早坂暁の最後の作品をドラマ化『花へんろ特別編 春子の人形』8・4放送

ドラマ
2018年07月24日

『花へんろ特別編 春子の人形』 8月4日(土)放送のスペシャルドラマ『花へんろ特別編 春子の人形』(BSプレミアム)の試写会が東京・渋谷の放送センターで行われ、坂東龍汰、芦田愛菜、中西美帆が登壇した。

 本作は、作家で脚本家の早坂暁が未来のために書き残したいという気持ちから、病と闘いながら執筆を続けた最後の作品。13歳で亡くなった妹・春子のことをつづった早坂の原点ともいえる作品をドラマ化する。

 主演を務める坂東は「当時の状況がどうだったか知るために、靖国神社に足を運んだり、特攻隊の小説を読んでみたりしました。幼いながらに日本のために命をささげる覚悟が決まっていた彼らの強さというのを、どう自分で描いていけるのかなとチャレンジしました」と役作りへの取り組みを明かした。

 さらに、坂東は「撮影に入った当初、緊張からいろいろ考えながらやっていたら、監督に『主役は白いお米になればいいんだよ』と言われて、疑問に思ったんですが『脇を固めている人たちがおかずになって、いい作品になるから、考えすぎずにもっとリラックスして』と言っていただいて、そこから自分に積み重なっていた重荷がすっと消えました」と語った。

 芦田は「春子がお兄ちゃんと本当の兄弟じゃないと知って海へお兄ちゃんを追いかけるシーンは、春子のお兄ちゃんに対する思いがすごく表れていて、私自身好きなシーンのひとつです」と好きなシーンを明かした。

 中西は「撮影に入る前に90歳の女性の方にお話を聞いたのですが、戦争体験者の方の生の声を聞ける機会がなかなか貴重だなと思いました」と語った。

スペシャルドラマ『花へんろ特別編 春子の人形』
BSプレミアム
8月4日(土)
後9・00~10・30

公式HP:https://www.nhk.or.jp/dsp/hanahenrosp/