今夜スタートの新ドラマ『時をかけるな、恋人たち』（カンテレ・フジテレビ系 毎週火曜 午後11時～）の取材会が行われ、主演を務める吉岡里帆と共演の永山瑛太が登壇した。
本作は、時間SFを得意とするヨーロッパ企画・上田誠のオリジナル脚本。初共演となる吉岡と永山がタイムパトロール隊のメンバーとして時をかけてくる恋人たちを取り締まりながら、時空を超えた本気の恋をするタイムパトロール・ラブコメディとなっている。
吉岡は令和の時代を生きる主人公・常盤廻を、永山は未来からやってきたタイムパトロール隊員・井浦翔を演じる。なぜか特命を受けた廻は翔と一緒に違法なタイムトラベラーを取り締まることになるが、そんな廻を待ち受けていたのは翔との“恋の超展開”。しかし、2人の運命はそれだけに収まらなかった…!? 実は、かつて廻と翔は時をかけて恋に落ちた恋人同士だったのだ…というのが、物語の導入部分となる。
まず、ひと足早く1話を見た吉岡は「テンポが良くてあっという間でした。本作は今までにない新しいドラマを作ろうとみんなで走り出した作品で、1話からいろんな伏線が張り巡らされています。普通のOLの廻（吉岡）が、未来人の翔（永山）と出会って人生が超展開していく雰囲気を感じ取っていただきたいです」と笑顔を見せた。
一方、未来人役を演じた永山は「今まで俳優をやってきた中で一番難しい役だった」と回答。「どの作品でも毎回難しいとは思いますが、今回は特に超難解な台本で。演じていて自分が役を理解できているのか、よく分からなかったんですよね。カメラの前に立ったときに、違和感があって”俺、ここにいていいのかな？”って思ったりもして。でも、その違和感の理由というのは翔が未来人だからで。現実世界にいてはいけない人を演じているんだから、これでよかったんだと思ったんです。不安もありましたが、とにかく吉岡里帆さんを信じて毎日現場に向かっていました」と明かした。
意外にも今回が初共演となる二人。共演の感想を問われた永山は「僕は座長の吉岡さんが操縦する船に乗っていただけです。吉岡さんはいろんな操縦をして、僕たちが迷わないように導いてくれて。僕がどこに行こうとしても、率先して舵を切ってくれました」と吉岡の頼りになる座長ぶりを船に例えて披露。
これに対して吉岡は「私が船だとしたら、瑛太さんは面白い島に連れて行ってくれる人。私はどちらかというと『こっちだよ』と言ってくれている瑛太さんに導かれながら船を動かしていたので。各話、どの島も面白くなっていたのは瑛太さんの力。私一人ではどうすることもできなかったと思います」と感謝を述べた。
劇中はキャスト陣のアドリブも多かったそうで、吉岡は「笑いをこらえるのがこんなに大変な現場そうそうない。もう、変なシーンが多すぎて（笑）。一見シリアスになりそうなシーンも、瑛太さんのアドリブですごく面白くなるんです」と回顧。続けて「でもドラマってそれでよかったよねって思わされたというか。疲れて家に帰って来てテレビをつけたときに、肩の力を抜きながら笑って見られる作品だし、そんな二人に仕上がっていると思います」とコメントした。
最後に初回放送前の見どころを聞かれた永山は「（『時をかけるな、恋人たち』は）吉岡里帆と永山瑛太の代表作になる」と断言。「役者人生の中で一番の作品です。僕たちはアートをやっているので順位ではないし勝敗ではないですが、どう爪痕を残すかは大事だと思っています。その中でも今回の爪痕の残し方はすごかったと思いますね」とコメント。
吉岡も「1クールで数十本ドラマが放送されている中で、皆さんに選んでもらうためには差別化を図らないといけないというのはあると思います。でも、このドラマは”他とここが違う”とかではなくて全部違うんです（笑）。今クールのドラマの中だけではなく、歴代のドラマとも違って。今までに見たことがないものを届けるんだという“トキコイ”チームの気概が詰まっていると思いますし、私自身も物作りの面白さを何度も感じました。皆さんにその思いがきっと届くと信じています」とアピールした。
最後に「視聴者の方々がちゃんと反応してくだされば、『これは続編ありだな』と初めて思う作品です」と語った永山。吉岡が「ザ・ムービーをやりたいですね！」と映画での続編を望むと、瑛太は「いや、舞台でしょ！」と笑顔を見せた。
番組情報
火ドラ★イレブン『時をかけるな、恋人たち』
カンテレ・フジテレビ系
2023年10月10日（火）スタート
毎週火曜 午後11時～
出演：吉岡里帆、永山瑛太、伊藤万理華、西垣匠、田中真琴、夏子、石田剛太、じろう（シソンヌ）
脚本：上田誠（ヨーロッパ企画）
音楽：王舟
プロデューサー：岡光寛子（カンテレ）、白石裕菜（ホリプロ）
監督：山岸聖太、山口淳太
制作協力：ホリプロ
制作著作：カンテレ
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