

天海祐希主演の木曜ドラマ『緊急取調室』(テレビ朝日系 毎週木曜 午後9時~9時54分)が、10月16日(木)に初回拡大スペシャル(午後9時~10時)でスタートする。
天海祐希演じる叩き上げの取調官・真壁有希子が、可視化設備の整った特別取調室で取調べを行う専門チーム「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」のメンバーと共に、数々の凶悪犯と一進一退の心理戦を繰り広げる『緊急取調室』(脚本/井上由美子)。
12年の歴史を誇る同シリーズが、ついに完結へ。この秋スタートする連続ドラマ・第5シーズンでは、有希子(天海)ら“キントリ”が久々にして再結成。12月26日(金)公開のシリーズ完結編『劇場版「緊急取調室 THE FINAL」』とも連動するエピソードも交えながら、シリーズ史上最強の被疑者たちに立ち向かっていく。
初回拡大スペシャルでは、政府肝いりの再開発計画が発端となり、国家プロジェクト幹部の命が次々と奪われる連続殺人事件が発生。さらには、正体不明の犯人を番組内で挑発した人気キャスター・倉持真人(山本耕史)も襲撃され、彼の実父・磯貝信吾(竜雷太)が先の事件と同様の手口で殺されてしまう。捜査は前進するどころか、被害が拡大の一途をたどる最悪の事態へと発展。しかも、キントリの前には難攻不落の被疑者が多数乱立。前代未聞の連続聴取が次々と展開される。
そんな中、キントリの前に立ちはだかる被疑者は、正義を信じながら、再開発工事を担う企業で職務を遂行する広報担当社員・辻本裕太(角田晃広)をはじめ、倉持家に忠誠を誓うも、怪しさが拭えない家政婦・時田史恵(峯村リエ)、そして被害者でもある倉持とその妻・利津子(若村麻由美)。倉持は過去に起きたある事件によって、有希子と浅からぬ因縁で結ばれた人物。一方、倉持と別居している妻・利津子には捜査を180度覆すような重大な隠し事があり…。
侮れない被疑者4人を相手取り、チーム一丸となって究極の心理戦&前代未聞の連続聴取に挑んでいくキントリ。し烈な駆け引きを重ねながら、彼らが丸裸にする最難関事件の全容とは…。
山本耕史 コメント
今回は、車いすの人気キャスター・倉持を演じさせていただきました。実は『ひとつ屋根の下』(1993年、1997年)で車いすの役を長く演じていたので、車いすを使いこなすことはできるんです。とはいえ、僕自身もやはり人間。ついつい相手の言葉などに反応し、足も動いてしまう。その動きを抑えるのが意外と大変でした。『ひとつ屋根の下』の時を思い出しつつ撮影に臨みましたが、体の一部が不自由な中、複雑に絡み合う感情に1本の筋を通す表現方法を探り当てる作業は、やはり難しかったです。
さらに、今回はテレビドラマではなかなか巡り合わない膨大なセリフ量! とてつもない集中力を必要とする重要な役をやらせていただき、すごく濃い撮影期間でした。特に印象的だったのは、3日間かけて撮影した取調室のシーン。日常会話と違い、個々の思惑と本音が複雑に交錯するので、さじ加減をどう図りながら表現していくか…。その大変さを撮影現場で味わう中、台本からさらに発展した新発見もありました。キントリや被疑者を演じる皆さんも、毎回大変なご苦労があるのだろうな…と思います。
ちなみに、今回は過去にご一緒したことのある俳優さんばかり。その点ではとてもやりやすく、楽しかったです。『緊急取調室』は、撮影合間は楽しくリラックスし、いざ撮影となれば「やる時はやる!」という人たちが集まった現場。オフの時間に、もこちゃん(速水もこみち)と料理の話をしたり、コヒさん(小日向文世)のたわいもない話をずっと聞いたりするのも、楽しかったです!
若村麻由美 コメント
井上由美子先生の脚本は毎回冒険する楽しさがありますが、今回はこれまで私に書いてくださったどの役よりも複雑な思いがあり、難しかったです。そんなこともあり、撮影時には緊張しました。
利津子を演じるにあたって、服装やヘアスタイル、心理の流れに関しては、『緊急取調室』を知り尽くしていらっしゃる常廣(丈太)監督に委ね、引き出していただきました。そのご意見を基に、ヘアスタイルも一新したのですが、個人的にヘアカットが好きなのでスッキリしました。
また、撮影現場もとても気持ちよかったです。天海(祐希)さんをはじめ、個性豊かなレギュラー陣とスタッフが集まる現場は、笑い声が絶えず和やか。でも本番直前になると一転、ビシッ!とされ、空気が張り詰めます。ある日のロケ現場では、颯爽と現れた速水(もこみち)さんと鈴木(浩介)さんが、天海親分を見つけるやいなや駆け寄り、90度のお辞儀で挨拶する姿を目撃! その後すぐに笑い声が沸き起こるなど、どんな時も緩急の効いた素晴らしい現場でした。極上発酵したチームワークの良さは、今回も画面から伝わると思います。私も、大ファンだった『緊急取調室』の現場で、天海さんの圧倒的なリーダーシップと思いやりを味わうことができて、うれしかったです。
初回拡大スペシャルは社会の思惑と殺人事件、人々のさまざまな思いが錯綜する物語となっています。ぜひご期待ください。
第1話(10月16日(木)放送)あらすじ
都心の地下に大規模蓄電施設を作る“政府肝いりの再開発計画”をめぐって、世間からは反対の声が多発。そんな中、工事の中心を担う関係者2人が、ペンチで撲殺される事件が連続発生する。 反対派の人間による犯行では…との見方が強まるも、犯人はいまだ不明。現在は警視庁・特殊犯捜査係に所属する真壁有希子(天海祐希)と捜査一課の管理官・梶山勝利(田中哲司)も、工事を請け負う企業の広報担当社員・辻本裕太(角田晃広)から話を聞くが、犯人の特定には至らず…。
ちょうどその頃、“日本初の車いすキャスター”として人気を博す倉持真人(山本耕史)は、自身の報道番組でこの連続殺人事件を取り上げ、政府を糾弾。上から目線の論調に視聴者から批判が殺到するも、どこ吹く風とばかりに…カメラの前で“犯人を挑発する発言”までも繰り出す。
その矢先、倉持は炎上キャスターから一転、悲劇のキャスターとして世間の同情を集めることになる。倉持と同居していた実父・磯貝信吾が自宅で殺害されたばかりか、第一発見者の倉持自身も襲撃される事件が発生したのだ。しかも、凶器はまたしてもペンチで…。
先の事件と同一犯の可能性も浮上する中、警視庁は取調べを行う専門チーム「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」の臨時運用を正式決定し、新天地に赴いていたキントリメンバーが再結集。有希子、梶山、玉垣松夫(塚地武雅)、菱本進(でんでん)、小石川春夫(小日向文世)が捜査に乗り出すが…。
倉持家の家政婦・時田史恵(峯村リエ)から得た“寝耳に水の証言”も相まって、“被害者”である倉持に対しても疑惑の目を向け始める有希子。やがて、有希子は倉持と別居中の妻・利津子(若村麻由美)の元へ。事件のことは何も分からないという利津子のささいな言動に、どうも引っかかり…。
番組情報
木曜ドラマ『緊急取調室』
テレビ朝日系
2025年10月16日(木)スタート
毎週木曜 午後9時~9時54分
※初回は拡大スペシャル
出演:天海祐希、田中哲司、速水もこみち、鈴木浩介、大倉孝二、塚地武雅、でんでん、小日向文世
脚本:井上由美子
音楽:林ゆうき
エグゼクティブプロデューサー:三輪祐見子(テレビ朝日)
プロデューサー:都築歩(テレビ朝日)、残間理央(テレビ朝日)、髙木萌実(テレビ朝日)、松野千鶴子(アズバーズ)
演出:常廣丈太(テレビ朝日)
制作協力:アズバーズ
制作著作:テレビ朝日
©テレビ朝日
映画情報
劇場版「緊急取調室 THE FINAL」
2025年12月26日(金)公開
出演:天海祐希、田中哲司、速水もこみち、鈴木浩介、大倉孝二、塚地武雅、でんでん、小日向文世、佐々木蔵之介、石丸幹二
脚本:井上由美子
監督:常廣丈太
音楽:林ゆうき
配給:東宝
©2025劇場版「緊急取調室 THE FINAL」製作委員会