佐藤健、井上真央の“推し”ファッションはパーカー&ベンチコート「めちゃくちゃ似合う」『100万回 言えばよかった』制作発表

ドラマ
2023年01月08日
『100万回 言えばよかった』©TBS

1月13日(金)にスタートする金曜ドラマ『100万回 言えばよかった』(TBS系 毎週金曜 午後10時~10時54分)の制作発表会見が行われ、主演の井上真央をはじめ、佐藤健、松山ケンイチが登壇した。

主人公・相馬悠依を演じる井上は「自分の中にある女の子の部分、ピュアな部分を必死に探して、引っ張り出している、そんな日々です。見えない恋人とのラブストーリーというのは初めてなので、そういった面白さも、難しさも、毎日感じています。見えないからこそ伝えようとするし、伝えようとするからこそ本当に真っすぐな言葉を言うんですよね。ちょっと照れくさくなってしまうくらいストレートに、必死に伝えようとするので、自分の中でも照れくささみたいなものがあるんですが、伝えられなかったら必死に言うだろうなという思いの中で、毎日自分の中の照れと葛藤しながら、やらせてもらっています」と役作りについて語った。

魂となって現世をさまよい続ける鳥野直木を演じる佐藤は「すごく制約が多くて、大変なんですよ。幽霊のときのルールを決めるのに、監督と結構話し合いました。まず、物や人を触ってはいけないんですけど、椅子には座れるんです。そして、椅子に座れているときはテーブルにひじをつけることができるみたいなルールを決めました。ただ、世界に一切影響を与えてはいけないんですよ。僕は見えていないわけですから。なので、僕が椅子から立ち上がるときに、少しでも椅子が動いたらダメなんですよ」と、実際に立ち上がりながら解説。さらに、「歩いたとき、足音はしちゃいけないんですよ。これがすごく大変で、音声さんに靴の裏に足音が鳴らないようにふわふわなスポンジを貼っていただいて、ツルツルすべりながら演じさせていただいております」と、裏話を交えながら、幽霊役の難しさを明かした。

そして、唯一直木の存在を認識できる刑事の魚住譲を演じる松山は「直木が見える役ですので、この2人の間に入って、通訳みたいな感じですね。2人のドラマを一番近くで見ているので、誰よりも感情移入してしまうし、すごく悩んでしまいます。当事者ではないんですが、ダイレクトに真央ちゃん演じる悠依の言葉だったりとかがずしんと胸に響いてくるようなところで演技させていただいています。健君が言っていた、幽霊は幽霊なりの苦労も間近に見ていて、すごく楽しみながら演じています」と。

司会から、「どのような部分を楽しみにされているんですか?」と質問されると、松山は「僕が面白いと思うのは、健君は年下の設定だと思うんですよ。なので、最初は『何とかしてください』『助けてください』と敬語を使っているんですけど、だんだん『早く言えよ』『ちゃんとやれよ』とか横柄になっていくんです。そこが幽霊ならではですよね。別に何をされるわけでもないから、年上の人でも『おい、やれよ!』とか言えるわけですよ。でも、こっちはこっちで『なんだ、その言い方、頼み方にもいろいろあるでしょ』と怒れないんです。なんでかと言うと、呪われそうだから。なので、この2人の上下関係というか、パワーバランスみたいなものは、すごく面白いなと思っていて、たぶん回を重ねるごとに、変化していく予感もするんです。それはすごく楽しみですね」と、佐藤との掛け合いを楽しんでいる様子。

そんな2人の演技を間近で見ている井上は「楽しそうです。私はどうしても見えるけど見えないですし、聞こえているけど聞こえない役なので。ついつい走って来る音が聞こえると振り向いてしまったり、パッと目線がいってしまったりするので、難しいなと思いながらやっていますね」と、見えない役ならではの難しさを明かした。

連続ドラマでは初共演となる3人。印象について問われると、松山は「3人のシーンが多かったりするので、いろんな表情を見ているんですが、真央ちゃんは目を見ていてめちゃくちゃまつ毛が長かったんですよ。『まつ毛長いな~』と思って下のまつ毛を見たら、下のまつ毛もめっちゃ長いんですよ。『これ、涙を流すとき、まつ毛が邪魔をして、全然流れないよな~』と思って、本人に聞いたんです。そうしたら、2倍くらい泣いてるって言っていて、びっくりしましたね」と驚いたことを明かし、これに井上は「(涙が)引っかかっちゃうんですよね。(松山に)すごくまじまじと言われました」と明かした。

さらに、松山は佐藤の印象について「現場でまだ爆笑しているのを見ていないんですよ。いろいろ話をしているんですけど、ふっ、ニヤって笑うんですよ」と明かすと、井上も「分かります。笑わせたくなるよね」と共感。「いろんな人と組んで、笑い声を聞いてみたい」と松山に言われた佐藤は「いつも家で千鳥を見て爆笑しているんですけど。現場だと、まだ控えめにいるかもしれないです」と答え、これに松山は「本当はそうなんだね。ノブさんに出てもらいたいよね」と提案すると、佐藤が「周りがなんと言おうと、絶対に阻止します」と松山の提案を拒否していた。

そんな佐藤は「松山さんは自家製のトマトジュースをプレゼントしてくださったことがあって、そんな家庭的な面もあるんだと驚きました、しかもすごくおいしいんですよ。井上さんに関しては、まだどういう人なのかつかめてないです…。根が明るいのか暗いのかさえ、分からないです。それぐらい、朝イチのときだけ、めちゃくちゃ元気にあいさつをしてくれるんです。そのあと、話しかけても、ズーンとなっていて、話しかけないほうがいいのかなと思っていたら、次の日また元気にあいさつをしてくれるんです」と戸惑っていることを明かすと、井上は「朝、元気でいれば、みんな安心してくれるかなと。でも、(佐藤に)笑ってもらいたいし、距離も詰めていきたいし、彼氏の役なので、かわいいなと思ってもらいたいから、一生懸命近くであいさつをしたりとか、話しかけたりとか、時には洋服を選んでもらったりしているんですけどね…!」と反論すると、佐藤が「僕が朝が弱くて、眠いんですよ。そのときに一番最大のテンションであいさつに来てくれるので、うまく対応できていないです」と。すると井上が「昨日も『あけましておめでとう』と近い距離で言ったのに、苦笑いで終わりました」と残念がっていた。

井上は「いろんな衣装を着させてもらっているんですが、お二人が結構アパレル関連のお仕事をされているので、衣装を着替えるたびに佐藤さんとかも『そのニットどこの?』とか、松山さんも『その皮はどこの皮だ』とか反応してくださるんですよ。目つきが若干変わるみたいな、それが意外でした」と打ち明けると、佐藤は「いつもかわいい服を着ていますよね。悠依のファッションもかなり見どころだと思います。ちなみに僕は井上さんのパーカー推しです。どの話で出てくるかは分からないですが、めちゃくちゃ似合ってます」と褒めると、井上が「かわいいって言ってもらいたいから頑張るんですけど、今までで一番かわいいって思ったのが、パーカーとベンチコートって言われて、それを超えるものを着てきたいんですけど…」と複雑な様子だが、佐藤は「ベンチコートがめちゃくちゃ似合う」と絶賛していた。

今回の制作発表会見は、リアルタイムでTBS公式YouTubeやドラマ公式Twitterで配信され、その視聴者からの質問も。「もしお化けになったら?」という質問に、松山は「歴史上の人物のお化けがいたら、インタビューをしたい」、佐藤は「F1やスノーボードなど、危険なアクションをやりたい」、井上は「彼氏(佐藤)の家をのぞいて見る」と回答。これに、佐藤は「全く動かないから絵を見ているのと一緒。のぞいても面白みがないと思います」と答えた。

「ファンタジーラブストーリーということですが、胸キュンシーンはありますか?」という質問には、井上は「大事な人を失ってしまって、最初は悲しいだとか、痛いだとか、落ち込む悠依をお二人が一生懸命笑わせようとするっていうのが、私的にはとってもキュンとします」と。佐藤は「大切な人が幽霊になってしまって、触れない、声が届かないっていう状況の現代と、過去の幸せだったころの2人っていう、このコントラストがあって。過去の2人が幸せそうであればあるほど、現代の2人が切なくなってくるので、過去の仲良しなシーンはすごく大事なシーンなので、そこは力を入れてやっていますし、キュンとするシーンを期待してくださる方にも、自信を持ってお届けできるシーンになっていると思います」と語った。

そんな2人の胸キュンシーンについて松山は「回想のシーンは、スタッフ、キャスト全員が“キュン死”するというものをテーマに全力で取り組んでいると思うので、そこはすごく楽しみにしています。最初の本読みの段階でも、『このドラマはキュンしかないですから!』と、監督もプロデューサーも真剣に言っていたんです。でも、具体的なものはないという(笑)。その言葉は強く言っていたので、相当力が入っていると思います」と力説した。

現場でのお互いの呼び方が話題に挙がると、松山は「僕らは(井上を)“姫”って呼んでいますね」と明かすと、井上が「一回も呼ばれていない気がします」と反論。佐藤も「初めて会った取材の日に、“姫”って呼ぶっていうルールが決まり、それから“姫”って呼んでますね」と続けると、井上は「誰も呼んでくれてないです。これからかな?」と期待を寄せた。

そんな井上は「(今は)佐藤さん、松山さんですけど、裏では(佐藤のことを)彼氏って呼んでいます」と打ち明けると、佐藤が「彼氏のことを彼氏って呼ばないから!『彼氏』って言ってくれるのは、一瞬うれしいと思いきや、考えてみると『ん?』ってなる。なので、終わるころまでに一度くらい名前で呼んでもらいたいですね」と伝えた。

見どころについて松山は「今回のドラマはキュンキュンするシーンもものすごくあるんですが、それとは別に、僕は刑事役なんですけど、刑事が動いているということは事件があるんですよね。このサスペンスの部分もぜひ楽しんでいただければと思います」と。

佐藤は「いろんな要素が魅力なドラマになっていて、サスペンスもそうですし、お化けの直木と譲のわちゃわちゃは非常にコメディとして面白いと思います。何よりも、ラストシーンあたりで直木を思う悠依が本当に切なくて泣けるんじゃないかなと思います。一話を見させてもらったんですけど、僕は非常に胸を打たれたので、ぜひ皆さんも楽しみにしていてください」と明かした。

最後に井上が「悠依を演じていて、私は悠依ほどこういう状況で強くなれるかななんて思いながらやっていたりするんですけど、人を強くさせるもの、優しくさせるものって、案外目に見えないものだったりするのかなと、この役を演じています。ファンタジー要素もあってすごく楽しめるんですけど、身近な人を思ったりだとか愛する人を失ってしまうという、誰しもがいつかは経験するようなことを自分と重ねながら見れる作品でもありますので、多くの世代の方に楽しんでいただきたいなと思っております」とアピールした。

番組情報

金曜ドラマ『100万回 言えばよかった』
TBS系
2023年1月13日(金)スタート
毎週金曜 午後10時~10時54分

脚本:安達奈緒子(『きのう何食べた?』『おかえりモネ』)
プロデューサー:磯山晶(『俺の家の話』『恋する母たち』『恋はつづくよどこまでも』)、杉田彩佳
演出:金子文紀(『俺の家の話』『大恋愛~僕を忘れる君と』『逃げるは恥だが役に立つ』)、山室大輔、古林淳太郎
編成:中西真央、吉藤芽衣

<出演>
相馬悠依役:井上真央
鳥野直木役:佐藤健

ソン・ハヨン役:シム・ウンギョン
樋口昌通役:板倉俊之(インパルス)
魚住叶恵役:平岩紙
広田勝役: 春風亭昇太
池澤英介役:荒川良々

魚住譲役:松山ケンイチ

番組公式サイト:https://www.tbs.co.jp/100ie_tbs/
番組公式Twitter:@hyakumankai_tbs
番組公式Instagram:hyakumankai_tbs

©TBS