風間杜夫と片瀬那奈がW主演を務める映画「こいのわ 婚活クルージング」が今秋公開されることが決定し、主演２人のコメントが到着した。
少子高齢化、離婚率の高さなどが社会問題として挙げられ、第2の人生をどう送るかがより切実な問題となっている現代社会。
今作は、少子化対策の一環として盛り上がりを見せる実在の広島県庁の婚活事業「こいのわプロジェクト」からインスパイアされた、とびきりハッピーな“オトナの”婚活映画だ。世界で最も美しいといわれる瀬戸内海をクルージングしながら、バツイチ、晩婚、シングルマザー、トランスジェンダー、後妻業などさまざまな事情を抱えた男女の出会いを通じて、ユーモアたっぷりに現在の日本のありのままの問題を描き出し、「伴侶とは何か」を問いかける。
風間が演じるのは、豪邸に住みセカンドライフを謳歌しながら積極的にパートナーを探すお金持ちの門脇誠一郎。そして片瀬は、35歳の美人独身編集者・山本ナギという等身大のヒロインを演じ切る。
金子修介監督は、二人の起用について「風間さんは僕らの世代のヒーローですが、鋭い眼光の裏に独特のユーモアを隠し持っていて色気がある。片瀬さんは『デスノート』で抜擢した10年前よりきれいになってスタイルを維持している。何本かの映画に出演しているのを見て、芝居が面白くなっているなと注目していました」とコメントを寄せている。
共演には八嶋智人、白石美帆、中山忍、藤田朋子、小橋めぐみ、町田啓太（劇団EXILE）らユニークな顔ぶれが集結。さらに、舞台である広島にゆかりのある及川奈央、城みちる、山本浩二（元広島カープ）といった豪華キャスト人も登場する。
【風間杜夫コメント】
思い返しても、本当に楽しい日々だった。広島が県を挙げて取り組んでいる「婚活」が、この作品の柱でもあり、間違いなく僕たちが動かされた原点であった。担当県職員の方々、僕の役のモデルになったFさん、惜しまず協力をしてくださった人々、今もお顔が目に浮かぶ。実年齢に近い役を演じた僕にとっては、共演の片瀬那奈さんが、リアルに夢をかなえてくれた。難しいコメディエンヌとしての才能にも目を見張った。
熟年世代の婚活というシビアな現実を踏まえたうえで、ユーモアをちりばめて笑いが多く、その分だけ哀愁と現実味が際立ったのだろうか、登場人物の誰もが愛おしくて、ラストには不覚にも涙がこぼれて困った。何もかもを失ったときに、一番大切なものが見える。誰しもが、パートナーと出会うのに遅いことはない。人生はいくつになっても夢と冒険に満ちている。この作品を、多くの方に見ていただけることを楽しみにして。
【片瀬那奈コメント】
金子監督とは映画「デスノート」以来でまたご一緒させていただきたいと思っていましたし、脚本を読んだとき、主人公のナギがまるでもう一人の自分を見ているかのような感覚なり、ぜひとも演じたいと思いました。
風間さんは本当にすてきな人です。大人の色気を振りまきながら、時折すごくお茶目で、芝居ではしっかり受け止めていただきました。撮影が始まったころは、誠一郎さんは恋愛対象としては年上すぎるのではないかと思っていたんですが、風間さんのおかげで撮影終盤には、こんな大人な雰囲気もすてきだなぁと少し恋愛観が変わった気がします。
作品で婚活を経験して、いろんな場所でいろんな人と新しく出会えるのは楽しい時間だなと感じました。私もナギと同じく独身で同じ年齢なので婚活やってみようかなと後押しされた気がします。この映画は、いくつになっても楽しく、恋もして、自分らしく素直な気持ちでいることが大切なんだなぁと感じさせてくれる作品です。幸せになるきっかけが見つかるかもしれない「こいのわ 婚活クルージング」を、ぜひご覧ください。
＜作品概要＞
歩きスマホの衝突を回避する電子機器の爆発的ヒットで成功した門脇誠一郎（風間杜夫）は、突然社長を解任され、自らの会社と職を失う。65歳バツイチの誠一郎だが、心機一転、新たな人生のパートナーを探し、第二の人生を歩もうと決心する。最初のお見合い相手は、取材を兼ねて婚活現場に潜入した35歳の美人編集者・山本ナギ（片瀬那奈）。しかし、二人は会って早々大ゲンカをしてしまう。富豪の誠一郎のもとへはバツイチシングルマザー、トランスジェンダー、後妻業の女と一筋縄ではいかない女性たちが次々と訪れる。いっぽうのナギも年下のイケメンに言い寄られるが、なぜか誠一郎から目が離せない。誠一郎とナギ、それぞれの婚活は、さまざまな思惑の中複雑に絡み合い、やがて豪華クルーズ船「銀河」での一大婚活イベントへ集結するが…。
■監督：金子修介
■キャスト
風間杜夫、片瀬那奈、海老瀬はな、城みちる、及川奈央、安井順平、金子憲史、コトウロレナ、未浜杏梨、デューク更家、白石美帆、中山忍、山本浩二、藤田朋子、小橋めぐみ、町田啓太、八嶋智人
©こいのわ製作委員会