綾瀬はるか・池松壮亮が共演、東日本大震災から10年の特集ドラマ来年3月放送【コメントあり】

ドラマ
2020年10月12日

『あなたのそばで明日が笑う』

綾瀬はるかと池松壮亮が出演する東日本大震災10年 特集ドラマ『あなたのそばで明日が笑う』(NHK総合・BS4K)が2021年3月6日(土)に放送されることが決まった。

本作は、宮城県石巻市の復興住宅で、行方不明の夫を待ち続ける女性・真城蒼(綾瀬はるか)が、震災を知らない建築士・葉山瑛希(池松壮亮)と出会い、心を通わせていく愛の物語。二人の想いや願い、それを見守る人々の優しい心に包まれて、前を向き歩み始める。

震災で行方不明の夫を待ち続けている“夢の時間”と、震災後に出会った男性と積み重ね始めた“現実の時間”。あれから10年。二つの時間を生きる被災地の女性が居場所を求めて移住して来た建築士と出会い、両者を想うことで、もう一度、笑顔を取り戻すまでを描く。

綾瀬はるか コメント

東北の皆さまをはじめ、一生懸命復興に歩み続けている皆さまに、温かな、穏やかな、そして明日の活力となるようなひとときを、物語をお届けしたいと思っています。

池松壮亮 コメント

9年前、20歳の時にあの日を迎えました。それからまもなく10年がたつことに、時の流れの早さを感じています。今回、俳優として向き合う機会と御縁を頂きました。当事者と非当事者の絶対に超えられない壁を、それでも超えられないものか、超えられなくともどう寄り添い共に生きてゆけるのか、考え続ける最中でこの作品にめぐり合えたような気がします。
心を込めて、あの場所と向き合うとともに、理解しようとする意志と力を信じて、雲の上ではなく、人と人の心と心の間にもしかしたら宿るかもしれない神様を、綾瀬さんと共に、このチームと共に探してきたいと思います。そして願わくば、物語の力を信じて、この世に数多ある無念の魂に寄り添い、共に笑い、共に怒り、共に涙を流すことができるドラマになればなと思います。

脚本家・三浦直之 コメント

ずっと考え続けているけれど、いままで言葉にできなかったことを、たくさんの人たちの力を借りてようやくほんの少し言葉にできた気がします。分かる・分からないの二項対立を乗り越えるために物語はあるのだと信じています。これからも考え続けていくために書きました。どうか東北の人をはじめ、たくさんの人に届きますように。

北野拓プロデューサー コメント

“こちらの人は感情を深く潜行させている。今も語れない言葉があることを忘れないでほしい”。取材の初期段階で心に突き刺さった言葉でした。それから長い取材期間を経て、今も前か後ろかどちらに進んでいるのか分からない人の背中をさするような優しいドラマを届けたいと思いました。
この想いに賛同してくれた脚本家の三浦さんが繊細なせりふを紡ぎ、石巻の方々の協力も得て、一つの物語が生まれました。綾瀬はるかさんや池松壮亮さんをはじめとした想いのある俳優陣を迎え、石巻・東北・世界でかなしみを抱えながらも必死に生きている人の胸に響くようなドラマを丁寧に作っていきたいと思います。

番組情報

東日本大震災10年 特集ドラマ『あなたのそばで明日が笑う』
NHK総合・BS4K
2021年3月6日(土)後7・30~

作:三浦直之(宮城県出身)
出演:綾瀬はるか、池松壮亮、土村芳、二宮慶多/阿川佐和子、高良健吾 ほか
制作統括:磯智明
プロデューサー:北野拓
演出:田中正

©NHK