門脇麦「直太朗さんが最高」と絶賛『うきわ ―友達以上、不倫未満―』オンライン会見

ドラマ
2021年08月08日

 

8月9日(月)スタートのドラマ『うきわ ―友達以上、不倫未満―』(テレビ東京系)のオンライン記者会見が行われ、門脇麦と森山直太朗、風間太樹監督が登場した。

2015年に完結した作品ながら今も読み継がれる中毒性の高い野村宗弘の同名漫画を、主演・門脇麦、共演に森山直太朗を迎えてドラマ化。社宅のベランダを舞台に、「不倫まで壁1枚」というお隣同士の危うい関係を描く。

門脇は、最初に自身が演じる主人公・麻衣子の見どころについて聞かれ、「可もなく不可もなく人生を送ってきた麻衣子さんなんですけれども、実は浮気をされるというショックな出来事があって。平々凡々な生活じゃなくなった時に出てくる彼女が実は自覚していない“強さ”や“芯の太さ”みたいなものを少しずつ出していくところ。あと、物語の最後に向けてどう成長させていくかというのを常に慎重に探りながら演じていました」と。真剣に話を進めようとするが、途中で「あれ? 質問なんでしたっけ…?」とお茶目な表情を見せる。つかさず森山から「いやいやいや! ちょっと!(笑)」と突っ込まれ、仲良く笑い合う場面も。

麻衣子の隣室に住む夫の上司・二葉さんを演じる森山は「ある時に奥さんが浮気してることを知ってしまう。そこから二葉さん自身の人生に影を落としていく中で、麻衣子さんとの出会いがあって。辛くも彼女も同じような境遇になってしまうんですよね。彼女自身を自分の立場に置き換えて励ましたり寄り添ったりしていく中で、自分の本当の気持ちとか、あるいは自分の弱みとか甘えみたいなものに気づいて、それを乗り越えていく。テーマは『不倫』という普遍的なものなんですけれども、何の変哲もない男性に起こる事件を通じて、成長していく物語と僕は捉えています」と役柄について語った。

そんな2人を演じるに当たり、役作りについて聞かれた門脇は「私、何もしなかったですね。作品と役によるんですけど、役を設計していく時にリサーチをした方がいい場合と、しない方がいい場合があって。今回は本当に何も、1ミリも自分のせりふの言葉における感情とかを予期せずに準備せずに現場に入りました。例えば直太朗さんと会話した時とかに生まれてくるものだけを拾い上げて役を作りたかったので。役作りを放棄するっていう、わりと私の中ではとてもチャレンジングな経験をさせてもらいました」と明かした。

30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』などを手掛けた風間監督は、「シナリオの時点で、2人のむなしい場所で共存している居心地の良さを本当に上手に描かれているなと思ったんです。なので、現場では門脇さんと森山さんの緊張のゆるみの瞬間だったりとか、2人が不倫された側の痛みでつながってるところから、そこをはみ出して愛情に向かっていく感情の瞬間の芽生えみたいなものを大切に慎重に描ければいいかな」と。続けて「不倫された側のつらさや悲しみをもちろん意識しながら描いていたんですけど、それよりも2人が立ち上がっていく、自立していく中での強さの根源みたいなものはどこにあるのかを、普段からお二人と話しながらキャラクター作りをしていました」と本作の演出のこだわりについて語った。

最後に1話の見どころを聞かれ、風間監督は「原作にもある空気感を丁寧にドラマでも描いてきたつもりでおります。まずはドラマ版『うきわ』の世界観や空気感を楽しんで、時間の温かさとか、緩やかさを楽しんでいただけたらと思っています。今後も続々とキャラクターが登場してくるんですけど、その個性だったり葛藤に注目して見ていただけたら。最後に、音楽も含めトータルで楽しんでいただけたらなと思っています」とアピール。

森山は「正直、僕自身も何度見ても面白い作品になっていました。自分の活動とか楽曲とかにも置き換えられるんだけど、何度見ても面白いものって多分普遍的なものがそこに流れていると思うんです。だから、さっきプロデューサーもおっしゃってましたけど、刺激ばかりを求めるためのエンタメに少し胃もたれしてる人とかには、ぜひ見ていただきたいし、そういうものが好きでも、好き嫌いを超えた世界観になっていると感じています。きっと何か感じていただけるものがあるんじゃないかなと思います。ぜひぜひ1話から最後まで見てほしいな」と自信をのぞかせる。

門脇は「1話は本当に物語が始まるというか、しっかり引きがあって一本の緊張感がある中で日常が描かれています。自分の出ている作品とか関係なく、『いい1話だなぁ』ってすごく感じました。ぜひ見てください」とコメント。さらに「あと、直太朗さんが最高です、本当に最高。直太朗さんがこの作品に対して、あとドラマに出るっていうことに対してどういう思いで、どういう向き合い方をされているかっていうのが1話の1カットを見た時にすっごい伝わってきて、ご一緒できてよかったなぁと思っています」と褒めちぎり、森山は恐縮しながらもお礼を伝え、作品への期待を高めたままオンライン記者会見を締めくくった。

 

『うきわ ―友達以上、不倫未満―』
2021年8月9日(月)スタート
テレビ東京系 毎週(月)後11・06~

(STAFF&CAST)
原作:野村宗弘
演出:風間太樹、太田良
脚本:倉光泰子、神田優
出演:門脇麦、森山直太朗、田中樹(SixTONES)、高橋文哉、小西桜子
/大東駿介、蓮佛美沙子、西田尚美

(INTRODUCTION)
社宅住まいの主婦・中山麻衣子(門脇)は、夫の仕事の都合で広島から上京してきたばかり。東京での新生活に胸を弾ませながら、家事をこなす毎日だった。しかし、仕事が多忙な夫は毎晩帰りが遅くせっかく作った夕食も食べてもらえない日々。そんな時、隣室に住む夫の上司・二葉さん(森山)とベランダの壁一枚を隔てて会話をしたことで仲良くなる。優しく聞き上手な二葉さんに、麻衣子は次第に心を許していくが、二葉さんには一人抱える後悔と秘密があった。そして、麻衣子が初めて知ることになる夫のうそ―。麻衣子のこれまで“信じてきたもの”や“普通”が崩れ落ちていく…。

不倫―。それは決して許されない不貞行為。しかし、信じていた人に裏切られた時、立ち上がれなくなった時、手を伸ばした先にある救いがそれだけだったらー。

これは不倫じゃない。そう言い聞かせながらも相手の心に触れ合うにつれ、惹かれ合っていく麻衣子と二葉さん。
“緊急時には、この壁を突きやぶって隣りへお逃げ下さい”と書かれたベランダの非常壁がある時は理性を保つ防御壁となり、ある時は突き破ってしまいたい障害になっていく…。
果たして二人はこの壁を越えてしまうのか…。

<WEB>
公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/ukiwa/

©野村宗弘・小学館/「うきわ ―友達以上、不倫未満―」製作委員会