『イグナイト』畑中翔太P、第4話の見どころは「何重もの想いを抱えた牧田一也を演じる原嘉孝さんの演技」

ドラマ
2025年05月08日
『イグナイト -法の無法者-』
『イグナイト -法の無法者-』

金曜ドラマ『イグナイト -法の無法者-』(TBS系 毎週金曜 午後10時~10時54分)の第4話(5月9日(金)放送)を前に、企画・プロデュース・脚本を手掛ける畑中翔太プロデューサーのコメントが到着した。

本作は、日本の訴訟社会化と飽和する弁護士界の実態をテーマに描く、ダークリーガル・エンターテインメント。2000年以降の司法制度改革により、弁護士の数はこの20年で倍以上に急増し、飽和状態となっている。それによって、依頼人からの弁護士費用が主な収入源となる弁護士たちは、弁護士バッジをつけているだけでは食えない世の中になってしまった。そんな時代だからこそ、もしも弁護士が自ら“人々の間に訴訟を起こさせる”存在となってしまったら…。

「Ignite」=“火をつける”。主人公・宇崎凌(間宮祥太朗)が足を踏み入れたのは、その名の通り、“争いの火種”があるところへと潜り込み、人々に訴訟をたきつけ、あらゆる手段を使って原告を勝訴へと導く、界隈では“無法者”として知られている怪しげな法律事務所。まるで弁護士バッジをつけた“法の当たり屋”ともいえる彼らの目的は金か、正義か…。

畑中翔太プロデューサー コメント

【事故の裏には、弱みに付け込んだ違法労働の実態があった】

高山恭子(アンミカ)が轟謙二郎(仲村トオル)へ相談のためピース法律事務所を訪れる。だが、事務所に居たのは留守番中の宇崎凌(間宮祥太朗)だけ。宇崎は轟に代わって自ら相談を受けることに。その相談とは、恭子が大衆食堂を営む帆刈町で、知り合いの外国人技能実習生・クオン(パース・ナクン)が大怪我をしたことだった。

労働中の事故であれば労災が申請できると宇崎が説明しても、自分がドジをして怪我をしてしまっただけだと言い張るクオン。さらに、轟からは依頼を受けることを反対されてしまう。その様子を見ていた伊野尾麻里(上白石萌歌)は、再び帆刈町に向かう宇崎について行くことに。

宇崎と伊野尾がクオンの働く二見水産加工を訪ねると、社長の二見壮一(ドロンズ石本)は嫌な顔をせずに調査に協力し、クオンをとても心配していた。その工場内で伊野尾はある実習生から視線を感じる。その夜、視線を向けていた実習生・チャン(King Boy/アケガラス)から、クオンは何かを隠しており、自分や他の実習生を守るために会社と闘わないと決めていることが分かる。

その後、チャンがベトナム語で「27 船」と言っていたことに気が付いた伊野尾は、急いで宇崎と帆刈港へ。目当ての小型船を見つけたところで人の気配を感じ、船の中で息を潜めていると、全身黒ずくめの格好をした人々が乗船。複数の重機がある作業場にたどり着く。実習生たちが違法に産業廃棄物処理の仕事をさせられていると考えた2人。しかし、作業員に気付かれてしまい、伊野尾の機転で近くに止めてあったバイクでその場から立ち去る。

翌日、実習生たちの声を代弁すべくクオンを説得。二見水産工場を相手取った裁判では、事故当日、付近に止まっていた車のドライブレコーダーの映像が証拠として提出される。この証拠はチャンをはじめとした実習生らが集めてくれたものだった。

実は、実習生の監理団体の代表も務める帆刈総合開発の関口勇(ひょうろく)と二見がグルになり、告発の恐れのない実習生を使って産業廃棄物の埋め立て作業をさせていたのだ。クオンはその違法労働の最中、怪我を負ったのだと暴かれた。

宇崎らは無事に勝訴し、恭子も安堵の表情を浮かべる。一方、裏で轟と桐石拓磨(及川光博)が動き、過去に二見水産加工にいた実習生を焚きつけて、集団訴訟を起こしていたことが判明。金儲けを追求するようなやり方に依然不満を募らせる宇崎。だが、轟は陰で実習生たちの移籍先を見つけるなどフォローも抜かりなかった。

なぜ、轟は宇崎の実家の借金を肩代わりしてまで、宇崎を事務所に留めているのか。轟は自分の娘が5年前のバス事故で死亡したことを明かす――。

【1カットで撮影をしたアクション満載の潜入シーンで間宮祥太朗が見せた“宇崎凌”】

第3話で宇崎と伊野尾が真相を掴むために潜入する船舶シーンは、実際の海に停泊している漁船を使っての撮影でした。実際に携帯電話の電波も届かない僻地でのナイター撮影で、黒ずくめの人間たちがトンネルを入っていくシーンなどもあり、撮影現場にも劇中さながらの緊張感と恐怖感がありました。
これは余談ですが、ナイター撮影をしている間に潮の満ち引きで海面の水位が変わっていってしまい、船から地上までの高さが想像以上に高くなってしまったりと、自然の中で撮影する難しさを実感しました。

また第3話で忘れていけないのは、宇崎たちが船でたどり着いた半島エリアで起こる1カットの潜入シーン。第3話の脚本を書いている段階から、監督の山口健人さんが「このシーンは1カットでやったら面白いと思うんですよね」と話していて、このシーンの宇崎や伊野尾のセリフや動きも、1カットで撮影することを想定して調整していきました。
アクションや人の動き、カメラワークなど綿密なリハーサルを重ねながら、ハードな環境での一発撮りアクションに挑んでくれた間宮さんの姿を見て、劇中の宇崎の魂が乗り移っているなと感じました。

【「一番涙を流した人」――原嘉孝が見せた若社長の心の変化】

第4話は『イグナイト』というドラマの中でもこれまで以上に、ターゲットが訴訟を起こすと決めるまでの「心の葛藤」を丁寧に描いた回になります。
その見どころはなんと言っても、何重もの想いを抱えた牧田一也を演じる原嘉孝さんの演技です。
大手メーカーによる技術盗用疑惑への怒り、その一方で会社を守らなければならないという若社長としての葛藤、そして会社を捨て失踪した先代の父の存在。
いくつもの想いとプレッシャーを背負った若社長・一也が、宇崎をはじめとしたピース法律事務所のメンバーと対峙して、どうその心を変化させていくのか?がこの話の最大のドラマだと思っています。

劇中では何度か一也の感情が高ぶるシーンがあるのですが、その想いが奥底から込み上げてくる一也の演技には特に注目してほしいです。1つ言えるのは、間違いなく原さんが今回の『イグナイト』のキャスト陣の中で、「一番涙を流した人」だと思います(笑)。

【5月9日(金)放送の第4話あらすじ】

ピース法律事務所では、新たな火種会議が開かれていた。次々と特許を取り、異常なスピードで大手ハウスメーカーへと急成長したミートハウジングだが、その裏では開発権利関係で何度も揉めているという噂が…。ミートハウジングの新たな犠牲となった牧田材木店をターゲットにするべく、宇崎(間宮祥太朗)たちは若社長の牧田一也(原嘉孝)に接触を図ろうと試みる。しかし、轟(仲村トオル)が力になりたいと申し出るも、一也はそれを断ってしまう。それならばとミートハウジングに怒りを募らせる職人たちから、宇崎と伊野尾(上白石萌歌)、高井戸(三山凌輝)は話を聞くことに。そこで語られた、失踪した一也の父とその後を継いで必死に会社を支えた一也の熱い話に宇崎は胸を打たれ…。
職人たちが一矢報いたいと思っている一方で、頑なに訴訟を拒む一也。そこで轟は、宇崎と高井戸を組ませ、この一件の鍵を握るある人物の元へと向かわせる。

番組情報

金曜ドラマ『イグナイト -法の無法者-』
TBS系
毎週金曜 午後10時~10時54分

<出演者>
宇崎凌…間宮祥太朗
伊野尾麻里…上白石萌歌
高井戸斗真…三山凌輝
浅見涼子…りょう
桐石拓磨…及川光博
轟謙二郎…仲村トオル

<スタッフ>
製作、BABEL LABEL TBS
企画・プロデュース・脚本:畑中翔太(『量産型リコ』『お耳に合いましたら。』『絶メシロード』など)
脚本:山田能龍(「全裸監督」「新聞記者(Netflixオリジナルドラマシリーズ) 」「朽ちないサクラ」など)、山口健人
法律監修:福島健史
音楽:森優太
プロデューサー:山田久人、瀬崎秀人、駒奈穂子
編成:松本友香、杉田彩佳
監督:原廣利(「帰ってきた あぶない刑事」「朽ちないサクラ」など)、山口健人(「イクサガミ」『アバランチ』など)、吉田亮

©TBS

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