松下洸平が10月期木曜劇場『いちばんすきな花』2人目の主人公に決定「いいことも悪いことも隠さずに描くドラマ」

ドラマ
2023年08月30日
木曜劇場 『いちばんすきな花』
松下洸平

10月にスタートする、4人の俳優が主演を務める新しい形の“クアトロ主演”ドラマ、木曜劇場『いちばんすきな花』(フジテレビ系 毎週木曜 午後10時~10時54分)の主演の1人に松下洸平が決定し、コメントが到着した。松下は、今作が地上波連続ドラマ初主演となる。

社会現象とも呼ばれた『silent』(2022年10月期/フジテレビ系)のプロデュースを務めた村瀬健と脚本家・生方美久が再びタッグを組む本作。“男女の間に友情は成立するのか?”をテーマに、違う人生を歩んできた4人の男女が紡ぎ出す“友情”と“恋愛”、そこで生まれるどちらとも違う“感情”を丁寧に描いていく、新しいスタイルのドラマだ。

本作の主人公は、年齢も性別も、過ごしてきた環境も違う4人。松下演じる春木椿(はるき・つばき)はそのうちの1人で、出版社で働く会社員。実家が花屋を営んでいることもあり、“花屋にないから”という理由で椿と名づけられたのだが、そのせいで下の名前を名字と間違えられることも。また、「花は好きだけど、花屋は嫌い」と口にして実家と距離を置くなど、花屋を営む家族に対して少し複雑な感情を持っている。

会社ではパソコンが使えない上司の面倒を嫌な顔をせずにしてあげ、どんなに忙しくても後輩からの相談に乗ってあげるなど、“いい人”だと思われているが、実際は“人がいいのも仕事ができるのも、面倒くさいことを避けてきた結果でしかない”という思いが。

そんな椿には長年付き合っている彼女がおり、いよいよ結婚、新居での生活をスタートしようとしていたある日、彼女を“彼女の男友達”に奪われてしまう。“男友達”が友達ではなかったことを知った椿は、「男女の間に友情なんて芽生えるはずがない」と思い知らされる。傷心の椿だったが、その後訪れたある出会いをきっかけに、自分が“友達”という存在に求めていたものに気づき始め…。

松下は、2018年の舞台「母と暮せば」の演技で第73回文化庁芸術祭賞の演劇部門新人賞を受賞。翌2019年には連続テレビ小説『スカーレット』(NHK総合)で主人公の相手役を演じ、話題となった。

ここ数年も『最愛』(2021年10月期/TBS系)や『やんごとなき一族』(2022年4月期/フジテレビ系)、『アトムの童』(2022年10月期/TBS系)など数多くの話題作に出演。『合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~』(2023年4月期/フジテレビ系)、最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(2023年7月期/日本テレビ系)に続き、3クール連続でのドラマ出演となる。

さらに、昨年話題を呼んだ連続ドラマ『ミステリと言う勿れ』(2022年1月期/フジテレビ系)の劇場版(2023年9月15日公開)への出演も決まっており、その活躍はとどまることを知らない。また演技だけでなく、2021年8月には音楽アーティストとして2度目のメジャーデビュー。全国ツアーも開催するなど、マルチな才能を発揮している。

今回、主人公の1人・椿を演じるに当たり「人と違う自分のことを否定も肯定もせず、迷子になっている人なので、どう演じていこうかまだ考え中です。でもきっと皆さんとお芝居をしたらすぐに見つかるはずだし、楽しんで取り組んでいけたらいいなと思います」と語るなど、今回も役柄に誠実に向き合いながら松下にしか表現できない登場人物が作品を彩ってくれることに期待だ。松下のコメントは下記に掲載。

松下洸平 コメント

◆出演が決まったときの感想を教えてください。

“こんなドラマを作りたい”とお話をうかがい、企画書を拝見して、自分にできることは何だろうと静かに考えました。ご一緒したいと思っていた方々とお仕事ができると思うとワクワクしますし、新しい出会いと熱い情熱に囲まれた現場でどんなことが起きるのか想像して、ニヤニヤしてしまいます。そして生方さんの繊細で力強い言葉たちに共感と笑みがあふれました。本を読みながら“分かる。あるある”とうなずき、その中で自分らしく生きようともがく4人の不器用な今がとてもいとおしくて、少し切なくて。恋愛ドラマのようだけど、それだけではないし、複雑な話に見せかけて、とてもシンプルなことで笑い合うし、なんともかわいらしい登場人物たちがいました。

◆椿を演じる上で心掛けたいこと、意気込みをお願いします。

ポケットのことをポッケといいます。物をなくさないようにちゃんとしまうけど、どこにしまったかを忘れてしまいます。人と違う自分のことを否定も肯定もせず、迷子になっている人なので、どう演じていこうかまだ考え中です。でもきっと皆さんとお芝居をしたらすぐに見つかるはずだし、楽しんで取り組んでいけたらいいなと思います。

◆視聴者の皆さんへメッセージ

いいことも悪いことも隠さずに描くドラマだからこそ、共感できる数も多いと思います! どこにでもいる4人なので、そっと見守るように、時に自分のことのように、秋の夜長、ほほ笑みながら見ていただけるとうれしいです。

プロデュース 村瀬健(フジテレビ ドラマ・映画制作部)コメント

“クアトロ主演”という4人が主人公の新しいスタイルを目指すにあたり、キャスティングで最も重視したのは、バランスと組合せの面白さです。“男女の間に友情が成立するかどうか?”について議論している場面を思い浮かべたとき、一番面白そうだと思ったのが、多部未華子さんと松下洸平さんの組合せでした。2人がこのテーマでけんけんがくがくしているところを想像しただけで、ずっと見ていたくなるような面白いシーンが生まれる気がしたのです。
松下さんもまた、ずっとご一緒したいと思っていた役者さんです。特に『最愛』の松下さんに強く、強く、引き込まれました。優しさと強さ、柔らかさと硬さ、穏やかさと激しさ、いろいろな“両面”を併せ持ち、そのすべてを見事に、かつ丁寧に表現する繊細な演技力が松下さんのすごさだと思っているのですが、もう一つ、松下さんにしかない武器があると思っています。それは、たとえそれがどんなに特殊な物語であっても、見ている人にまるでそれが自分の物語であるかのように感じさせてくれる圧倒的な“共感させ力”です。それが松下さんにはあると思っていて、それこそが松下さんの大きな強さだと思っています。
春木椿という男は、人から見たら奇行と思えるような突飛な行動もするけど、本人は至って真面目で真剣で、しかもその上で無自覚にかわいい、という両面どころか何面も何面も持っている不思議な魅力にあふれた人です。松下さんが演じてくださることで、きっと、僕自身が想像している面だけでなく、もっともっといろいろな角度からの“共感”を得られる、圧倒的に魅力的な主人公にしてくれると思っています。
まだお伝えできない残りの2人も含めて、ずっと見ていたくなるような不思議にすてきな4人組が生まれるのを、僕自身が誰よりも心待ちにしています。皆さんも楽しみにしていていただけたら、うれしいです。

番組情報

木曜劇場 『いちばんすきな花』
フジテレビ系
2023年10月スタート
毎週木曜 午後10時~10時54分

出演者:多部未華子、松下洸平 他
脚本:生方美久(『silent』、第33 回フジテレビヤングシナリオ大賞 『踊り場にて』)
プロデュース:村瀬健(『silent』『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう 』『信長協奏曲』、映画「キャラクター」 、映画「約束のネバーランド」 他)
演出:髙野舞(『silent』『アライブ がん専門医のカルテ』『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』他)
制作・著作:フジテレビ

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