田中圭、手紙の思い出は反省文「MAX400枚くらいまでたまりました(笑)」『ブラックポストマン』記者会見

ドラマ
2023年08月17日
ドラマ8『ブラックポストマン』
ドラマ8『ブラックポストマン』©テレビ東京

8月18日(金)にスタートするドラマ8『ブラックポストマン』(テレビ東京系 毎週金曜 午後8時~※初回2時間スペシャル)の記者会見が行われ、田中圭、志田未来、高橋メアリージュン、近藤春菜(ハリセンボン)が登壇した。

本作は、ごく普通の人が今を生きるために、小さなアクションを起こす、ほんのちょっと勇気を出す――そこから世界が変わっていくさまや、二転三転する謎や敵・味方が入れ替わる戦いをエンターテインメントに徹して描くサスペンスドラマ。

主人公の郵便配達人・副島力也を演じる田中は、台本を読んだときの感想を聞かれ「1話の中でも物語が二転三転することがあって、素直に面白いなと思ました。第1話で誰が? なんで? と気になるところが出てくるのですが、次の話でそれが回収されそうでされない。謎が残ったまま、解決するかしないかくらいのところで話が進んでいきますが、3話、4話と進むとその謎も真相が分かったりします。全話を通して全貌が明らかになるように丁寧に作られているなと感じました。登場人物の過去の話というのは、細かい部分はキャストが想像しながら演じることが多いんですけど、今回は撮影しないところまで役の過去を作ってくださっていて。すごく丁寧ですし、作り手側の熱意を感じたので、それにしっかりと応えてみんなで楽しくやっていきたいと思います」と話した。

また、自身が演じる副島について、田中は「ずっと“ふくしま”だと思っていました。現場で“そえじま”だと気づいたのですが、未来ちゃんが最初にお芝居をするときに“ふくしま”さんと言っていて、よかった俺だけじゃなかったと(笑)」と現場でのエピソードを明かした。

力也の後輩郵便配達人・草薙桃役の志田は「台本はちゃんと読み込んでます」と主人公の読み方を間違えたことを弁解しつつ、「すごく面白かったです。オリジナルストーリーで原作がないので、先がどうなるのか私たちも分からない。小説を読んでいるような、続きが気になる作品でした。桃はいろいろ抱えているものがあるのですが、物語が進むと、こういうふうに伏線が張られているんだと気づかされます。すごく丁寧に作られていると思います」と台本の魅力を語った。

力也の幼なじみで刑事の祖父江ひなた役の高橋は「力也や桃が抱えているものなど、台本にない情報を最初は聞かずに読んだので、すごく面白く感じましたし、読み進めるにつれて驚くことも多かったです。丁寧で面白いのですが、難しくなくて。見ている方は純粋に物語を楽しんでいただけると思いますし、コントラストも激しくて飽きずに見ることができると思います」とアピール。

力也と桃の先輩郵便局職員・原田遥香役の近藤は「ミステリアスでハラハラするような緊迫感のあるシーンも多いですが、遥香が出るシーンはほっこりすると思いますので、楽しみにしていただきたいです」と自身の役について明かした。

続いて、役作りで意識したこと、演じていて難しかったことなどを聞かれ、田中は「僕が演じるのはダークヒーローと呼ばれる役で。ヒーローとは言われているものの、必要とされているのかいないのか…。おせっかいで、やっていることが正しいのか悪いのか分からないような、勧善懲悪ではないところがあります。ただのヒーローものだと思ってやりたくはないなと思っているので、そのバランスを気をつけているところはありますね。あと、力也は眼鏡をかけているんですけど、落として壊さないように気をつけようとか。夏の暑い中、長袖長ズボン、ヘルメットという暑い格好でいますけど、自転車で風をあびて汗をかきすぎないようにしていたり。それと、普段はいい緊張感の中で撮影をしているのですが、春菜ちゃんがいるときはアドリブが多かったりするんです。僕もそれに参加したいけど、役的に必死に抑えたり。いろいろ気をつけています」とコメント。

志田は「桃の感情が難しくて、どういうふうに演じたらいいのか分からず考え込んでいたシーンがあったんです。そんなときに、圭さんが一緒に監督に相談してくださって。桃の感情やそのシーンのことを圭さんが監督に説明してくださったので、すごく演じやすかったですし、心強い座長だなと思いました。今も圭さんの背中を見て撮影しています」と田中を絶賛した。

高橋は「ひなたは“正義感”という軸がある中で、幼なじみである力也のことを疑って、複雑な気持ちになっていきます。私自身、刑事は黒髪にしなきゃいけないとか、ピシッとしないといけないというイメージがあったんです。でも元刑事さんにお話を伺う機会があって、そのときに『女刑事さんでも茶髪の方やおしゃれをされている方も多いですよ』と聞きました。それを踏まえて、ひなたはおしゃれで華やかな刑事なので、演じていてすごく楽しいです」と語った。

近藤は「私は高校生のときに郵便局でバイトをしていたんです。そのときの記憶を引っ張り出して、よりリアルに演じるようにしています。私がやっていたのは年末年始のハガキの仕分けで、今演じているのは郵便局の事務作業なので、やっていることは全然違うのですが、当時私が見ていた郵便局員の方を重ねながらやらせていただいています。なので、パソコンを打っている姿やメモをしている姿はすごくリアルだと思います(笑)。それと、監督から“近藤春菜み”を消したいと言われていて。眼鏡を外していますし、髪形も少し変えて、ネイルを塗っていたり。メークさんが緑のネイルを塗ってくださるんですけど、職業病なのか、シュレックをふられているのかなと思うんです(笑)。でもドラマ中に『シュレックじゃねえよ!』と言うわけにもいかないので、素直に塗られて、“近藤春菜み”は抑えています(笑)」と役に徹していることを明かした。

また、本作では手紙がカギを握るということで、「自身が書いた手紙、出した手紙で印象に残っているものは?」という質問も。志田や高橋はよくギフトと一緒にメッセージを残すそうだが、田中は手紙はあまり書かないとのこと。そんな中でも田中が覚えているのが小学生のときの反省文だという。「例えば授業中に少しうるさかったりすると、担任の先生が『田中! 反省文3枚提出だ!』と言うような人で。ちょっと遅刻すると『田中! おまえ今日は反省文10枚提出だ!』と、とにかく反省文何枚だ! と言う先生だったんです。僕はマックス400枚くらいまでたまりました(笑)。でもちょっといいことをすると『50枚免除だ!』とか(笑)。書こうと決めたときは、400字の紙20枚に反省文を書いたこともありました。反省文が手紙かと言われると違うかもしれませんが、文字に起こすという意味ではそれが印象に残っています」と学生時代を振り返った。

いっぽう近藤は「芸人になりたいと親に言うときに、自分の気持ちを整理するために一回文にしたことがあります。それを親に読んで伝えました。気持ちがあふれてうまく言えなくなっちゃうと思って書きましたね。友達の誕生日にメッセージを書いたりはしますけど、そんな緊迫した手紙を書いたのはそれが初めてでした」と過去のエピソードを明かした。

さらに、「逆にもらった手紙で印象的だったものは?」という質問も。田中は「娘からよく手紙をもらうのですが、『大好きだよ。いつもお仕事ありがとう』と書いてあって最後に『これからもずっと働いてね』と書かれていて『おぉ』と思いました(笑)」と回答。

志田は「自分の25歳の誕生日のときに、志田未来四半世紀だ! と思って、家族に何も書いていない紙を渡して、これで私に手紙書いて25歳の誕生日を祝ってと言いました。それは今でも宝物になっていますし、ジップロックに入れて保存しています」と。これに近藤は「ジップロック⁉ 新鮮なままということですかね(笑)」とツッコみ、「すてきですね。なかなか自分から書いてって言うこともないですし」と感心した。

高橋は「私が本を出版したときにイベントを開いたんですけど、ファンの方が来てくださって手紙やプレゼントを下さるんです。家に帰ってから頂いた手紙を読んでいたら、ある男性からの手紙に『僕はパニック障害を抱えています。何年も電車や乗り物に乗れていません。でもメアちゃん(高橋)の本を読んで、すごく励まされたので、今回メアちゃんに会いに行くことに挑戦します。もしこの手紙を今メアちゃんが読んでいるということは、僕はパニック障害を乗り越えて、電車などに乗れたということです』と書かれていて。うれしかったですし、号泣しました。それはすごく印象に残っています」とファンの手紙を挙げた。

そして近藤は「私はよく『ステラおばさんじゃねえよ!』と言わせてもらっているんですけど…。言わせてもらっているというか、間違えられるから否定しているだけなんですけど(笑)、毎年誕生日とかクリスマスとかイベントのときに、ステラおばさんのクッキーの社長からクッキーとお手紙が送られてくるんです。そのお手紙がすごく面白くて、『いつでもエプロンを用意して待っていますので、本職に戻られてください』と。それを家で読んで、一人で『ステラおばさんじゃねえよ!』とツッコんでます(笑)。社長のユニークさが面白くて、その手紙はいつも楽しみにしています」と明かした。

最後に田中は「このドラマは、サスペンスとしてすごく優秀な作品です。登場人物の感情も丁寧に描かれているので、見ていてワクワクできると思います。毎話1話完結の要素もあって見やすいと思いますし、連続ドラマとしての伏線を張り続けて、最後の回収に向かっていく部分もあります。誰が犯人なんだろう、この人はなんでこういうことをしたんだろうと家族みんなで話してもらえるような作品になっていますので、まずは1話をたくさん見ていただいて、次を楽しみにしていただけたらと思います」とドラマの見どころや魅力を語った。

番組情報

ドラマ8『ブラックポストマン』
テレビ東京系
2023年8月18日(金)スタート※初回2時間スペシャル
毎週金曜 午後8時~

配信:
各話放送終了後から、動画配信サービス「U-NEXT」にて第一話から最新話までを独占見放題配信
全国どこからでも「TVer」でリアルタイム配信
広告付き無料配信サービス「ネットもテレ東」(テレビ東京HP、TVer)にて見逃し配信

主演:田中圭
出演:志田未来、高橋メアリージュン、平山浩行、金澤美穂、近藤春菜(ハリセンボン) 、濱尾ノリタカ、堀丞、正名僕蔵、甲本雅裕、杉本哲太、小泉孝太郎
1話ゲスト:永田崇人、寺田心、飯田基祐、東風万智子、水野智則、染谷隼生、芝大輔(モグライダー)、下京慶子、波岡一喜、片山萌美
2話ゲスト:遠藤雄弥、三浦誠己、浅田芭路、田根楽子、本田大輔、田村泰二郎
3話ゲスト:村田雄浩、映美くらら、内田慈、西山蓮都、宝辺花帆美、西慶子、竹崎綾華

監督:権野元、鈴木浩介、本橋圭太、柿原利幸
脚本:寺田敏雄、鹿目けい子、武井彩
音楽:HAL
主題歌:メガテラ・ゼロ「IKI」(フォーライフミュージックエンタテイメント)
チーフプロデューサー:濱谷晃一
プロデューサー:山鹿達也、黒川浩行(ユニオン映画)、江川智、池本翔(ユニオン映画)
協力プロデューサー:木下真梨子
制作協力:ユニオン映画
製作著作:テレビ東京

WEB

公式HP:https://www.tv-tokyo.co.jp/blackpostman/
公式Twitter:@tx_dorama8
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