黒島結菜・仲間由紀恵・大森南朋らが『ちむどんどん』への思い語る「2人のかわいらしい暢子を見ていただきたい」

ドラマ
2022年03月18日
左から)大森南朋、稲垣来泉、黒島結菜、仲間由紀恵

4月11日(月)より放送開始の連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK総合ほか)の出演者オンライン会見が開催され、黒島結菜、仲間由紀恵、大森南朋、稲垣来泉が登壇した。

『ちむどんどん』は、羽原大介の脚本によるオリジナル作品。本土復帰50年を迎える沖縄を舞台に、美しい家族とふるさとの物語を描いていく。タイトルの“ちむどんどん”とは、沖縄のことばで「チム(肝=心胸・心)」が高鳴る様子だ。

黒島結菜が演じるヒロインの比嘉暢子は、復帰前の沖縄のやんばる地方で生まれ育ち、復帰とともに東京で働き始める。家族の絆に励まされながら、やがてふるさとの食に自分らしい生き方を見いだし、沖縄料理の店を開くことに。

また、暢子は4きょうだいの次女で、兄・賢秀(竜星涼)、姉・良子(川口春奈)、妹・歌子(上白石萌歌)を持つ。それぞれに異なる道を歩み始める4人は、時に気持ちが離れてしまうことも…。それでも、ふるさとである沖縄の味と思い出が4人の心をつないでいた。

困難や挫折に見舞われ、誰かが心折れそうな時には互いに身を削り、支え合っていく。そうして大人への階段をのぼっていく、4きょうだいのドラマが繰り広げられる。

そんな本作の放送を前に3月18日(金)に出演者オンライン会見が開催され、黒島、暢子の母・比嘉優子役の仲間由紀恵、暢子の父・比嘉賢三役の大森南朋、ヒロイン・暢子の子ども時代を演じる稲垣来泉が登壇した。

一足先に1、2週の放送分を鑑賞したという4人。黒島は「まだ私の出番がほどんどない分、いち視聴者として楽しんで見ることができました。沖縄でたくさん撮影をしているので現地の美しい自然や料理なども登場しますし、アメリカ統治時代の様子も描かれています。これから続いていく家族の温かい物語に向けて、1、2週で良いスタートが切れたのではないかなと思います」と手ごたえを語る。

仲間は「鑑賞して撮影の時のことを思い出しました。子供たちがみんな素直でとにかくかわいかったんです。沖縄の自然の中でのびのびと育っている子どもたちの姿を視聴者の皆さんにも早くご覧になっていただきたいですし、大人になった暢子も結菜ちゃんが一生懸命頑張って演じてくれているので、早く2人の演じるかわいらしい暢子を皆さんにも見ていただきたいです」と。

大森も「子供たちとわちゃわちゃして、実際の家族のように楽しんで撮影できたので、それがドラマに反映されているとうれしいなという思いがありました。1、2週を見てそれがすごく出ていたんじゃないかなと感じられたので、これからもすごく楽しみです」と期待を膨らませる。

稲垣は「沖縄の大自然の中で撮影させていただいたのですが、本当にとってもきれいで朝から心が幸せな気持ちでいっぱいになると思います。すごくワクワクするような音楽も流れていて『また明日も見たい!』と思えるような作品なので、ぜひ見ていただきたいです」と笑顔を見せた。

本作で暢子が料理をしている姿は見どころの一つだが、そんなシーンの撮影について黒島は「私自身はもともと料理することが好きなので、沖縄時代の家族の料理担当である暢子は上手にできたかなと思うのですが、大変だったのはレストランで修業し始めてからの料理人としての立ち振る舞いです。例えば、ペティナイフでニンニクをむくシーンがあったんですけど、基本の作業だからこそプロっぽさが出るところで。難しかったです」と明かす。

唄三線をこよなく愛す賢三を演じる大森は「撮影に入る3、4か月前から三線の練習を始めて、そこから『ちむどんどん』と比嘉健三に向かう気持ちができていきました」と。「中途半端ではいけないと思い、すごく頑張って練習したんですけど、本番はそれなりに緊張するんですよね。現場ではご迷惑をおかけすることもあったんですけど、そんな時、一番下の歌子に『お父ちゃんがんばって』と言われたんです。それがつらくて…(笑)。ぜひオンエアでご確認いただけると幸いです」と振り返る。

また、沖縄県出身の仲間は、本作制作のきっかけにもなった本土復帰を果たした沖縄県の変化について問われると「私が生まれた頃にはすっかり本土復帰を果たしていましたし、中学生までしか沖縄にいなかったのであまり影響などには気づけなかったんじゃないかなと思います」と。

「でも、ときどき東京に帰るとどんどん沖縄も発展して、イケてる街に…(笑)。私が離れてからだいぶ変わってきたなと感じます。本作でも沖縄の歴史が描かれていますが、それを見るとさまざまなことを感じますよね。私にとっては故郷でもありますし、いろんな思いがある場所です」と語った。

さらに、優子と賢三の夫婦の雰囲気について、大森は「(仲間は)すごく信頼できる女優さんですし、プライベートでもお付き合いがあったのでスタジオに入った瞬間に自然と夫婦のような空気をお互いにまとえた気がして。それがドラマにも出ているんじゃないかなと思います」と。

そんな言葉を受け、仲間も「大森さんにはそこにいるだけでも家族を見守っていてくれている安心感があるんです。カメラが回っていないところでも子供たちと一緒に遊んでいたり…(笑)。あの時代のお父さんにしては、とても理解のある優しいお父さんなんじゃないかなと思いますし、賢三が大森さんだからこそ、優子と2人で比嘉家の柔らかい空気を出せたんじゃないかな」とほほ笑んだ。

最後に、仲間は「優子にはお人好しな部分があります。物語の中で優子がいろんなことを経験してきた人であることが描かれていくと思うので、優子の人柄がどんなふうに出来上がっていったのかというところも楽しんでいただきたいです」とメッセージを。

大森は「本作は4きょうだいの成長の物語でもあり、その向こう側にある沖縄の歴史の問題でもあり、それを背負っている優子と賢三の姿もあります。僕自身はその時代の愛おしい家族の愛のある物語だと認識して演じていました。視聴者の方にも温かい気持ちになってもらいたいです」と述べる。

黒島は「暢子はある意味なんでもやっていいというか、思い切ってお芝居ができる役なんです。食事のシーンでも、豪快に食べることができるのが暢子で。思いっきり食べて暢子らしさを表現しているので、皆さんにも美味しいものを幸せそうに食べている姿を見て、いいなと思ってもらえたらうれしいです」と思いを語った。

連続テレビ小説『ちむどんどん』は4月11日(月)より放送スタート。

番組情報

連続テレビ小説『ちむどんどん』
2022年4月11日(月)スタート

<NHK総合>
毎週(月)~(土)前8・00~8・15
※土曜日は1週間の振り返り

<BSプレミアム・BS4K>
毎週(月)~(金)前7・30~7・45
毎週(土)前9・45~11・00 ※(月)~(金)の一挙放送

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