天海祐希率いる“キントリ”が2年ぶりに再始動『緊急取調室』第4シーズン放送決定

ドラマ
2021年05月10日

『緊急取調室』

天海祐希主演ドラマ『緊急取調室』(テレビ朝日系 毎週(木)後9・00~9・54)の第4シーズンが、7月から放送されることが決定した。

本作は、天海演じる叩き上げの取調官・真壁有希子が、可視化設備の整った特別取調室で取り調べを行う専門チーム「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」のメンバーと共ともに、数々の凶悪犯と一進一退の心理戦を繰り広げる刑事ドラマシリーズ。脚本家・井上由美子が手掛ける完全オリジナル脚本をベースに、「取調室」という名の“密室の戦場”で行われる“銃も武器も持たない生身の人間同士の死闘”を描く。

2019年4月期に放送された第3シーズンでは、天海をはじめ田中哲司、塚地武雅、でんでん、小日向文世が演じる鉄壁の取り調べ集団=キントリ・メンバーが、難航を極める取り調べにまい進。チーム一丸となって、数々の事件を見事解決に導いてきた。

あれから2年、有希子(天海)、管理官・梶山勝利(田中)、菱本進(でんでん)、小石川春夫(小日向)は、今もキントリに在籍。そして、第3シーズンからキントリ・メンバーの一員として参戦した玉垣松夫(塚地)は古巣の「サイバー犯罪対策室」に復帰しながらも、キントリと連携していく。さらに速水もこみち&鈴木浩介が演じる警視庁捜査一課殺人捜査第一係の名コンビ「もつなべ」も、引き続きキントリと強力タッグを組んでいく。

第4シーズンの冒頭では、“キントリが9月末で解散すること”が判明するという新展開が。正式に義務化される以前から取り調べの録音録画(可視化)を実施し、深い人間力を基盤にした泥臭い取り調べで被疑者の動機解明に貢献してきたキントリ。しかし取り調べ動画や監視カメラの映像など、逮捕に踏み切る際に最重要視される“明確な証拠”も入手しやすくなり、取り調べの完全可視化が当たり前の時代となった今、キントリは警視庁から「役目は終わった」と判断されてしまう。

それでも「映像だけでは見えてこない“真実”も、絶対にあるはず」と信じるキントリ・チームは“部署の消滅まで残り100日”というタイムリミットを課せられる中、ひたすら真摯に目の前の事件と対峙。被疑者の動機解明に臨んでいくが、第1の事件から想像を絶する戦いが待ち受けていた。

天海祐希(真壁有希子役)コメント

◆この1年2か月、新型コロナウイルスの影響で、天海さんが演じられている姿をなかなか拝見できませんでした。ファンにとっても待望の主演作、それも『緊急取調室』の最新作をお届けできることへのお気持ちをお聞かせください。

今は正面を切って人と会うことが難しく、触れ合う機会が少なくなっていますが、やはり最後に残るのは“人と人とのつながり”や“人を思う気持ち”だと思うんです。それはキントリ・チームが何よりも大切にしてきたものでもあります。キントリは人と正面を切って対峙し、相手の目を見て何かを伝え、また何かを引き出そうとします。それは機械では決してできなくて、“人力”だからこそできること。私自身もコロナ禍になって以来ずっと、“人と人とのつながり”についてあらためて考えていたこともあり、このタイミングで『緊急取調室』をお届けできることがうれしいです。人の言葉や行動の裏側にある“思い”をくみ取り、“肌で感じる”ことの大切さを改めて伝えられたら、と思っています。

◆最新作に向け、本作のキャストの方とはご連絡を取っていらっしゃいましたか?

いつもクランクイン前にはみんなでご飯に行ってたんですけど、今回は「やめておこうね。大手を振って集まれるようになったら、ぜひそうしよう」という話になりました。その日が来ることを楽しみにする時間が増えたんだ、と今は思うようにしています。何よりもまずは目の前の撮影!“結束力の塊のようなチーム”の皆さんと現場でご一緒し、またコミュニケーションを取るのが楽しみで仕方ありません。

◆本作には毎回、バラエティーに富んだゲストの皆さんもご出演されます。第4シーズンの初回に登場されるゲストの方に対し、どんなことを楽しみにされていますか?

どなたが初回ゲストかはまだ明かせませんが、またまた本当にすごい方がご登場してくださるんですよ! 作品はもちろん、たくさん拝見しておりますし、お目にかかった事もありますが、御一緒させていただくのは今回が初めてです。取り調べの対決シーンは、いつもどおり全力で。全力でいかなかったら失礼に当たりますから。初回ゲストの方もきっと、ドンと受け止めてくださると思っています。私は私の真壁有希子の正義を持って対決したいです。
きっと収穫は大きいと楽しみにしています。

◆髪形など、2年ぶりに“有希子スタイル”になったご自身をご覧になって、いかがですか?

「また髪を切っちゃったよ!」と思っています。でも、「やっぱり似合っているな」とも思っているんですよ(笑)。第4シーズンも、心して有希子を演じたいです!

◆最後に、第4シーズンを楽しみに待っている視聴者へメッセージをお願いいたします。

『緊急取調室』がまたまたスタートします! 楽しみに待っていただけたでしょうか? 私は楽しみな半面、今回は“キントリ解散まで100日”という設定だけに、「もうこれで終わっちゃうのかな。続かないのかな」という不安もあります。とはいえ、またこうして真壁有希子として皆様にお目にかかれることを、本当に幸せに思っています。皆さんも今は本当に大変な思いをされているでしょうが、こんなときだからこそ『緊急取調室』の世界にどっぷり浸って、スカッとしていただきたいです。今回も素晴らしいゲストの方たちが続々来てくださいます。手強い方ばかりなので四苦八苦すると思いますが、皆さんとの対決を楽しみしています。第4シーズンも誇りを持って頑張ります。ぜひ皆さんも楽しみにしていてください! そして、ぜひ元気でいてください! 有希子として、またお目にかかれる日を楽しみにしています。

三輪祐見子(テレビ朝日ゼネラルプロデューサー)コメント

皆様のおかげでシーズン4を迎えることが出来ました。前回から約2年。世界が様変わりしている中ですが、キントリの捜査手法は変わりません。
人との距離を取らなければならない今だからこそ、きちんと向き合って話せることの有り難み、素晴らしさが際立ってきていると感じます。そんな思いも込め、キントリは、取調室で被疑者と真正面から向き合い、生身の人間同士、激しくぶつかり、時に共鳴しながら、執拗に泥臭く、真実に向かいます。
天海さんはじめ、おなじみの方々に、新しいメンバーも加わり、この夏お届けするキントリは期待を裏切らない展開をご用意しております。ストレスフルな日々をこのドラマで吹き飛ばしていただけたら、こんなにうれしいことはありません。どうぞご期待ください。

主な登場人物

■真壁有希子(天海祐希)
警視庁捜査一課「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」の刑事。女性初の捜査一課特殊班(SIT)の長として活躍するも、ある事件で犯人との交渉に失敗。キントリに配属された。以前は一匹狼タイプだったが、事件の捜査を通してキントリ・チームに連帯感を覚え、チームの一員としての役割を大切にするように。犯罪を強く憎み、被疑者を「マル裸にする」を信条に、取り調べに臨む。

■梶山勝利(田中哲司)
キントリの管理官。警察組織の階級主義や、縄張り争いのしがらみに苦慮する一方、出世も目論む中間管理職。冷徹な判断力と要領の良さで出世を重ねてきた。決断力で部下を引っ張る男。昔からよく知る有希子の交渉能力に目を付け、キントリ・メンバーに抜擢した。キントリ・メンバーには絶大な信頼を寄せる。

■渡辺鉄次(速水もこみち)
警視庁捜査一課一係、殺人捜査第一係の刑事。係長である監物大二郎とコンビを組んでおり、周囲から「もつなべコンビ」と呼ばれる。恐怖心や駆け引きの機微というものを持たない怪力男。上司である監物の命令ならば、どんなことでも従順に従う。キントリ・チームとの関係をうまく利用していけばいい、という合理的な面も垣間見える優秀な刑事。

■監物大二郎(鈴木浩介)
警視庁捜査一課の殺人捜査第一係長。部下の渡辺鉄次とコンビを組んでおり、周囲から「もつなべコンビ」と呼ばれる。自分たちが検挙した犯人を横取りしていくキントリに対して、敵意を抱いている。すぐ物に当たる、度量の小さい男。徐々にキントリ・チームの実力を認めつつあるが、相変わらず「俺たちはパシリじゃねぇ」が口癖。

■玉垣松夫(塚地武雅)
警視庁「サイバー犯罪対策室」の刑事。退職したキントリの刑事・中田善次郎の穴を埋める形で、キントリにも一時在籍してきた。画像から人の心理状態なども瞬時に読み取ることができる“画像解析のエキスパート”。「サイバー犯罪対策室」に復帰した今も、キントリ・チームの目となり耳となり、捜査を支えている。

■菱本進(でんでん)
キントリの刑事。刑事人生の大半がマル暴一筋で、見た目も物言いもまるでヤクザ。犯罪の生き字引。おだてたり、脅しや取引をもちかけたり…と、海千山千の経験で被疑者を落とす。以前は、女性警察官など邪魔だと思っていた。現在も、有希子のことを「おばはん」と揶揄したりもするが、有希子の能力は十分認めている。

■小石川春夫(小日向文世)
キントリの刑事。公安部出身で、キントリ・チームきっての頭脳派。被疑者にはソフトに対応するが、その実、徹底した洞察力を発揮して追い込んでいく。普段はいつも笑顔。だが、誰も彼が本当に笑っているとは思っていない。有希子をからかったり、皮肉を言ったりすることもあるが、有能な同僚として認めている。

『緊急取調室』
テレビ朝日系
2021年7月スタート
毎週(木)後9・00~9・54

<スタッフ>
脚本:井上由美子
音楽:林ゆうき
ゼネラルプロデューサー:三輪祐見子(テレビ朝日
プロデューサー:都築歩(テレビ朝日)、残間理央(テレビ朝日)、松野千鶴子(アズバーズ)
演出:常廣丈太(テレビ朝日)ほか
制作協力:アズバーズ
制作著作:テレビ朝日

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