「君の名は。」テレビ朝日系で来年1・3地上波初放送!新海誠監督「“リアルタイム感”を楽しんで」

映画
2017年12月07日
©2016「君の名は。」製作委員会
©2016「君の名は。」製作委員会

 大ヒットアニメ映画「君の名は。」が、テレビ朝日系で来年1月3日(水)午後9時から地上波初放送されることが分かった。

 2016年8月に公開され、国内興行収入250億円超えで同年1位、日本映画史上でも歴代2位という大記録を打ち立てた新海誠監督作品。田舎町の女子高校生・三葉(声・上白石萌音)と東京の男子高校生・瀧(声・神木隆之介)が夢の中で入れ替わるという不思議な体験を繰り返すうち、恋に落ちていく物語で、RADWIMPSが「前前前世」など主題歌4曲を含む劇中の音楽すべてを担当したことも大きな話題に。その人気は国内だけにとどまらず、現在、ハリウッドでの実写映画化も進められている。

 新海監督は、地上波初放送に当たり「自分が子どもの頃はテレビで観る映画はとても楽しみでしたし、そこでしか知ることができなかったものもたくさんありました。そういう意味では、自分が子ども時代に受け取ったものを、今度は自分が違う世代の方たちに届けることができるようになって、ようやく大人になれたような、幸せな気持ちを感じます」とコメント。

 さらに「映画はとても能動的なメディアですが、テレビはもっとカジュアルで暮らしの場にある存在。想像もつかないほど多くの方々が、想像もしていなかったぐらいこの作品を好きになってくれるかもしれないと思うと、未知の視聴者との出逢いが楽しみです」と期待を込め、視聴者へ向けて「同じ時間に何十万人、何百万人の人が観るという“リアルタイム感”を楽しんでいただければ…」と呼びかけている。

<新海誠監督 コメント全文>

◇地上波初放送への思いは?

「地上波のゴールデンタイムに自分の作った映画を観ていただけるなんて、これまで想像したことがありませんでした。でも、自分が子どもの頃はテレビで観る映画はとても楽しみでしたし、そこでしか知ることができなかったものもたくさんありました。そういう意味では、自分が子ども時代に受け取ったものを、今度は自分が違う世代の方たちに届けることができるようになったのだなと思えて、とてもうれしいですね。ようやく自分が大人になれたような、そんな幸せな気持ちを感じます。
一方で、皆さんがこの作品をどんなふうに観てくださるのか、少し緊張も感じます。映画は自分でチケットを買って観に行く、とても能動的なメディアだと思うのですが、テレビはもっとカジュアルで暮らしの場にある存在ですし、どんなふうに観ていただけるのか、とても興味深いですね。でも、想像もつかないほど多くの方々が、想像もしていなかったぐらいこの作品を好きになってくれるかもしれないと思うと、未知の視聴者との出逢いが楽しみですし、何が起きるのかちょっとドキドキしています」

◇初めて『君の名は。』に触れる視聴者、そしてすでに作品のファンである視聴者それぞれにメッセージを!

「この『君の名は。』はひとりで観ていただいても、大切な誰かと2人で観ていただいても、ご家族揃って観ていただいても、それぞれに何か大事なものを見つけてもらえる作品だと思っています。
新年の放送では同じ時間に何十万人、何百万人の人が観るので、いろいろな感情が同じ瞬間に起きる…。そんなにも多くの人と作品を共に楽しむのは、繰り返し映画を観た方にとっても初めての経験だと思うので、“同時代感”、“リアルタイム感”みたいなものを楽しんでいただければ。僕もそれを楽しみたいと思います。
 でも実をいうと、自分の作品は、いろいろ気になってしまって改めて観ることができないんです。今のところ1月3日は1日中、テレビもネットも見ないようにしようと思っていますが…誘惑に勝てずにチャンネルを合わせてしまうかもしれません(笑)」

©2016「君の名は。」製作委員会