門脇麦「高校時代は一人で行動することが多かった」映画『世界は今日から君のもの』

映画
2017年07月19日

130197_01_R 映画『世界は今日から君のもの』の初日舞台あいさつが行われ、門脇麦、三浦貴大、比留川游、マキタスポーツ、YOU、尾崎将也監督が登壇した。

『梅ちゃん先生』や『結婚できない男』などで知られる人気脚本家・尾崎将也が手掛けた本作は、不器用な女の子が一歩外の世界に足を踏み出す物語。門脇が引きこもりの役を演じるなど、公開前から注目を集めていた話題作だ。

舞台あいさつでは、オリジナルストーリーが誕生した理由について尾崎監督が「自分の昔の姿を投影しました。前からやりたいと思ってて3年前に門脇さんにお会いして、やろう!と思いました。劇中でイラストを描き続けているところは自分が昔映画館で映画をずっと見ていた姿という感じです」とコメント。それに対し門脇は「私は高校時代に引きこもっていたという訳ではないですけど、一人で行動することが多かったです。家の中というよりは外に出て走ったりして。あとは、DVD屋さんで“あ行”から順番に4~5作品ぐらい見ていくっていうのをやってました(笑)。さすがにちょっとこれは効率が悪いなと思って“さ行”あたりでとまっちゃいましたけど(笑)」と、自身の学生時代を振り返った。

また、撮影中一番思い出に残っていることを聞かれると、門脇は「(三浦演じる矢部の)会社に乗り込んでいくシーンですね。その時に『セーラー服と機関銃』が頭の中で流れてました(笑)」と微笑みながらコメント。

ゲーム会社の社員役だった三浦は、俳優以外ではどんな職業に就きたいかと聞かれ「花屋になりたかったです。大きい花屋ではなく、町にあるような小さな花屋で一生を終えたら幸せだろうなって! カメラに映るの好きじゃないんですよね(笑)」と意外な一面を披露すると、すかさずマキタスポーツは「病んでんの!?」と突っ込み、会場を沸かせた。

本作品で映画初出演を務めた比留川は「エリカはとてもアクティブで、自分のことをはっきり伝えるタイプですね。エリカのお部屋はとても可愛くて! 私の自分の部屋は女の子っぽくはあまりないので、女の子らしいエリカの部屋はとても素敵でした」とセットを大絶賛しながらも、自身との違いを語った。

普段からYOUと仲が良いと明かしたマキタスポーツは、YOUと夫婦役を演じたことについて「YOUさんとはある意味やりづらいですよ。プライベートでも飲みに行ったり。だってスポーツって呼ばれてるんですよ!(仲が)深まりすぎてやりづらかったですけど、YOUさんがそこにいれば大丈夫みたいなとこはありました」と、プライベートを覗かせながら、現場でのYOUの存在を語った。一方のYOUは、「(自分が演じた役が)ダメな女でしたね~。昔から子どもを捨てたり、そうゆう役ってよく呼ばれるんですけどね。スポーツとは一緒に飲んでて楽しいし、夫婦役やってみたいと思ってたのでよかった」と、コメントした。

イベントの最後、作品の内容にちなみ、「人生の転機は?」という質問に、門脇は「人生は色々なことが繋がっているので、すべてが転機のように感じますが、バレエを辞めてこの仕事を始めた時だと思います。バレエを辞めると目標がなくなってしまって、早く何かになりたかったんです。若いうちから何かになれる仕事はと考えた時にこのお仕事だなと思いました」と、俳優という仕事への思いを吐露した。マキタスポーツもまた、「役者の仕事をいただけるようになったことです。最初はストレスでしたけど。顔はヴィンテージですが、自分の顔は結構イケメンだと思ってたんですよ(笑)。だけどいただく話(役)は、ほぼ安定しておじさんの役なんですよね!」と会場を笑わせながらも、役者への熱い思いを。一方のYOUは「味覚の転機といったらドクターペッパーですよ!」と相変わらずのYOUワールドで回答し、イベントは幕を閉じた。

【作品情報】
『世界は今日から君のもの』
公開中
©クエールフィルム 

■出演:門脇麦、三浦貴大、比留川游、マキタスポーツ、YOU他
■監督・脚本:尾崎将也
■製作:クエールフィルム 
カラー/ビスタ/5.1ch/106分
■配給:アークエンタテインメント  

<ストーリー>
小沼真実(門脇)は、高校の頃から5年間引きこもりとなり、自分の部屋で好きな漫画やイラストをひたすら正確に模写することで現実逃避をしていた。父の英輔(マキタスポーツ)と母の美佳(YOU)は離婚し、真実は父との二人暮らし。心配性の父のすすめでゲーム会社のバグ出しの仕事を始めるが、ひょんなことからそのゲーム会社に勤める矢部遼太郎(三浦貴大)が担当するゲームのイラストに手を加えたことで真実の絵の才能が認められる。ある日、遼太郎から「自由に描いていいから」とゲームキャラクターのイラストを頼まれ、彼への仄かな恋心もあり遼太郎の役に立ちたいと描くことに向き合おうとするのだが……。果たして真実は自分の殻を破り、自分らしい一歩を見つけることができるのか?!