仲野太賀「自由に思うがままにぶつかっていきます」テレ朝初の“本格シットコム”ドラマ『ジャパニーズスタイル』10月放送

ドラマ
2022年08月29日
『ジャパニーズスタイル』©テレビ朝日

仲野太賀主演の土曜ナイトドラマ『ジャパニーズスタイル』(テレビ朝日系 午後11時30分〜深夜0時)が10月放送スタート。仲野をはじめ、脚本の金子茂樹、竹園元プロデューサーからコメントが到着した。

このたび、テレビ朝日初となる本格シットコムが始動。それが土曜ナイトドラマ『ジャパニーズスタイル』だ。舞台となるのはさびれた温泉旅館「虹の屋」の玄関とロビー、従業員室・大浴場の入口とエレベーターのみ。その限られた空間で、30分間ノンストップの群像劇が繰り広げられていく。

撮影自体もほぼ本番一発の長回しという、演じる側にとってもチャレンジングな試みに今、飛ぶ鳥を落とす勢いの演技派俳優・仲野太賀が果敢に挑戦。満を持して、テレビ朝日のドラマで初主演を飾り、新境地を開拓する。

発表に当たり、仲野は「珍しいコンセプトで、チャレンジングなドラマになると思うので、初めてお話をいただいた時はとてもワクワクしました」とオファー時を振り返る。

続けて「今まで経験したことがないことにチャレンジするということに、とても興味が湧いています。ほぼ本番一発勝負なので、まずは、せりふを覚えられるか不安です(笑)。ちゃんとせりふを自分の中に入れて、自由に思うがままにぶつかっていきたいです」と意気込みを述べた。

さらに、脚本は『俺の話は長い』や『コントが始まる』で知られるヒットメーカー・金子茂樹、監督は『にじいろカルテ』や『和田家の男たち』を手掛けた実力派・深川栄洋が担当。「みんなで力を合わせて頑張りたいです」(仲野)と、すでに3人が同じ方向に向いている、チームワークの良さを感じさせている。

物語は、温泉旅館「虹の屋」の三代目である父親に反発し家を飛び出したものの、うだつの上がらない毎日を送っていた柿丘哲郎(仲野)が10年ぶりの帰宅を果たすところからスタート。そんな彼を待ち構えていたのは、ひとクセもふたクセもある猛者たちだ。彼らに翻弄されながらも、哲郎もまた持ち前のクズっぷりを見せ、ドタバタ劇はより加速していく。

「どこまで尖れるか、どこまで極端なことができるか…真剣にフザけます!!」(仲野)と語る、名実ともに兼ね備えた実力者たちの新たなチャレンジに注目だ。仲野、金子、竹園元プロデューサーのコメント全文は、次ページに掲載。

仲野太賀(柿丘哲郎役)コメント

珍しいコンセプトで、チャレンジングなドラマになると思うので、初めてお話をいただいた時はとてもワクワクしました。おそらく僕だけではなく、キャスト、スタッフのみなさんも初めての経験が多くなると思うので、みんなで力を合わせて頑張りたいです。
《シットコム》は、これまでにもアメリカの作品などを観て楽しんできましたが、今回は外国の作品の言い回しや雰囲気を真似るのではなく、自分たちが作り出せるもので勝負し、土曜日の夜に気楽に観られるドラマになるといいなと思っています。本作は、舞台とも違いますし、通常のドラマ撮影とも違うものになると思います。今まで経験したことがないことにチャレンジするということに、とても興味が湧いています。
舞台だと稽古期間があり時間をかけてせりふを入れていくのですが、今回はそういう時間もなく、毎話、ほぼ本番一発勝負なので、まずは、せりふを覚えられるか不安です(笑)。ちゃんとせりふを自分の中に入れて、自由に思うがままにぶつかっていきたいです。
以前、金子茂樹さん脚本のドラマ(『コントが始まる』)に出演させていただいたこともあり、きっと今回もすてきなお話を書いてくださるのだろうなと楽しみです。実際に、台本を読ませていただきましたが、とても面白くて、これを余すところなく、自分の身体を通して表現できたらいいなと思っています。
ノンストップ撮影という緊張感と臨場感…怖いもの観たさと言いますか、そういう気持ちで観てもらえたらいいなと思いますが…普段のドラマを観る感覚とはまた違う感じで、「コイツ、こんなところで失敗してる!」とか、そういう部分もニヤニヤしながら楽しんでもらえたらうれしいですね。

金子茂樹(脚本)コメント

今回、“シットコムドラマ”に初挑戦させていただきます。脚本に関して、「温泉旅館のロビー」という限定された空間の中で話を展開させないといけないので、会話の緩急や人の出入りなど、飽きさせないためのアクセントやリズムには通常のドラマ以上に気を遣っているかもしれません。他にも大変なことをあげたらキリがないのですが、これを演じる役者さんの大変さに比べたら屁でもありませんので、1日でも1時間でも早く台本をお渡しできるよう必死に書いております。
主演の仲野太賀さんに対しては、愛くるしい室内犬と凶暴な野良犬の両面があって、どっちの針も振り切れているようなイメージを持っています。それでいてシリアスな中に笑いが含んでいたり、コメディの中に悲哀が混ざっているような表現も抜群に上手いので、以前、ドラマでご一緒した時も「台本を超えられたなぁ」と思うことが度々ありました。今回も楽しみでしかありません。
脚本家になった頃から「いつかこういうことができたらなぁ」と思っていたことをやらせてもらえる機会に恵まれ、しかも(まだ言えませんが)素晴らしい役者さんたちにもお集まりいただき、喜びと焦りを交互に噛みしめながら日々台本と向き合っております。日本のどこかにいる中学2年生とか高校1年生ぐらいの子がたまたま見て「テレビっておもしれぇな」って思ってくれたら最高ですね。

竹園 元(テレビ朝日プロデューサー)コメント

待望の金子茂樹さん脚本・オリジナル新作! 主演は、圧倒的な演技力で飛ぶ鳥を落とす勢いの当代きっての若手実力派俳優・仲野太賀さん! ドラマファンにとって絶対見逃せないドラマがいよいよ誕生します。しかも、監督は「生ドラマに挑戦したかった」という深川栄洋監督。ライブ感満載のシットコム(シチュエーションコメディ)に挑戦するのは、もはや運命だったのかもしれません。
曲者だらけの愛すべきキャラクターが巻き起こすドラマ『ジャパニーズスタイル』は、今だからこそ「テレビの面白さ」を追求し、さらに「テレビの枠」を飛び出してしまおうというチャレンジ企画です。「懐かしくも新しい」「何が飛び出てくるかわからない」…全世代の方々に楽しんでいただける<ドラマ>に、ぜひご期待ください!

第1話あらすじ

主人公・柿丘哲郎は実家の旅館「虹の屋」の窮地を救うため10年ぶりの帰宅を果たすが、変わり果てた旅館の姿に絶句する。100年の伝統を誇る老舗旅館の品格やサービスは完全に消え失せ、一筋縄ではいかない従業員が居座る《曲者の吹き溜まり》と化していた。
口が悪い流しのフラメンコダンサー、温泉嫌いで潔癖症の支配人、息子と占いに人生を捧げるシングルマザーの仲居、その母親と一輪車を愛する少年のような従業員、UNO依存症の料理長、省エネ仕事で40年も旅館にしがみつく古株……。そんな強敵が待ち構えているとも知らずに旅館にやってくる哲郎は「お引き取り下さい」と家に上げてもらえない事態に。あの手この手を使って家に上がろうとするも、鉄壁の守備に跳ね返され玄関で泣き崩れる哲郎、そこに現れる謎の大男……。果たして家に上げてもらえるのか? 従業員たちに受け入れられる日はやってくるのか? さびれた旅館のロビーにカオスな嵐が吹き荒れる!

番組情報

土曜ナイトドラマ『ジャパニーズスタイル』
テレビ朝日系
10月放送スタート
毎週土曜日 午後11時30分~深夜0時

©テレビ朝日