三谷幸喜脚本の主なフジテレビドラマ一覧>
『やっぱり猫が好き』第1シーズン(1988年~1990年)
『やっぱり猫が好き』第2シーズン(1990年~1991年)
『東京ストーリーズ』「大災難の街 東京」(1990年)
『子供、ほしいね』(1990年~1991年)
『女ねずみ小僧 スペシャル版』(1990年、1995年)
『振り返れば奴がいる』(1993年)
『古畑任三郎』シリーズ(1994年他)
『王様のレストラン』(1995年)
『3番テーブルの客』(1996年~1997年)
『総理と呼ばないで』(1997年)
『今夜、宇宙の片隅で』(1998年)
『合い言葉は勇気』(2000年)
『HR』(2002年~2003年)
『我が家の歴史』(2010年)
『オリエント急行殺人事件』(2015年)
『黒井戸殺し』(2018年)
『死との約束』(2021年)
『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』(2025年)