大野拓朗、船越英一郎の男気に感謝「“恩返しする必要はない”と言ってくれた」

映画
2017年05月10日

映画「猫忍」完成披露試写会舞台あいさつ 映画「猫忍」(5月20日(火)公開)の完成披露試写会舞台あいさつが行われ、大野拓朗、船越英一郎、そして主役猫の金時が登場した。

 本作は、「猫侍」製作陣が送る、癒やしのアクション時代劇。生き別れた父が猫に変化したと思い込む霧生忍者・陽炎太(大野)と、猫の物語を描く。

 イベント開始早々、MCから本作が「上海国際映画祭」パノラマ部門の正式招待作品に選ばれたという重大発表が。これで、先日の「第9回沖縄国際映画祭」に続いての招待となる。「え~~!?」と驚きを隠せない大野は、「こんなこと言っていいのか分からないですけど、V6の岡田純一さん主演の『追憶』も呼ばれているような映画祭みたいです…。すごいですよね」と大感激だった。

 陽炎太が生き別れた父・剣山を演じる船越について「実は、1クールだけ船越さんの衣装部屋に居候させてもらっていたんです」と告白した大野。2人は大野のドラマデビュー作で共演しており、当時遠方から撮影現場に通っていた大野は、船越の厚意で、船越の衣装部屋に住まわせてもらっていたという。

 大野が「ある日、帰宅したら、部屋の鍵が開いてたんです。泥棒に入られたらどうしよう、と思って開けたら、船越さんが床を雑巾がけをされていて(笑)」とエピソードを披露すると、船越は「どうせ掃除もしていないだろうと思って見たら、案の定ものすごいことになっていて(笑)」と笑いつつ、「長く俳優をやっていると、同じ道を志す覚悟を持った若者に余計なお世話をしてしまうんです(笑)。拓朗のキラキラした目で『役者になるんです』って言われたら、何でもしてやろうって気になった。そういう思いがいとおしくて」と自身の思いを明かした。

 大野は「その後、お礼をさせていただこうと思ったら、船越さんが『俺に恩返しする必要はない。俺も先輩にそうやってきてもらったから、今度はお前が後輩に同じことをやってやれ』と言ってくださって、その言葉が今でも心に残っています。ありがとうございます」と、大先輩の優しさに感謝しきりだった。

 この日は、途中から主役猫の金時も合流し、大野は金時を抱っこしたままトーク。映画にちなみ、「生まれ変わりたいもの」を聞かれた大野は、「金時の飼い主さんになりたいです。もうずっと一緒にいたい」と金時にメロメロだった。一方、船越は「大野拓朗になりたい。朝起きて鏡を見て、生まれて初めて鏡に映る自分にうっとりしたいです(笑)」と語り、会場の笑いを誘った。

 最後に大野は「映画を気軽に見て、笑って、日々の疲れを癒やして、明日への活力にしていただけたらと」と作品をPR。また、降壇後に大野は金時を抱え会場を練り歩き、丁寧にファンサービスに応じていた。

 映画「猫忍」は、5月20日(土)公開。