三浦誠己、岡部たかし、仲野太賀、松岡茉優、田中麗奈が、特集ドラマ『軍港の子』に出演決定

ドラマ
2023年07月20日
特集ドラマ『軍港の子 ~よこすかクリーニング1946~』©NHK

8月10日(木)放送の特集ドラマ『軍港の子 ~よこすかクリーニング1946~』(NHK総合 午後10時~11時13分)に、三浦誠己、岡部たかし、仲野太賀、松岡茉優、田中麗奈の出演が決定。さらに主演の小林優仁よりコメントが到着した。

戦争で親を失い社会からも見捨てられた子供たちがいた。歴史上初めて経験する敗戦と未曽有の食糧難に国中が大混乱した戦後の日本。大人たちが右往左往し生きるために必死となる中、孤児となった子供たちは大人からも社会からも見捨てられ、自分たちの力だけで必死に生き延びようとしていた。

「戦争は終わったんじゃないのか!」戦後も子供たちを苦しめる戦争とは何か。本作は実話を参考にフィクションで構成するオリジナルストーリーで、世界で戦争の悲劇が拡大し続ける今だからこそ届けたいドラマとなっている。脚本は大森寿美男が担当。出演は、小林優仁、髙橋來、村山輝星、原田琥之佑、岡橋亮汰、阿久津慶人。

戦後の神奈川県横須賀。米軍が駐留しアメリカの意向に振り回される大人たちは、保護すべき子供にかまう余裕はない。自分たちの力だけで生き抜くしかない戦争孤児たちは、米兵の靴磨きやたばこ拾い、時に犯罪に手を染めていた。

しかし、あるきっかけで「クリーニング」の仕事に出会う。犯罪ではなく汗を流して働き、人に感謝されてお金を稼ぐ。自分たちが“生きていても良い”と思える経験によって、孤児たちは笑顔を取り戻し始める。自分たちの稼ぎで「家を借りて暮らす」というささやかな夢を抱くようになった子供たちだったが、さらに過酷な現実に襲われることになり…。

このたび本作の新たな出演者が解禁。三浦誠己が演じるのは、誠司(髙橋來)の父・高木光太郎。商社勤務で海外赴任が多く、一家でフィリピンのダバオで暮らしていた。現地召集され兵役につき、家族と離れ離れになっていた。

岡部たかしが演じるのは、横須賀にあるクリーニング店の店主・川合雄造。今日一(小林優仁)の母・良枝の叔父。身寄りのない今日一を引き取るが、川合家の4人の子供たちを育てるだけで精いっぱいで、いらだちをぶつけてしまう。

仲野太賀が演じるのは、戦場で左足を失った後に復員した元軍人・井上勝利。横須賀の闇市にたびたび現れる。部下たちを戦場で失い自分だけが生き残ってしまったことに罪悪感を抱え、価値観が変わってしまった戦後の日本で居場所を見つけることができず、苦しみ続けている。

松岡茉優が演じるのは、空襲で親兄弟を亡くしており、自分を知る者がいない横須賀を選び米兵相手の娼館で働くミサ。親を亡くした孤児たちの身の上を案じ、今日一たちの面倒を見るように。誠司を娼館の2階に住まわせている。

田中麗奈が演じるのは、今日一の母・小川良枝。横浜で今日一の父とともにテーラー(洋服の仕立て屋)を営んでいた。今日一の父は戦争に行ったまま戻らず、着物をモンペに仕立て直すなど細かい仕事で生計を立てる。横浜大空襲の日、避難の途中で火災に巻き込まれてしまう。

小林優仁コメント
特集ドラマ『軍港の子 ~よこすかクリーニング1946~』©NHK

『軍港の子』の大人の役はどなたが演じるだろうと思っていたので、出演されるキャストの皆さんのことを聞いて気持ちが燃えあがりました。そして、撮影現場でお会いするとお芝居と存在感がリアルで「1946年の時代に生きている!」と感じられました。寄り添ってくれる大人、容赦のない大人、狂った大人、無力な大人…それぞれのシーンは特別で、戦後の時間をともにした戦友のようだとも感じました。視聴者の皆さんにも、自分がこの時代に生きていたらどんな生き方をしたのか。想像しながら、見てもらえたらうれしいです。

番組情報

特集ドラマ『軍港の子 ~よこすかクリーニング1946~』
NHK総合
2023年8月10日(木)午後10時~11時13分

原作:西田彩夏
脚本:大森寿美男
音楽:渡邊崇
出演:小林優仁、髙橋來、村山輝星、原田琥之佑、三浦誠己、岡部たかし、
仲野太賀、松岡茉優、田中麗奈 ほか
制作統括:桑野智宏
演出:田島彰洋

©NHK