多部未華子、松下洸平、今田美桜、神尾楓珠が男女の友情について語る『いちばんすきな花』完成披露試写イベント

ドラマ
2023年10月10日
木曜劇場 『いちばんすきな花』
木曜劇場 『いちばんすきな花』左から)神尾楓珠、多部未華子、松下洸平、今田美桜

10月12日(木)スタートの木曜劇場『いちばんすきな花』(フジテレビ系 毎週木曜 午後10時~10時54分 ※初回は午後10時~11時14分)の完成披露試写イベントが行われ、多部未華子、松下洸平、今田美桜、神尾楓珠が登壇した。

社会現象とも呼ばれた『silent』(2022年10月期/フジテレビ系)のプロデュースを務めた村瀬健と脚本家・生方美久が再びタッグを組む本作。“男女の間に友情は成立するのか?”をテーマに、違う人生を歩んできた4人の男女が紡ぎ出す“友情”と“恋愛”、そこで生まれるどちらとも違う“感情”を丁寧に描いていく。

当て書きで制作された本作だが、撮影開始から1か月ほどがたち、多部は「主役の4人とも各々性格や価値観、感じ方が違うキャラクターで。私が演じるゆくえちゃんは見てくださる皆さんにどういう女性に映るのか未知数ですし、私自身もまだ探り探り演じている部分もありますが、とても楽しく撮影しております」と。

松下は、長年付き合っていた彼女と結婚を決めた矢先、彼女の男友達に彼女を奪われてしまう椿を演じるにあたり、やりがいと共に難しさも感じているとのこと。「共感できる部分もありつつ、実際の僕だったらそうはしないのにな、という部分もあります。椿だったらどうするかな、といつも頭の中で考えていますね。最初はオフィスのシーンで一人のところから撮影がスタートしたのですが、他の主人公の3人と出会って同じシーンを重ねていくたびに少しずつ椿のことが分かっていって、一人では物作りはできないんだなとあらためて実感しました。僕も悩みながら演じてはいますが、回を重ねるごとに椿やみんなのことがどんどん分かってきて、これからの撮影も楽しみです」と今後の展開にも期待を寄せた。

今田が演じているのは表参道で働く美容師の夜々。純粋に友達になろうとしても男性からは異性というだけで勝手に恋愛と捉えられ、女性からはそんな姿を妬まれてしまうという経験をしている。今田は「夜々は見た目で勝手に決めつけられてしまう子なので、とても難しいなと思いながら演じています。最初私も一人のシーンから始まって、その後4人のシーンを撮影していきましたが、松下さんと同じように4人のシーンになってから少し夜々がどういう子なのか分かってきましたし、4人のシーンがすごく大きいなと感じています」と語った。

神尾はコンビニで働きながらイラストレーターの夢を追いかける紅葉を演じている。友達が多いというイメージを持たれているが、本当は1対1で向き合ってくれる人がいなかったという思いを抱えている紅葉。神尾は「僕も例に漏れず探りながら紅葉を演じています。紅葉はしゃべる相手によってキャラクターが変わるところがあって。それは素直な感情なんですけど、周りから見るとあの子何なんだろうと思われちゃう。今いるその場を楽しくする、ということが優先になってしまって、自分の本当の気持ちは言えていないということが紅葉の悩みとしてずっとあるんだろうなと思いながら演じています。3人に対してどうやってちゃんと心を開いていくのかというところが難しいです」と、それぞれ演じる上での難しさを明かした。

木曜劇場 『いちばんすきな花』
木曜劇場 『いちばんすきな花』左から)神尾楓珠、多部未華子、松下洸平、今田美桜

また、“男女の間に友情は成立するのか”がテーマになっている本作にちなみ、4人はそれぞれ男女の友情をどう考えているかについてトーク。多部は男女の友情は成立しない派と回答し、松下は「年齢が近い男女は友情は難しいと思います。ただ、僕の実家の近くにおばあちゃんが一人で住んでいるのですが、子供のころからお世話になっているおばあちゃんで、そのおばあちゃんとは友達なんです。年齢は僕の方が下なのでおばあちゃんはもちろん目上の方にはなりますが、子供のときからずっと一緒なので、僕は勝手に友達だと思っていますし、むこうもおそらく友達だと思ってくれているはず。そういうケースもありますよね」と答え、多部らは「うんうん」とうなずいていた。

今田は成立する派のようで、「ドラマの中でもあるのですが、友達の2人がお互いに友達だと思っていても、それぞれの恋人がどう思っているかというところも関わってくるなと思います。あと、実際に私自身に異性の友達がいるというところも理由の一つとしてありますし、みんながみんなってわけではないけど成立すると思います」と自身の考えを明かした。

神尾は「僕も成立すると思います。高校生のときなんかは『いやしないだろ』と思っていましたが、大人になって世界が広がっていろいろな人の価値観を聞いていたりすると、ありえるなと思います。高校生のときはモテたくてモテたくて、あわよくば恋愛みたいなのがあったんです(笑)。あわよくば好きになってくれないかなと(笑)」と話すと、進行の佐久間みなみアナウンサーから「かなりモテたんじゃないですか?」との質問が。神尾が「いやいやいやいや。まぁそうっすね」と答え、これに松下が「かっこいい!(笑)いいなー、俺も言いたい今の(笑)」と声を上げる場面も。神尾は「まぁ冗談ですけど、大人になって成立する派になりましたね」と続けた。

さらに本イベントでは、ドラマの主題歌が藤井風の「花」に決定したことも発表に。藤井は「この物語の主人公たちは人生のいろいろな答えを探している気がしました。彼らに自分を重ねることのできる人はとても多いと思うし、僕も勝手に彼らの仲間になったつもりで、一緒に答えを探しに行こうと思いました。そしたら、今までにないほど真っすぐでピュアな曲へと導いてもらえたような気がします。貴重な機会に感謝しています。どんな物語が待っているのか、彼らは何を見つけるのか。一視聴者として、そして密かに仲間として、とても楽しみにしています」とコメントを寄せた。

最後に、多部は「さっき私だけ男女の友情は成立しないと言ったんですけど…。とはいえ私も大親友と言える友達が男性なんです。本当にケースバイケースですし、出会いというのはいろいろな環境の中で起こるし多種多様なんですよね。今回の主人公4人も、社会人として、友人として、幼なじみとして、いろいろな関係で物語が始まっていくので、このドラマを見て、お友達や家族とたくさん語りながら見てほしいですし、感情移入して共感したり否定的な意見もあったり。いろんな感情をいろんな目線、視点で感じていただけるドラマなので、そのあたりを考えながら最終回まで楽しんで見ていただきたいです。これから4人がどういう関係になっていくのか分かりませんが、楽しく撮影が進んでいけたらいいなと思います。最終回までよろしくお願いします!」とアピール。

松下は「(主人公たちは)本当に不器用な4人だと思います。生きることに精いっぱいで、波風が立たない人生を送りたいと思っていても、やっぱり自分の性格や生まれ持った境遇によって左右されてしまう、揺れ動いてしまう4人です。この4人が出会うことによって、それぞれがちょっとずつちゃんと救われていく話ですので、4人の成長と出会いを見届けてほしいと思います。世の中には理不尽なこともあるし、傷つけ合うこともあると思いますが、それでもただただ素直に自分らしく生きたいという気持ちだけを持っている4人なので、最後まで温かい目で見守って、応援して、時々自分の人生にも重ね合わせながら微笑ましくご覧いただけるとうれしいです」と主人公4人の魅力を語った。

今田は「主人公4人もそうですし、その他の登場人物にも共感したり、そうじゃないなと思ったり。いろいろな考え方が出てきて、共感して安心できたり、泣いたり、みんなが認め合える世界になっていると思います。皆さんがこのドラマを見てどんなふうに思うのかなというところも私自身楽しみですし、今後4人がどういうふうに成長していくのかということも、皆さんと一緒に私も楽しみたいなと思っています。このドラマを見た皆さんがどんな会話を繰り広げられるのかが楽しみなので、最後まで温かく見守ってください」と視聴者へメッセージを。

そして、神尾は「いろいろな楽しみ方ができるドラマだと思いますし、日常で経験したことがあるようなシーン、せりふが散りばめられていたりもします。4人の会話の中から男女の友情は成立するのかという答えを見つけていただいてもいいですし、すごく多種多様な楽しみ方ができると思うので、藤井風さんの主題歌と共に、このドラマの世界観にどっぷりと浸かって最後まで見ていただけたらなと思います」と語り、会見を締めくくった。

番組情報

木曜劇場 『いちばんすきな花』
フジテレビ系
2023年10月12日(木)スタート
毎週木曜 午後10時~10時54分
※初回は、20分拡大(午後10時~11時14分)

出演者:多部未華子、松下洸平、今田美桜、神尾楓珠、
齋藤飛鳥、白鳥玉季、黒川想矢、田辺桃子、泉澤祐希、臼田あさ美・仲野太賀 他

脚本:生方美久(『silent』、第33回フジテレビヤングシナリオ大賞 『踊り場にて』)
プロデュース:村瀬健(『silent』『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう 』『信長協奏曲』、映画「キャラクター」 、映画「約束のネバーランド」 他)
音楽:得田真裕(『silent』『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』『グッド・ドクター』『監察医 朝顔』シリーズ、 『アンナチュラル』『MIU404』他)
プロデュース:村瀬健(『silent』『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう 』『信長協奏曲』、映画「キャラクター」 、映画「約束のネバーランド 」 他)
演出:髙野舞(『silent』『アライブ がん専門医のカルテ』『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』他)
制作・著作:フジテレビ

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