『麒麟がくる』向井理「いろんな義輝をお見せできれば」

ドラマ
2020年09月05日

『麒麟がくる』

大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK総合ほか)に出演する向井理からコメントが届いた。

向井が演じているのは、室町幕府の13代将軍・足利義輝。父・義晴と共に混迷する京の情勢に翻弄され、近江と京を出入りすることを余儀なくされた悲劇の将軍。伝説の剣豪・塚原卜伝に師事したと言われ、剣豪将軍とも呼ばれている。

向井は、足利義輝という役柄について「長く続く足利の時代にあって、その終焉の始まりにあたる人物だと思います。重んじてきた伝統と、時代と共に押し寄せる新たな勢力の狭間で揺れる難しい情勢の中で、懸命に生きていたのだと想像します」と。

演じる上では「没落してゆく将軍家を感じながら、武家の棟梁であるプライドも持ち併せている。13代目まで続いてきた重みと、いずれ滅びる儚さを両立させることは意識してきました」と語った。

主演の長谷川博己と向井は今作が初共演。長谷川との撮影について「役柄の立場はありますが、こちらがいろいろと吸収できればと思っていました」と明かし、「長谷川さんとのシーンは私が話すことが多く、長谷川さんはそれに対してリアクションする事が多かったです。リアクションはとても難しく、一つのリアクションでシーンが左右されます。それをとても丁寧に演じておられて、とても助かりました」と語った。

また、長谷川が演じる光秀については「とても実直で、裏表が無い光秀だと思います。もちろん本能寺の変を起こす張本人ではありますが、成すこと全てに説得力がある長谷川光秀さんなので、今までの光秀像を根本から変えられるのではないかと拝見しております」と期待を込めた。

今後の物語について、「足利家が失墜していく様を見てください。人間は移り気で、その時や周りの環境で変わります。いろんな義輝をお見せできれば幸いです」と見どころを語り、「剣豪将軍と名は付いていますが、史実と事実は違います。殺陣のシーンもあると思いますが、武家の頭領らしく、勇ましく散ることができたらなと思います」とメッセージを送った。

番組情報

大河ドラマ『麒麟がくる』
NHK総合ほか
毎週(日)後8・00~8・45

©NHK