香取慎吾が主演を務める木曜劇場『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』(フジテレビ系 毎週木曜 午後10時~10時54分)を手掛ける北野拓プロデューサーが、本作の撮影裏話やクライマックスを迎える物語の見どころを語った。
本作は、選挙で当選するためにイメージアップを狙い、シングルファーザーの義弟とその子供たちと暮らすことになった主人公・大森一平(香取)が、次第に家族の問題と真剣に向き合い、やがて本気で社会をも変えようと立ち上がる姿を笑いあり、涙ありで描く“選挙&ニセモノ家族ドラマ”。
◆今回香取さんが約11年ぶりにフジテレビ系連続ドラマの主演を務めるにあたり、どんなことを期待してオファーされましたか? 実際のお芝居を見て驚いた部分や意外な一面についても教えてください。
主演の香取慎吾さんには“光と影”の両面を演じ分けられるお芝居の力があると思っています。ドラマ『人にやさしく』等で演じられてきた光の部分、映画「凪待ち」等で演じられてきた影の部分、その二面性の魅力を同時に一つの作品で引き出すことができれば、香取さんの新たな代表作を作り出すことができると考え、オファーさせていただきました。唯一無二のせりふをお書きになる脚本・蛭田直美さん回の6話での香取さんの長ぜりふのシーンはドラマ史に残る熱演だった感じています。
◆志尊淳さんの役への取り組み方の印象はいかがですか? 香取さんとの相性についても教えてください。
志尊淳さんはクランクイン前から脚本へのご意見を頂いたり、子役オーディションにも参加してくださったりと、並々ならぬ作品への情熱を感じました。現場でも常に子役二人ともコミュニケーションをとり、本番中以外でも父親の役割を担ってくださっています。香取さんと志尊さんはお芝居のバランスを含め、時間をかけて、徐々に本当の兄弟のような関係性になってきていると感じています。お二人の現場でのたたずまいが穏やかなので、あたたかい空気感で撮影が進められています。
◆OAを拝見していると、増田梨沙さん、千葉惣二朗さんのお芝居にも驚かされます。お二人の起用理由や特に印象的なシーンを教えてください。
増田さんも千葉さんもオーディションで選ばせていただきました。二人ともに一次オーディションでお芝居を拝見した時から、この二人の組み合わせしかないと感じたほどに、愛嬌が抜群で、真っすぐなお芝居に惹かれました。
千葉さんは1話のお遊戯会のシーンは圧巻で、増田さんは4話の冨永愛さんとのお芝居が素晴らしかったです。
◆正助が白やベージュ、グレーなどのベーシックな色の服を着ているのに対して、一平はいろいろな色の服を着ている印象がありますが、そのあたりも演出として意識されているのでしょうか? また、5話の一平の「おっはー!」も視聴者から反響がありましたが、そういった細かい部分の遊びも意識されていますか?
衣装に関してはスタイリストの宮本茉莉さんにお願いして、大人ポップな世界観を構築していただいています。
一平は色味を出し、正助はナチュラルな方向で、義兄弟で真逆のキャラクターであることを表現しています。
5話の「おっはー」をはじめ、香取慎吾さんのこれまでの作品の要素を随所にちりばめています。そうした遊びの部分も楽しんでいただきたいとの思いです。
◆最終回に向けて注目ポイントを教えてください。
10話11話はホームドラマジャンルから選挙ドラマへとジャンルが横断していきます。『日本一の最低男』というタイトルの意味がようやく分かっていただけると思いますので、楽しみにしていただければと思います。
◆“この人に注目しておくとより物語が楽しめる”というキーパーソンはいますか?
主人公の香取慎吾さんとその友人で議員秘書をしている安田顕さんの二人の関係性に注目していただきたいです。
10話11話の選挙編では香取さんと安田さんがキーパーソンになります。ぜひ最終話を見終えたら、1話からもう一度見ていただきたいです。一度目と違った景色が見えるかもしれません。
番組情報
木曜劇場『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』
フジテレビ系
毎週(木)午後10時~10時54分
<出演>
香取慎吾、志尊淳、冨永愛、増田梨沙、千葉惣二朗、向里祐香、佐野玲於、橋本じゅん、安田顕 ほか
<スタッフ>
脚本:政池洋佑(『ハケンアニメ!』ほか)、蛭田直美(『舟を編む~私、辞書つくります~』ほか)、おかざきさとこ(『あなたがしてくれなくても』ほか)、三浦駿斗(『ゼイチョー~「払えない」にはワケがある』ほか)※話数順
演出:及川拓郎(『アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~』、『ザ・クイズショウ』ほか)ほか
プロデュース:北野拓 (『フェンス』、『フェイクニュース あるいはどこか遠くの戦争の話』ほか)
制作協力:テレパック
制作・著作:フジテレビ
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