佐々木蔵之介、家康の夢に人生かけた男演じる「やりがいがある役」正月時代劇『家康、江戸を建てる』

ドラマ
2018年12月07日

『家康、江戸を建てる』 2019年1月2日(水)、3日(木)と2夜連続で放送される正月時代劇『家康、江戸を建てる』(NHK総合)の試写会が行われ、佐々木蔵之介、生瀬勝久、優香、千葉雄大、柄本佑、広瀬アリス、林遣都、市村正親が出席した。

 直木賞作家・門井慶喜作品を初のドラマ化。寒村から“大都市江戸”を計画した徳川家康と、彼の夢に人生をかけた熱い男たちのドラマ。前編「水を制す」では、現在の井之頭池から江戸城まで上水を引き、江戸中の人がうまい水を飲めるようにした男たちの物語を、後編「金貨の町」では、世界で初めて、装飾品ではなく流通する硬貨である小判を生み出し、経済都市・江戸の礎を作った男たちの物語を描く。

 前編の主人公で、菓子職人・大久保藤五郎を演じる佐々木は、「関東平野はインフラが整って住みやすい場所だと勝手に思っていましたが、情熱を持った多くの人が命を落とし、その志を受け継ぎ今の東京になったと大久保を演じて気付きました。当たり前だと思っていた水をありがたく頂き、お正月はおいしくお酒を頂きたいです」とあいさつ。

 大久保藤五郎という人物について「原作に『喜怒哀楽の沸点が異常に低い人』と書いてあり、冒頭にも『いきなり泣く』と書いてあったので、どう演じるのか苦労しました。家康のためというのは、自分のためでもあり、その意思が世代を越え受け継がれて現代に至っていることに考えさせられましたし、やりがいがある役だと思いました」と。

 上水工事で大久保と衝突する内田六次郎を演じる生瀬は、「同郷で、関西の小劇場出身の佐々木君とこれだけがっつりお芝居をする機会がなかったので楽しかったです」と撮影を振り返り、「前編後編の二夜連続、まだ見ていないですけど、圧倒的に(自分の出演している)前編の方が素晴らしい作品になっている」と自信たっぷりに語り、会場を笑わせた。

 後編の主人公で、金貨作りの職人・橋本庄三郎を演じる柄本は、「職人に憧れがあって、自分の憧れる職人の姿を自分なりに演じました。金貨を作るシーンがありますが、その一挙手一投足、職人さんなりの説得力を持たないと見ている人が入り込んでいけないと思うので、練習を重ねながら頑張りました」と撮影の苦労を明かした。

 過去に舞台「家康と按針」で家康を演じ、本作で前後編を通して家康を演じる市村は「家康役が来た時は“NHKで家康”は僕じゃないだろうと思ったのですが、原作を読むと非常にドリーマーな家康で、これは僕しかやる人いないだろうなと思いました。舞台でも演じた家康なので、苦労はなかったです」と語った。

正月時代劇『家康、江戸を建てる』
NHK総合
前編:2019年1月2日(水)後9・00~10・13
後編:2019年1月3日(木)後9・00~10・13

BS4K
前編:2019年1月1日(火・祝)後7・00~8・13
後編:2019年1月2日(水)後7・00~8・13